2011年6月3日金曜日

6/2(木) 日本の政治はどこに行こうとしているのか

 言語由来辞典によると、「茶番」は、「茶番狂言」の下略で、江戸末期に歌舞伎から流行した。下手な役者が手近な物を用いて滑稽な寸劇や話芸を演じる者のこと、とある。即興の素人劇の意味から、底の見え透いた馬鹿馬鹿しい物事を「茶番劇」と言うようになった。
 昼過ぎに、内閣不信任案が否決された。可決されていれば、衆議院の解散・総選挙という、今の時期には最悪のシナリオが、まずは回避されたことに安堵した。しかし、菅首相退陣の時期を明確にしない首相の態度で政局はまた再燃した。国民置き去りの政治屋さん達の駆け引きばかりが目立つ「茶番劇」を見せられた一日であった。
 国民は、特に被災にあった人たちは、そんな「茶番劇」を見るために税金を払って政治家に日本を委任しているわけではない、と激怒するのも当然である。海外からは「子供の学芸会」と見られているかもしれない。
 政治家のみなさん、賢人の政治をお願いしたい。困った時は、原点に帰るべき。初めて市会議員になったとき、国会議員に当選した時の所信、理念を思い起こして一人から始めること。近々、総選挙はある。その時の有権者である国民は、震災前の国民とまったく違うことを皆さん方は思い知ることであろう。これまでは、今までの日本国民のレベルにあった「茶番劇」にふさわしい役者であきらめていた。これからは、本物の役者が求められている。国民は本物を目指す役者には惜しみないエールを送ることであろう。
 日本は変わらなければいけない。今が衣替えの時期だ。動きの鈍い厚着よさようなら。行動的な薄着を身にまとい、いざ。

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