関東大学連盟主催の春季リーグ戦に足を運んだ。クラスは6部。各部は8チームで構成している。下部は10部まであるようだ。観戦して見ごたえのあるのは、申し訳ないが1部のみといわざるを得ない。6部に属しているチームで見てみたいというチームは、3年前に創部して毎シーズン昇格してきた埼玉にある平成国際大学。監督は以前、日本リーグ・実業団リーグで活躍した松永さん。もう1チームある。神奈川県県立大和南高校前監督の飯塚先生がこの4月に定年退職して監督に就任した神奈川県にある相模女子大学。
本日は、最終日で各チームが2戦する。会場は武蔵野にある成蹊大学。吉祥寺駅を下車し、バスで10分。大学正門前から続く巨大な欅(けやき)が作るトンネルのような通りを300mほど歩く。欅のトンネルは、今日のような日の照っている日には木陰ができて爽快な気分だ。今の時期の欅は真新しい葉が着き綺麗だが、秋には落葉樹なので枯葉の掃除が大変だろうな、と考えてぶらぶら歩いているうちに体育館に着いた。
最終戦は、リーグ1位、2位を決める両チームの対戦となった。結果は自力の勝る平成国際大学が2-0で相模女子大に勝利。平成国際大学は、自動的に5部に昇格し、2位の相模女子大は5部の下位チームとの入れ替え戦に望む。
ゲームの観戦は、コート脇でできた。試合前に平成国際大学のユニフォームを着ている女子学生が2名、私の元に挨拶に来た。昨年2月まで2年間、時折アドバイザーを務めていた日本航空高校のOG達であった。大学生になり、体つきが少しふっくらとしてきたようだ。試合後には、相模女子大学のメンバーが挨拶に来た。少し、辛口でアドバイスして、最後はサーブレシーブを誉めてあげた。
相模女子大学バレー部は学業での指定校推薦制度はあるもののスポーツ推薦制度はない。今年度も高校時代に上のレベルでのバレー経験者は入部してこなかった。全国で公立高校の推薦入学制度が廃止されてきている。私の持論は、生徒を「学業成績」という一つの物差しで計り入学させることだけでなく、学芸、文化、スポーツ、社会貢献などで一芸に秀でた人物も推薦で入学させることが必要と考えている。学業だけで秀でた金太郎飴のような同質の人間集団の中だけでなく、異質な分野の秀でた人物と交わることが豊かな発想につながる。大学でも、いわんや私立大学は国公立の大学とは違う個性的な面を持つべきと考える。
飯塚監督という得がたい指導者を有する相模女子大学が推薦制度を設けても、特待制度までは監督も要求していない。学生には授業料を納めていただくのであるから大学側は利益こそ上がれ、損にはならない。名将飯塚監督から指導を受けたいという卒業を控えた高校生は大勢いると思うのであるが・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿