今朝の朝日新聞スポーツ欄に「猫さん『本当に残念』」「安易な国籍変更を許さず」という見出しで記事が載っていた。最近話題になってきたお笑いタレントで昨年10月にカンボジア国籍を取得した猫ひろしさんがロンドン五輪のマラソン競技に出場できなくなったことが報じられていた。
国際陸上連盟が、最近のお金で国籍を変える風潮に対して規制した結果のひとつである。そういえば、我が国にも、以前似たような現象があった。国民体育大会が開催される都道府県に上位入賞請負で渡り歩く選手達がいた。
猫さんの場合は、渡り歩くのではなく、カンボジア国民として国を愛してゆくのであろう。まさか、数年後に、いつのまにか日本国籍に戻しているということはないと思う。
それにしても、猫さんの記事が週刊誌の広告欄でなく、日刊紙のスポーツ欄に載っていることに驚くと同時に違和感を感じた。猫さんがトップ・アスリートであるならば、「さん」付けなしの「猫」と載るはずである。「猫さん」と「さん」付けされているということは、彼がレクリエーション・アスリートであるということを証している。いや、お笑いタレントだからこそ「さん」付けなのだ。
記事を書いた酒瀬川記者によると、カンボジアオリンピック委員会が昨年創設したプノンペン国際ハーフマラソンのスポンサーに、猫さんを支援する日本企業が付いたことは無関係ではないであろうと述べている。スポンサー料が欲しいカンボジアオリンピック委員会、オリンピックに出場して注目を集めたい走るお笑いタレント、話題性に付着してカンボジアでブランド名を広めたい日本企業の3者の思惑が一致する、などと考えたくはないが、真相はいかがなものか?
一時の「猫かぶり」でないことを信じたい。
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