(今月始めに新会長のグラサ氏と前会長のウエイ氏の両氏が、IOC会長のロゲ氏に就任の挨拶)
個人的には、事業計画のなかで特に関心を寄せていたのは、ルール委員会のルール改正についてであった。そして、本日、その総会に出席していた日本人理事の1人にお会いして概要をお聞きすることができた。
正式、正確にはJVA日本バレーボール協会がFIVBに文書で取り寄せ、日本バレーボール協会審判規則委員会の規則部と指導部で的確に日本語に翻訳して来年度のルールブックに載せ、伝達講習会の実技と資料で共通理解することになる。
(サーブ・レシーブ時、オーバーハンドのフィンガー・アクションでの反則についての定義)
次に、ビーチバレーボールについてであるが、インドアの6人制とビーチのルールを90%同じ取り扱いにしていこうということ。これは、ビーチの選手と6人制の選手が横断的にプレー(どちらでもプレーできるようにルールを近づける)できるようにするのが背景にある。
(画面の黒点がラインに触れていることを示している)
最後に、判定にテクノロジーを活用しようということ。LONDONオリンピックでも、テニス、レスリング、フェンシング等の競技で既に採用されている商品名「ホークアイ (Hawk-Eye:鷹の眼) ;試合中にボールの位置や軌道を分析し、それらをコンピューター・グラフィックスで再現することにより、審判が下す判定の補助を行うコンピューター映像処理システム」などを採用する予定であること。このシステムのテストは今月開催されている世界クラブ選手権大会で行われている。国内のVリーグでも、近いうちに採用される日が近いのではないか。お値段は1コート分、1,000万円もする。
もともと判定には審判の技能だけでなく、主観も入り込む。テクノロジーは人間の技能に限りなく近づき、客観的なデータを人間に示す。このような機器を導入する背景には2つある。人間の判定の補助として。もう一つはプロスポーツ界での勝者へのビッグマネーが関係している。ビッグマネーが動けば、賭け金を動かす裏組織も関与してくる。つまり八百長の温床にもなりうる。その抑止力になりうると大会を運営する側は考えている。
この後、千駄ヶ谷の日本バレーボール協会事務局にて、11時から、日本バレーボール協会審判規則委員会規則部のルール編集会議に臨んだ。終了したのは、夕方5時近くであった。やはり、6人制の改正が多く、英文を適切な日本語の表記にすることに随分と時間がかかった。
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