場所は、JR函館駅前にあった。青森県青森市の市場もそうであったが、この手の市場は敗戦の昭和20年頃に自然発生的にできたヤミ市場が起源となっている。最近は各地の市場も観光客を意識して小奇麗な建物の中に市場をすっぽりと入れている。日曜日とはいえ、まだ朝早いせいか、お客さんも少なかった。
海の幸、山の幸が所狭しと50ほどの小さな個人商店の前に並べられている。売価は関東と比べると2割ほど安い。そして交渉次第で更に値引きしてくれる。売り子さんたちは必ずお客さんに声をかけ、活気をかもし出す。買いたいものは沢山あるが、先週のねんりんピック宮城で毎晩地酒の飲み比べをして財布も軽くなっている。お買い物欲求をぐっと我慢して朝食を取るために同じ市場の中にある食堂に入った。
食堂も15店ほどの小さな食堂が所狭しとウナギの寝床のように細長く連なっている。その中の1つのお店に入ってイクラ・ホタテ・海老・イカ・蟹がドカン!とご飯の上に載っている丼を注文した。値段は1500円。こんなに高価な朝食をいただいたのは数年前に都心の高級ホテルに宿泊したとき以来である。
講習会のほうは順調に進み、5年後に受講者の方達と再会を約束してお別れした。地元の理事長に函館空港まで送っていただいた。別れる前に県連盟と県連盟理事長からお土産ですと紙袋を手渡された。包装紙をチラッと見ると、県連盟からはトラピスト修道院クッキー、高田理事長からは市場で私が何も買い物をしなかったところから察したのか、海産物3点セット「松前漬け」「「イカ明太」「ほたて塩辛」がずしっと入っていた。
(北海道連盟役員と地元函館市連盟役員の方達と)
北海道の人は思いやり深い人が多い。5年後と言わず、来年また来たくなった。最近の私は人情に弱く、地酒にも弱く、そして美味しい地元食材にも弱くなった・・・。
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