カンボジアの首都プノンペン市内の結婚式と掛けて何と解く?
答えは「交通妨害」と解く。
カンボジア国内ではこの時期、結婚式ラッシュである。理由は、気候が乾期なので、雨が降らない。国は違っても、やはり女性の御召し物が濡れない時期が結婚式シーズンである。気温もさほど暑くなく、朝晩は肌に気持ちの良い風が流れる季節でもある。
結婚式場は、民間の結婚式場もあるが、自宅前の道路に結婚式業者が大きなテントを張り、調理人も業者が準備するのが普通である。伝統なのであろう。一般的に2日前からテントの設置などの準備に入る。テントは道路の半分以上を占拠し、4輪車はまったく通れなくなる。
(私が良く行く日本居酒屋さんのお店の前にも結婚式テントが立った。 明日には、机や椅子も運び込まれてくるであろう) |
地方では、こういうものは風情もあり、それはそれで良いであろう。しかし、都心の場合事情は大きく違ってくる。特に市中の商店街でテントを張ってしまっては、他の商店の営業妨害になってしまう。車は4輪車もトゥクトゥクも通れない。バイクがかろうじてテントの脇をすり抜けられぐらいだ。全くの通せんぼに近い。それでも、この国の人達は、そのことを妨害とは捉えず、大事な人生の門出なのだから大目に見るのが当たり前と思っているようだ。
今朝の練習に行く道路にも、簡易テント結婚式場が3ヵ所設置されており、私の専属運転手は、回り道をして練習会場に行かねばならなかった。
3月8日には、ナショナルチームのアシスタントコーチが結婚する。場所は、市街の、それも行き止まりのところにある職場である内務省パスポートセンターの中であるから、これは隣近所には迷惑をかけないであろう。しかし、結婚式前後には、彼も練習に顔を出せないであろうことは予測できる。
きょうの練習でも、練習場に顔を出すのが遅れてきた。結婚式を控えて、何かそわそわしているのが私にも分かる。昨日のたかだか1時間のピザパーティにも余裕がないのか出席を断ってきた。来週の8日前後には、彼に休みをあげておいた方が無難なようである。結婚式の方に気持ちが傾いている人間は、そちらの方に集中して頂こう。