Et tu, Brute? (ブルータス、お前もか?:ブルータスお前も私を裏切っていたのか!)
体育館に着いて、最初に頭に浮かんだのがこの言葉である。ラテン語であるが、ラテン語はフランス語の先祖でもあるので、フランス語を多少かじった私でも理解できる。英語であれば”And you, Brute?”.
(カエサルの死) |
共和制ローマ時代末期の独裁官カエサルが議場で刺殺された時、腹心の1人であったブルトゥスに叫んだとされる有名な言葉である。この言葉を定着させたのは、劇作家ウィリアム・シェークスピアの『ジュリアス・シーザー』における台詞であった。
まあ・・・私の場合は刺殺されたわけではないが、選手達が集合時間の約束を守らぬことで、彼らには悪げはないのだが、私は黙殺されたようなものである。
この国のトップの人間を除いて、一般人に関しては、ほとんど、時間を守らない、近い将来を予測しない、計画性がない、話に論理性がない、理由に根拠がない・・・と感じている。しかし「無い」ことを羅列しても事態はすぐに良くなるわけではない。
彼らは、無能なのではなく、教育されていないだけなのだ。「なぜ、時間を守らなければならないのか?」まずは、このことから彼らに納得してもらわねばならない。間違っても、「それは、規則だから」と言ってはいけない。時間を守ることでのメリット、守らないことでのデメリットをまず述べることから始めたい。次は、それを規則(お互いの約束事項)にすること。規則には守らなかった場合の罰則が必ず付く。
そのことでチームがまとまり、社会も同じようにまとまり、統一されていく。事故も減少する。無益な時間が減少し、合理化され、生産性も上がっていく。ゆとりの時間も生まれてくる。
この国ではコーチングだけでなく、ティーチングも私に要求されている。まあ・・・これも私のような年寄りの務めなのであろう。年寄りの長所は、沢山の失敗を経験していること。そしてそれを糧として多くの困難を乗り越えて来たことぐらいだ。年寄りは、まだまだ使える。
おっと、今回の始末であるが、集合は改めて午後にするということをアシスタントコーチから地方から来る予定の5人に連絡させた。そしてアシスタントコーチには、日本語で言う「ホウ・レン・ソウ」の徹底を通訳を介して求めた。勿論、こちらからの確認回数は増やさなければならないであろう。
一度連絡しただけでは、ダメなのである。2度、いや3度確認連絡しなければいけない。練習でも同じこと。一度できても、まぐれかも知れない。最低3度は、同じ動きを連続してその場で繰り返してから、次の人と交代するべきだ。「3」と言う数字を大事にしたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿