2015年2月18日水曜日

17,Feb.2015  第1回連盟会長杯 Day 4

きょうは、グループで2位までの上位チームのクロス掛けで準決勝が行われた。

私が普段練習を手伝っている内務省警察チームは、昨日の試合で、国内第3位のクラブチームにフルセットで敗退した。そして、きょうは、他のグループの1位である優勝常連のバッタンバン州警察チームと対戦し、3年ぶりに3-0で勝利した。

(別のグループの試合。カンボジアバレーの課題は、ブロックである。移動してのブロックになると空中姿勢が崩れてしまう。理由は、ブロック練習を全くやっていないから。なぜやらないか?練習のやり方を知らないから。対策は、ナショナルチームを強くすることで、国内の指導者がブロック練習を真似して取り入れてくれることが近道であろう)

今回だけは、私もアドバイスを強力に内務省チームに指示した。というより、命令に近い指示を出した。なにせ、そのチームには、ナショナルメンバーが7人もいる。しかし、フォーメーションはチーム独自の旧式のフォーメーションを敷いている。そして監督は、なんと2ヶ月ぶりに顔を出してベンチに座っている。私は、てっきり彼は引退したとばかり思っていたのだが、公式試合になると出てくる。この2ヵ月間に、選手達がどのような技能や戦術を身に付けているか、彼は知る由もない。

昨日の試合の前にも、闘い方のポイントを監督にアドバイスしたのであるが、彼は、一向に自分のやり方を変えようとしない。

そして、敗退した翌日のきょうは、もう後がなくなって藁でもすがりたい思いになったのであろうか、私のアドバイスを実行した。そして完璧に勝利を収めた。

内務省警察チームのメンバーの能力はもともと高い。そこに戦術、組織的なプレーが加わると更にレベルが高くなる。

きょうの決勝戦、彼は直接、私からのアドバイスを求めないであろう。彼も前ナショナルチームの監督としてのプライドがある。従って、アシスタントコーチを使って私からのアドバイスをそっと求めに来るであろう。私にしても、ナショナルチームメンバーが7名いるチームが準優勝では困る。

カンボジアの指導者は無能ではない。正式にバレーボールを学習する機会がなかっただけである。連盟に指導普及委員会もまだ設置されていない。インターネットのUチューブなどの動画を見て真似しながら、そこそこのレベルまで到達していることは称賛すべきことである。今後は、指導にスポーツ科学を取り入れて、理由づけの明確な指導ができるように国内各地で講習会活動をやって行きたい。

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