2012年7月31日火曜日

Sun.July 29,2012 LONDON Olympic Games women's volleyball -2

    全日本女子の初戦は、アルジェリア。アフリカ代表のアルジェリアは大陸予選で近年世界大会常連のケニアを退けて2回目のオリンピック出場だ。30数年前には世界大会へのアフリカ代表は私がコーチを務めていたチュニジアが常連であった。しかし、女性の社会的地位が低いアフリカの女子スポーツはレベルがまだまだ低い。FIVB国際バレーボール連盟は更にアフリカ地区へのバレーボの強化・普及のために連盟の予算を配分すべきと思う。


    ゲームのほうは、3-0で全日本の圧勝であった。アルジェリアのレベルは、TVで見る限り、日本のインターハイ・ベスト4のレベルに近い。あまりにも自チーム内でのミスが多過ぎる。日本のミスも少なくはないが9に対してアルジェリアは19。国際経験を積むためには遠征費がかかる。遠征費が捻出できないと経験を積むことはできない。同じAグループの英国のナショナルチームも同様のレベルである。
そういえば、10年前のことを思い出した。私の知り合いで日本の実業団9人制バレーの名門、石川島播磨重工業(IHI)女子バレー部でエースとして活躍した後、社内結婚。ご主人が英国に転勤となり、付いていった。現地でバレーボールクラブに入り、全英大会にも出場した。彼女からお手紙が来た。
  「渡邉さん、こちらのバレーのレベルは欧州でも相当下のレベルです。だって165cmの私でも十分通用するんですもん。英国人はアメリカ合衆国発祥のバレーボールに対して真剣に取り組まないのです。やはり、英国は自分達が発明したラグビーであり、サッカーなんですね」。事情は10年経ってもほとんど変わっていないようだ。オリンピックが閉幕したら英国のバレーの強化も終わるのかもしれない。
  英国のNOCオリンピック委員会は強化費の配分をメダルの取れる種目と取れない種目を明確に分けて強化費をつけている。バレーボール男女に関しては、英国は全敗する可能性が高い。それでも多くの英国人観客がバレーボールの面白さを堪能してくれれば、これを契機にバレーボール熱が高まる可能性もある。

2012年7月28日土曜日

Sat.July 28,2011 LONDONオリンピック 開会式

TVの録画を見た。北京の大会から4年経ったんだな、と改めて歳月の流れの早さを感じた。そして、私自身のオリンピック開会式を思い出した。ミズノに入社した翌年の1980年。その年のオリンピックはモスクワで開催された。アメリカ合衆国や日本は参加しなかった。私は、ペルーの女子チームと契約して物品をモスクワで納品することになっていた。他には仕事もなかったので、結構バレーのゲームを見ることができた。ソ連の主要役員とも交流することができた。今より、英語ができていたようだ。


開会式はすばらしかった。マスコットの大きなミーシャが開会式会場に空から降り立ったときも驚いた。マスゲームにも目を見張った。モスクワ市内には子供達は人っ子一人いなかった。資本主義の人間達の毒牙にかからぬように時のソ連政府が地方に疎開させたのである。
そんなことを思い出しながら、LONDONの開会式を見た。各国選手団の服装を見た。日本は赤のブレザーに白のズボンかスコートと定番カラーでつまらない。

聖火の最終点火が感動的であった。204の全ての国と地域から女性が出場してきたことは今回が初めてだ。全ての種目に女性が出場するのも初めてのことだ。204のアーチが起き上がって1つの大きなアーチになって大きな炎になったのを見て、世界は1つとの表現に改めて納得した。


ビートルズのポールマッカートニーの「ヘイ・ジュード」の歌も良かった。


スポーツは人類の素晴らしい発明品。そして、人類共通の身体言語だ。

Sat.July 28,2012 全中バレーボール 千葉県男女予選会 会場へ

    夏のこの時期は、例年高校生の夏の祭典であるインターハイ会場に行っていた。今年は30年ぶりに自宅にいる。そして、本日は全中(全日本中学校)バレーボール競技の千葉県予選会の会場である浦安市総合体育館に行って来た。目的は、1つにはJVA(日本バレーボール協会)主催の都道府県別の指導者研修会の要項と申込用紙を直接、千葉県中体連バレー専門部の役員の方々に手渡すこと。もう1つは、10数年ぶりに千葉県内での中学生の大会を見ておきたかったこと。

    会場に着くと、丁度準決勝をやっていた。県内の中学校の先生には、あまり知り合いの先生方はいない。本部席で船橋市バレー協会理事長の押野先生の顔を見つけ、隣に座って、大会全般の様子を伺った。館内はクーラーが効いていて過ごしやすかった。

    女子は、ここ4年ほどは、松戸市の松戸四中と誉田中の2校で優勝を分け合っている。本日も、この2校が決勝に残り小さいながらも速攻と粘り強いレシーブで松戸四中が優勝。8月中旬の全国大会につながる関東大会に駒を進めた。準優勝の千葉市の誉田中は170cm、175cmの2枚エースを軸にスパイクとブロックで対抗したが、ややミスが多かった。

 関東大会に駒を進めたのは、他に3位の行田中と大穴中学。両校とも船橋市のチームだ。行田中の女性監督は先月お亡くなりになった元大穴中学校女子バレー部監督の雨宮先生の下でコーチを務めていた戸板先生。彼女に会えなかったのは残念であった。

    男子は,ここ3年ほどは船橋市の法田中の優勝が多いが、昨年あたりから八街中央中が出てきた。今回は新人戦に次いで2回目の優勝を果たした。準優勝は183cmの絶対的なエースにボールを集めてバックアタックも積極的にやった香取中。ブロックシステムが1-5という1枚ブロックにレシーバー5枚という極端なシステムであったが、チーム特性を生かしているということでは納得できる。

 但し、小さくともブロックジャンプして手首が出るようであれば、ソフトブロックというワンタッチを取るブロックを跳ばせる事も今後の課題ではないかと思った。ブロックはシャットできなくともワンタッチを取ってスパイクの勢いを削減させることもブロックの仕事の1つである。ブロッカーが1枚よりも2枚いるということが、相手スパイカーにとってはプレッシャーにもなりミスを誘発させることにもなる。小さくともブロックはできるということを、これから身長が伸びる年代の男の子には指導して欲しい。
 本日も暑かった。熱中症に気をつけねば。帰宅したら、LONDONオリンピックの女子バレーのライブを見よう。きょうは相手がアルジェリアなのでセットを取られることはない。真鍋監督は恐らくメンバーをクルクル代えてデータを分散させることであろう。

Fri.July 27,2012 英会話学校 夏季講習へ

    今週から専門学校にて、午前中2時間、英会話夏季講習の学習を再開した。3月からの学習の効果で会話能力レベルは中程度に向上してきた。
    会話の中で、私にとっては第1外国語のフランス語が時々出てきて、講師に注意される。フランス語は頭の中でフランス語で考えているから言葉はスッと出てくる。英語も早くそうならないかなと学習しているのであるが、英語漬けの生活にしないと難しいのかなと考えてしまう。

    2010年に社内の公用語を全て英語にすると言ったのは楽天の代表取締役の三木谷浩史であった。今年の7月からは完全公用語として実施した。理由は、「世界企業は英語を話すからだ。僕はこれからの日本企業は世界企業にならない限り生き残れないし、逆に、日本企業が世界企業への脱皮に成功すれば、日本はもう一度繁栄できると考えている。日本の復活、繁栄のために、楽天の試みが役に立つと僕は信じている」(『たかが英語!』三木谷浩史 講談社 2012年6月)。三木谷は前書きの最後にそう述べている。世界の中で闘っていくには英語でコミュニケートしなければいけない。グローバルな経営を実現するには英語でのコミュニケーションが不可欠である。
    私も氏の試みに賛同する者の1人である。日本のバレーボールが世界で金メダルを獲得していた1970年代においては日本が革新的なスキル、戦術、トレーニング法で世界を席巻した。その後、世界のバレー界は日本の良さを学び、消化し、更に進化させた。日本は、いつまでも過去の栄光に酔っていた。技術では負けない、と胡坐をかいていた。その間に世界は技術以外の自分達の強みを磨いていった。体格、パワー、スピード、データバレー、戦術論、強化システム・・・。気がついたときは、世界のtopは競い合い、更に進化を続けた。そして、発展途上国など多くの国々がバレーボールの面白さ、価値に気がつき強化や普及策を展開してきた。
    今後の日本バレー界は、素直に世界から学ぶ番である。そのための手段は英語と言うツール(道具)が必要になる。私は、30歳代の次のバレー界を牽引する指導者育成にこれからの10年間を捧げようとしている。そのためには英語でのコミュニケーション能力を何としても獲得しなければならない。現地で英語漬けになるのが一番早道と経験上わかっている。今年中にアメリカのバレー界に1ヶ月ほど学びに行こうという考えがますます強くなってきた。私はリーダーと言うより「触媒」的な存在になろうと考えている。その触媒がしっかりしなければ触媒どころか「ウイルス」になってしまう。
    明日は、千葉県中学校総合体育大会のベスト8以上の試合が浦安市で開催されるのでそちらに向かう。上位4チームが茨城県筑西市で行われる関東大会に推薦される。そこから全国中学校選手権大会(東京都開催)に数チーム推薦される。中学校の全国大会は、各都道府県の代表チームが出場できるのではなく、ブロックから数チームの出場というのが小学生や高校の全国都道府県からの代表というシステムとは違っている。

2012年7月26日木曜日

Thu.July 26,2012 暑中お見舞い申し上げます

   暑い!暑いぞ、日本列島!
   関東は、連日の猛暑で千葉県も32度だ。埼玉県は連日34度~35度。岐阜県は38度を記録した。そんな中、今週はママさんバレー3日連続指導週間となっている。昨夜は市川市のママさん、きょうの午前中は船橋市幼稚園PTAママさん、明日夜は船橋市小学校PTAママさん。練習中は、15分毎に給水の時間を取っている。
   本日の幼稚園PTAママさん達の練習は、チャンスボールの確実な処理と言うテーマでここ2日間行っている。チャンスボールには、自分の足を使ってボールのところまで自分の体を運びレシーブしなければならない。足と声を使ってのレシーブ練習を行ったら、皆さん、少しぐったりしてきた。暑さのせいだ。エンドライン後方3mからコート内に入って私の投げるボールを足を使ってセッターに運ぶ。レシーブ後、すぐさまスタートラインに戻って、同様に繰り返す。7回やっただけで平均年齢30歳のママさんたちもへばってしまった。高校生であれば、さらに1セット7回を2セットやるのであるが、日頃家事と育児で夏ばてのママさんたちに配慮して、7回だけ行って、残りの45分はゲーム練習を行った。人数が18人いるのでA・B2チーム作ってゲーム練習できる。
   しかし、ママたちと一緒に来ている幼稚園児たちは元気だ。きょうは、点数付けを自主的にしてくれた。偉いねえ。返事もママ達より元気が良い。別れるときに、ママたちは「失礼しま~す」だが、幼稚園児たちは、私の真似をして「See you!(またね~)」と来た。子供達の成長は早い!

2012年7月25日水曜日

Mon.July 23,2012 敬愛大学女子バレー部 こんにちは!

午後から、千葉県バレーボール協会副会長の宇木先生のところに伺った。用件は、9月2日に開催する日本バレーボール協会主催の「都道府県バレーボール指導者研修会」の要項を承認して頂くためである。千葉県協会では私は指導普及の責任者であり、宇木先生は指導強化普及委員会のマネージャー(統括責任者)である。先生の承認を頂かないことには開催できない。
 月曜に勤務先の敬愛大学で練習をやっているから来てよ、ということで午後5:00に伺った。場所は総武線の稲毛駅下車、徒歩15分なので、私の自宅から電車で20分。大学の体育館にはクーラーが入っていた。天井も高くて明るい。

 昨年の春に女子バレー部は発足した。宇木先生は、バレーの名門である福岡県大濠高校から順天堂大学に入学。卒業されたあと、名門習志野高校女子バレー部のコーチ、監督に就任。全日本選手も育てた。15年前に市立船橋高校女子バレー部監督に就任し、全国大会常連チームに育てた。その後、県教育委員会を経て県立船橋東高校の校長を歴任。3年前に定年退職した後に縁あって学生募集担当として敬愛大学に勤務している。そして、昨年女子バレー部の監督に就任となった。スタートは関東大学12部。現在は問題なく10部に昇格している。今年の東日本インカレでは東北学連1部4位の仙台大学に勝利してベスト16。当面の目標は全日本インカレでベスト8。
 部員数は14名。昨年はマネージャーを入れてわずか8名だったことを思えば、新入生6名入部してきて、やっとABチームの乱打ができるようになった。当初は私もトレーナーでお手伝いする予定であったが、私もAmericanスクールの指導が入ったりで、時々チームに顔を出す程度となった。
 宇木先生の指導に学生達がついて行ければ、今年のインカレは昨年以上の成績は上げられると確信している。
 練習後、稲毛駅近くの赤提灯で久しぶりにバレー界のことを語りあった。先生はさすがに千葉県内のバレー界に詳しい。最後の話題は、県内でVリーグチームを立ち上げられないかと言う話になった。この件に関しては、また次の機会に話し合うことにした。

2012年7月23日月曜日

Sun.July 22 TOEIC 初受験してきました!

TOEICを知っているあなたは、なかなかの英語通。通称TOEIC(トーイック)は、英語を母国語としない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験である。Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)が正式名称。
 TOEICは最近、従来からある英検よりも受験者数が増加してきている。昨年度だけでも日本だけで通算227万人が全国各地277箇所で受験している。外資系の企業やグローバルに活動している企業では点数(スコア)が入社試験や昇格試験で参考や必須条件とされる。
そのTOEICを、齢60の私が平均年齢30歳の若者に混じって、本日初受験してきた。会場は自宅に近いJR西船橋駅から総武線で3つ目の市川駅で下車して徒歩20分のところにある千葉商科大学。単科大学ながらキャンパスは広々としている。受付時間始まった直後であるが、大学正門から試験場に入ってくる受験者は約1,000名はいたであろう。

欠席者はほとんどいなかった。画像は、最近早起きの私の着席が早過ぎたので、試験教室ではまだ着席者が少なかった。


    2時間休みなくリスニング、リーディングで3択から4択の200の解答マークシートを埋めていく。大学入試とまったく違う。日常英会話能力ではなく、ビジネスでの場面での語彙と文法能力が問われる。引っ掛け問題は至るところにある。正直、全問回答できなかった。難しい!!  残り10分でマークできなかった解答が20もあった。白紙解答ではもったいないので、4択問題の回答率25%に賭けて同じ欄にマークした。これも受験テクニックか?
    満点が990点で、アメリカの大学に留学して卒業して戻ってきた人でも950点以上取るのは至難ということだ。日本の外資系金融会社や大手商社に大卒で入社する人の平均は700点~750点らしい。
  いずれにしろ、これでTOEICというものがわかった。具体的には、ビジネス語彙と文法力が私に欠けているということが判った。結果通知は30日後に来る。自己採点では450点~500点だと思うが・・・果たして如何?年9回試験があるので、年内にもう一度受験してみたい。

2012年7月21日土曜日

Fri.July 20,2012 三郷ママさん、3ヶ月ぶり・・・

   三郷ママさんクラブと言えば、モントリオールオリンピック金メダリストでキャプテンであった飯田高子(現姓 神白;かじろ)さん指導されているクラブ。金メダリストでありながら地域スポーツにこれだけ密接に貢献している人を私は知らない。1年に数回、練習お手伝いで訪問しているが、この日は前日の夏日と打って変わって、もう秋が来たかのような涼しい日であった。最大で40数名いるメンバーの前でご無沙汰の挨拶をして、早速練習手伝いに入った。
   3チームを作りながら普段は練習しているが、この日は近々ママさん関東大会のコトブキ(60歳以上)の部に埼玉県代表で出場が決まったチーム中心にゲーム練習を行った。60歳以上でも身軽な人が多く、思わずこちらも年齢を50歳代に見間違えて、少し厳しく指導してしまった。それでも、彼女達は真剣にかつ素直に受け入れてくれる。飯田さんの普段の指導の賜物である。
   練習を終えて、いつものように昼食会にメンバーの数名と一緒に出かけた。そこで話題に出たのが、昨日NHK-BS1で放映された『伝説の名勝負』という3時間半の番組。なんと、ミュンヘンオリンピック決勝で戦ったソ連(現 ロシア)のエースの一人であったスモレーワをNHKが日本に招待し、当時全日本女子の主将であった松村さんと一緒に飯田さんが座談会を行ったというではないか?
私は見逃してしまった!と思ったら、明後日の日曜日の午後に再放送があると言う。良かった・・・。    
   サブタイトルは「跳べ!金メダルへ、女子バレー、ミュンヘン五輪決勝戦、発見された激闘の映像壮絶! 2時間半の攻防、今ライバルが涙の握手、40年後に語られる秘話、金と銀を分けた?一打」ずいぶんと長いサブタイトルだ。ミュンヘンでは男子が金メダルを獲得した。女子はその8年前の東京オリンピックで東洋の魔女といわれた女子がソ連を下して金メダルを獲得した。次のメキシコではソ連が金メダル、日本が銀。そして、ミュンヘンで日本女子が奪回せんと奮闘したのであるがフルセットで力が尽きた。

   食事の最中に飯田さんから今年TVの収録があったときの3人の写真を見せて頂いた。決勝戦から40年の歳月が流れた。3人のオリンピック後の人生の歩みはいかなるものであったのか、日曜日のTV放映で確認しよう。

2012年7月19日木曜日

Thu.July 19,2012 暑い日にはママさんバレーの練習だ

幼稚園PTAママさんチーム「コスモス」の4回目の練習を行った。前回、前々回の練習試合でこのチームの課題が明確に見えた。サーブ、サーブレシーブもまだまだだが、ママさんの試合ではチャンスボールが多く出現する。ナショナルチームクラスでは、自チームからサーブを打てば、相手から来るボールは強烈なスパイクで返ってくるのは90%以上だ。初級ママさんレベルだと、相手からくるボールの40%はチャンスボール(英語ではfree ball)である。このチャンスボールを自チームのセッター1m半円内にセッターがオーバーハンドでトス(英語ではset)できるように返球する率を90%以上に高めようというのが、今回の課題である。
 まず、準備としての構えから説明した。
つま先より膝が前に、膝頭よりも肩が前に、肩よりも肘を前に、前腕を床と平行にして、かかとを少し床から離して、構える。構えは高からず低からず、その中間(middle)が良いであろう。ヤングママさんでも、この準備の構えを続けることは容易ではない。先週、練習の終わりに、ハーフスクワットのトレーニングを10回×3set毎日やることを提案(指示ではない)したが、果たして実行している人が何人いるか?足腰の強さがスポーツの基本である。まずは軽い負荷からスタートしてトレーニングが日常化してくれるとありがたい。効果は3週間後から少し出てきて、3ヵ月後には体が軽くなってくること間違いなし。
 構えができたら、次は「声出し」。声を出すことはリズムとタイミングそして誰がそのボールを取るのか状況判断が付く。構えたら「ハイ!」、ボールに触れる前には「ハ~イ!」。まずは、「ハイ」という大きな声を出すことから始める。そのうち「いいよ」「まかせ」「ハイ・ハイ」「OK」などの言葉が出てくるようになる。英語では”Come on!”と呼び、ボールに触れる直前は”Mine”や”Me”と言う。プレーヤー間に来たボールには”Got it(ガデイ)”と言う。この、ボールに触れる前の声が初心者の場合なかなか出ない。声を出すには、出さざるを得ない条件を設定して練習をやることである。例えば、パス練習で、1から50まで数えてパスすることや、球拾いの声掛けなども具体的に教えておくことが大事である。
 しばらくは、きょうやった練習を体に浸透するまでやる必要がある。練習の後半は、やはりレクリエーションスポーツであるので、乱打練習やゲーム練習を行うことが大事である。失敗してもゲームをやらせること。楽しいのはラリーなのだから。大きな失敗には、その場で数回正しいプレーを繰り返させ、修正しながらゲームを行う。失敗することで、プレーヤーは工夫し、成長する。
 

 きょうは、幼稚園も夏休みになり、子供達も沢山お母さんに付いて来た。この子達がみんな、バレーボールを好きになってくれることを願って、お母さん達が笑顔でバレーボールをやっている光景を子供達に見てもらおう。

2012年7月18日水曜日

Tue.July 17,2012 指導者研修会のご案内!

   きょうは、バレーボール指導者、指導者を目指している現役選手の方々に情報提供します。
9月2日(日)に下記の要項のように(公財)日本バレーボール協会主催、千葉県バレーボール協会主管で指導者研修会を開催します。この研修会は(公財)日本体育協会公認指導員の資格更新の認定にもなります。
 申込は、来週には、千葉県バレーボール協会のHPに最終要項がアップされますので、それをご覧になってお申込下さい。仮申込は今からでも私のほうにして下さっても宜しいです。
   指導者の方はこの研修会に是非とも参加して欲しいですね。理由は、講師です。講師にFIVB国際バレーボール連盟公認インストラクターとして海外で活躍中の足立龍哉さんを迎えます。この人の理論は今までの日本人の理論とは視点が大きく違います。現在の指導で行き詰っていたり、悩みがあったりしている指導者には初心者指導から世界のトップスキル・戦術の指導まで行ううえでの具体的なコーチングスキルや大きなヒントが沢山詰まっています。Vリーグの現役監督やヨーロッパ・アラブ・アジアのトップチームの監督からも絶大な支持を得ています。私も太鼓判を押します。 おっと、私も講師をやりますよ。
   なお、前日は同じ会場で午後から足立さんによる「特別講習会」を開催します。この日のテーマは『セッターの育て方』。夜は足立さんを囲んで懇親会を行います。こちらの要項は近日中に次のホームページにてアップされます。1泊2日で徹底的に小学生の指導のあり方からナショナルチームのあり方まで議論しませんか?
 
 

平成24年度 都道府県別バレーボール指導者研修会 開催要項(案)
1目的   千葉県における、バレーボール指導者の資質の向上と、クラブや部活動に 
     おける諸問題の解決を図るための研修を行う。 また、地域において新たに
     指導者を目指す者の養成と千葉県のバレーボールの普及・振興を目的として  
     開催する。
2主催  公益財団法人 日本バレーボール協会
      
3主管  公益財団法人 日本バレーボール協会 指導普及委員会
     千葉県バレーボール協会 指導強化普及委員会
4後援  千葉県教育委員会(予定)、船橋市教育委員会(予定)
5期日  平成24年9月2日(日) 10:00~16:00
6会場  学校法人 船橋学園 東葉高等学校
        〒274-0822 千葉県船橋市飯山満(はさま)町 2-665-1
                (東葉高速鉄道 飯山満駅より徒歩約7分)
7対象  (1)千葉県の指導強化普及担当者
     (2)千葉県の指導者及び監督、コーチ
     (3)将来バレーボールを指導しようとする者(千葉県外からでも可)

8講師  FIVB 国際バレーボール連盟   公認インストラクター
     公益財団法人 日本バレーボール協会 公認講師
9申し込み    〒273-0026 
 (連絡先)    千葉県船橋市山野町 177-5 ファミール第1西船橋 308号
         渡邉 孝
             tkwatana0227@tbz.t-com.ne.jp    090-4451-7058 
         ※ 別紙申込用紙に必要事項を記入の上mailまたは郵送で送付
         ※ 申し込み締め切り: 8月27日(月)必着
10その他 本研修会は、公益財団法人日本体育協会公認指導者の資格更新研修に認定
     されている。    

2012年7月17日火曜日

Mon.July 16,2012 渋谷区でソフトバレー交流大会に参加

渋谷区バレーボール協会さんとの付き合いは結構長い。今から30年前に元理事長の北澤先生と知り合った。北澤先生は区立西原小学校の教員で小学生男子バレークラブの西原クラブの監督として全国大会にも2度出場させていた。私が初めてソフトバレーを習ったのは、この北澤先生からであった。その後に前理事長の遠藤さんと一緒になって関東大会に出場して準優勝したり、結構隣県のソフトバレー交流大会に10年間、月2回のペースで参加していた。
 その渋谷区民オープン大会に6年ぶりぐらいで50歳以上の部(10チーム)に参加した。50歳以上の部はサブアリーナの2コートで行われたが、ここだけクーラーが入っていて、さすが渋谷区協会の配慮は違うね、と感心した。先週は船橋市サマー交流で12セットフル出場して体が3日間まともに機能しなかったが、きょうもセーブしたものの8セット出場して、アキレス腱がギシギシ鳴き始めた。

 一般の部には、墨田区のジールさんのクラブも2チーム出場していた。例の「上達するソフトバレーボール」の本のモデルになって頂いた方たちである。4時ころにゲームも終えて、彼らの地元であるスカイツリーのある墨田区に一緒に戻り、反省会を行った。行きつけであるらしい中華料理さんを開店時間前に開けていただき、カラカラに乾いた喉と火照った体に冷たいビールが最高に旨かった。3杯も立て続けに飲んでしまった。反省!(ソフトバレーの後のビールは飲みすぎるので反省!「反省会」とはここからつけられた名称なのかも・・・)
 ジールさんのメンバー13名ほど集まったであろうか、楽しい会話は夜の9時過ぎまで続いた。リーダー格の小林さんは、この美味しいビールを飲むためにソフトバレーをやっているような人である。毎月のお小遣いは、全てソフトバレーとビールのために費やしているといって過言ではない。

2012年7月15日日曜日

Sat.July 14,2012 大和南女子バレー部 前監督への感謝会

前監督の飯塚先生(現 相模女子大女子バレー部監督)の感謝会が飯塚先生の地元である神奈川県藤沢市で開催された。会場のホテルには150名ほど集まっていたであろうか。学校からは校長先生はじめ体育科の先生や飯塚ファンの先生方が見えていた。高校の監督さん達では、遠くは京都橘、関東からは埼玉の細田学園、千葉の市立柏 などの全国区の指導者が集まっていた。Vリーグからは、JTの関係者、スタメン定着で卒業生の加藤も来ていた。その他にも沢山の関係者、教え子、現役高校生が集まり楽しい会であった。

 私と先生は30年来の付き合いである。飯塚先生が県立藤沢高校女子バレー部の監督として全国大会常連になり始めたころからである。37回の全国大会出場のほとんど全てに私も顔を出した。時には大会のチーム宿舎に泊り込んだこともある。大阪インターハイでは、毎晩、コーチの和美と3人で気に入った同じ店に夕食に出かけたことも楽しい思い出である。
 来賓の挨拶で、私も少しお話をさせて頂いた。飯塚先生の他の指導者と違うところは、地域を大事にするところ。13年前に大和南に赴任してきたとき、練習後にいつも行ったのが学校の近くの小さな居酒屋さん。ここのお客さんたちは地域の中高年齢のスポーツ好きのおじさんたち。直ぐに意気投合して、3年目に関東大会初出場を決めるや、横断幕など作ってくれて、県大会にはほとんど顔を出してくれた。体育館が使えない日も結構あった。そんなときは近くの小学校の体育館を借りたり、環境整備に苦労した。現在の監督さんは今の大和南に来てまだ5年目なので、初期のそんな苦労を知らない。
 教え子のなかには結婚して子供連れもいた。飯塚先生は子供達の進学、就職にも面倒見が良い。スタメン以外の子供達から進路を決めていく。最高の成績は、全国大会でベスト4が2回で優勝はない。しかし、教え子達からの信頼は厚い。それが、飯塚先生の一番の宝なのであろう。
 感謝の会が終わり、卒業生の親御さんたちが誰からともなく二次会に行こうということになり、近くの居酒屋に集まった。集まってきたのは2/3が親父達。飯塚先生は親父達にも信頼が厚い。それも女子指導のポイントである。お母さん達が熱心なのはどこのチームも同じである。親父というものは、自分の子供だけでなく他の生徒の面倒もよく見る。男親にはそういうところがある。全体を見ながら自分の子供を見る。女親の場合は、自分の子供を見ながら全体を見る。
 明日は、久しぶりに二日酔いかな?

2012年7月14日土曜日

Fri.July 13,2012 小学校ママさんチーム 三咲クラブへ

御茶ノ水の英会話学校で2時間学習してから渋谷に行った。実は、昨年の12月から右肩を痛めている。正確な痛みの原因を探るために知り合いが管理職を務めている花田学園という鍼灸・柔道整復士・トレーナー養成専門学校付属の診療所に行った。ここで整形外科医の診察を受け、MRIを撮り、診断を受けた。症状は「腱板損傷」。

対策としては、インナーマッスルと呼ばれる身体の深部に位置する棘上筋(きょくじょうきん)と小円筋(しょうえんきん)のコンディショニング・エクササイズをやる必要がある。やり方は画像のようにチューブを用いて、腕を外旋させる。
夕方からはママさんバレーの指導。
3週間前から小学校PTAママさんチームに基本技術の指導をスタートした。練習は週1回、金曜日の夜。会場は船橋市立三咲小学校体育館。西船橋駅からJRで津田沼駅に行き、新京成線で新津田沼から二和向台駅で下車する。移動時間で40分かかる。幸いに学校は下車して徒歩3分、目の前にあるので助かる。
今夜は3回目の練習であった。ママになってからバレーボールを始めたママさんも多いので、「基本技術の基」から指導を始めている。中学・高校時代にバレーを経験しているママさんも数人いるが、他の人を指導するという余裕はないようだ。
サーブが相手コートに届かない、入らない、スピードが出ない、コースを狙えないというママさんが多い。そこで、今夜は持参したグリーンカラーの養生テープを壁に×(クロス)マークをネットよりやや高いところに貼って、そこをターゲットにして近距離からサーブを連続して打たせた。サーバーの3m後方には球拾いを1人配置して、壁から跳ね返ったボールをキャッチしたりレシーブする。近距離で×マークにボールが当たらない場合はフォームやトスに原因があるのでそこを指摘してそのサーバーに最適なサーブを一緒に見つけていく。×マークを更に1m上方に貼り付けるとボールの飛んでいく角度が変わるので、これもやることでボールと打ち手のヒットする接触角度を理解できる。  
壁に向かって打つのはネットを挟んで打つよりも球拾いが楽という利点がある。その分、サーバーはコンスタントに打てる。人数が多くともできる。壁打ちの次は、実際のネットから6mほど離れてサーブ練習を行う。徐々にネットから離れて、最終はエンドラインから打てるようにする。
養生テープは粘着力はさほど強力ではないので、使った後、剥がれやすいという利点がある。ガムテープなどは粘着力が強すぎて壁の塗料まで剥ぎ取ってしまう恐れがあり、体育館の管理者から怒られてしまうので注意。

2012年7月12日木曜日

Thu.July 12,2012 就職支援セミナーに出席

    午後から、船橋市内の勤労商工会議所に愛車のママチャリで出かけた。千葉労働局が主催の無料のセミナー(講習会)である。講師は70歳に到達したぐらいの男性の方で就職支援を民間で5年間、行政で5年間活動されている方であった。テーマは「就職活動の進め方・成功のポイント」。

    まずは、有効求人倍率の話からスタートした。千葉県の有効求人倍率(求職者数に対しての求人数の割合)は、先月で0.65(全国平均は0.81)。有効求人倍率が1.0であれば、求職者は、仕事を選ばない限り、数値の上では、全員職に就くことができるというわけだ。
    自分の性格の分析で「エゴグラム」という性格診断テストを行った。私の場合は、合理的に冷静に物事を考える性格と判定された。ただし、その性格が過剰に働くと「相手の話に打算的に答える」「味も素っ気もない態度をとる」「機械的に判断する」「頭でっかちで行動が伴わない」などマイナス面が出てくる。当たっているところもあるので、戒めとしたい。
    職務関心度テストも行った。私が向いている職務は「営業」「人事教育」、向いていないのは「経理・財務」と評価された。
    就職成功の5ヶ条を講師から教えて頂いた。成功する人は『その人の能力でなく、一番準備したものが勝つ』。『具体的な行動スケジュール管理』『情報収集量とやる気』『待ちの姿勢ではだめ』『同時に多面的に複数の会社に対して活動する』。就職戦線と言われるように、就活も戦いなのだ。なにやら、バレーボールの公式試合を控えた練習に似ているところがある。
    30歳代の若い人に混じっての2時間という短時間であったが、思ったよりもなかなか充実した時間であった。今回の他に、例えば履歴書の書き方、面接の受け方などの実用的なセミナーがあと3回ある。
  私自身の就活は既に4月に英会話学習から始めているが、いよいよFIVB国際バレーボール連盟公認のインストラクターの試験が8月に始まる。更には、大学の教員募集に対しての書類送付もやらなくてはならない。2週間後には初めてのTOEICの試験も受ける。
  いよいよ本番だ。

2012年7月10日火曜日

Tue.July 10,2012 木村沙織選手がトルコに移籍

   V・プレミアリーグに所属する東レアローズ女子バレーボール部の中心選手であり、全日本チームでもエースの木村沙織(きむら さおり)選手が、トルコ1 部リーグ所属の「ワクフバンク・スポーツクラブ」(Vakifbank Sports Club、トルコ共和国イスタンブール県)と移籍について基本合意し、仮契約を締結した。

   ワクフバンク・スポーツクラブは1986年に創設され、現在トルコリーグ1部に在籍するチームで、2010年の欧州チャンピョンズリーグでの優勝をはじめ、トルコリーグで過去6回優勝するなど、トルコリーグを代表するチームだ。地元のワクフ銀行がスポンサーについている。
    木村選手、よくぞ決断した!また、木村選手の移籍を応援する東レも立派だ。
私は以前からトップアスリートやトップ指導者の海外での活動を提唱していた。世界のバレーボールの中で揉(もま)れることで本人の能力も上がり、日本のバレーの今後のあるべき姿も見えてくる。日本にいるだけでは世界は見えてこない。日本を一度は出て、その地に1年以上過ごし、現地で同じものを食べ、言語や歴史を肌で学ぶことは世界観や人生観を豊かにし生まれ故郷の日本という国を客観的に観ることができる。
    より高みに行くには、その世界で一流の人物の集まる地に行き、その中で揉まれてくることだ。芸術の世界であればヨーロッパに、学問や経営の世界であれば米国へ行くのと同じだ。

    木村選手は、今年の9月末に東レを退社し、10月から開幕するトルコリーグのシーズンに合わせて、ワクフバンク・スポーツクラブに合流する予定。トルコの女子バレーのトップレベルは、今や日本と同じレベルに達している。ヨーロッパでもベスト4内に常に入るようになった。そして、8年後のオリンピック招致でもイスタンブールは東京と肩を並べ、最有力の開催地候補である。経済的発展も近年目覚しい。    
    私が彼女にアドバイスするとすれば、語学と食物である。現地の言葉はトルコ語で、ドイツ語も結構話されている。ドイツ語はドイツへの移民が多いというところがある。彼女が移籍するチームの監督はドイツ人なのでドイツ語の片言もできたほうが良いね。コーチはイタリア人。しかし、ここは、思い切ってトルコ語を特に学習することを進めたい。日本人でトルコ語を話せるという人はほとんどいない。スポーツ界では皆無。だから、引退後は日本とトルコとの関係性の中で仕事もできるであろう。トルコ語のできるトップアスリートがいる日本バレーボール界っていうのはいいね。もし、トルコのイスタンブールが8年後のオリンピック開催地になれば、木村さんに選手団の総務(通訳)役員をお願いしたい。
実は、私もトルコに指導者としていくことを密かに計画しているが、先を越されてしまった。サオリン、焼き鳥の美味しいお店を開拓しておいてくださいね。よろしく。

Sun.July 8,2012 船橋市ソフトバレー・サマー交流大会に参加

レディースの部、ファミリーの部、ミックス・フリーの部の3種別のソフトバレー交流大会に38チームが会場の船橋市運動公園体育館に集まり、ソフトバレーを楽しんだ。今回で20回目。
 私は、18チーム参加したミックス・フリーの部に我が「大穴クラブ」の監督兼選手で出場した。参加チーム全体の平均年齢は37歳ぐらい。我がチームの平均年齢は62歳で、腰痛の51歳の男性が1人、他は私の60歳含めて最高齢は67歳。平均年齢では、市民大会では、ここ10年間常に堂々の第1位である。大会主催者には、10年前から年齢フリーの部だけでなく、50歳以上の部を創設したらどうか、と提言しているのであるが、まだ実現されていない。
 1チームの試合数は午前中3試合、午後2試合。男性3名、女性3名の6人で構成した我がチームであるが、腰痛持ちの51歳男性と自称病弱体質の61歳男性がいるので60歳の私が全試合、全セットプレーすることとなった。セット数で12セットをプレーして、さすがにアキレス腱周りの筋肉が張ってきた。過去にアキレス腱を断裂しているので、午後からは全力の7割のパワー出力で意識してリラックスしてプレーを行ったが、2日後あたりの筋肉痛が心配である。

 この日、雨宮先生が亡くなっていたことを来賓で見えていた船橋市体育協会会長の関根先生から聞いた。雨宮先生は、船橋市立大穴中学校の教員で女子バレー部の監督として千葉県中学校大会で10回以上優勝させた名伯楽(めいはくらく:人の才能を見抜き、その才能を育てるのが巧みな人)であった。20年前に当時船橋市バレーボール協会理事長であった雨宮先生からソフトバレーの指導を依頼され、それ以後、大穴中学校を会場に「大穴クラブ」の監督をやってきた。私にとって、ソフトバレー界の恩人の1人である。
 ここ10年くらい体調が思わしくないということは聞いていたが、残念である。教育者であり常識人であった。8月に行われる「お別れの会」で最後の御礼を述べたい。

 合掌

Sat.July 7,2012 憤懣の夜

    世の中、腹立たしいことは多々ある。
    今夜、ある組織の解散会で幹部役員の嘘(うそ)を嘘で固めたような発言を聞いて腹が立った。長年、私はその会のメンバーであり、そろそろ退け時と考えていた矢先であった。静かに最後の総会を終え、懇親会で楽しく思い出を語ろうと思っていた。ところが、最後の最後になって懇親会の席上で、もう一人の幹部役員が長年尽くしてこられた会員に対して壇上から無礼千万なる発言を発するのを聞いて、途中で退席しようと思った。昔の私であったなら、そうすることで自分の意思を表していたであろう。今の私は少し大人になったようだ。我慢することを覚えた。
    私は、会が終わると同時に会場からすぐさま飛び出し、1人電車に飛び乗って帰宅した。


2012年7月9日月曜日

Fri.July 6,2012 黒川清先生のこと

 5日、「国会の東京電力福島発電所事故調査委員会最終報告書」が衆参両議長に手渡された。10名の委員会の委員長が黒川清先生。

 黒川先生のお名前を初めて聞いたのは、今から15年ほど前に東海大学の男子バレー部にお邪魔しているときであった。東海大学男子バレー部部長の斉藤勝教授は体育学部長でもあり、ある日、医学部の話になった。
 「渡邉君、スポーツ指導には、科学的根拠の裏づけが必要だ。身体の仕組み、解剖学、生理学など科学のないスポーツ指導は過去の経験主義だけで指導することになる。大きな発展は望めない。我が東海大学も1974年に医学部、付属大学病院を創設して、スポーツと医科学がドッキングしたんだ。10年後に医学部の発展のために黒川先生を招聘したんだ。黒川先生はアメリカの大学での経験も長く、東大医学部教授だった。ゆくゆくは東大医学部を牽引して行く人材であったのを当時の東海大学総長の松前先生が医学部長として引っ張ってきた。東海大学の医学部、付属大学病院が目覚しく発展したのはそれからなんだ」。
 黒川先生という人は凄い人なんだなというのが、そのときのお話での印象であった。そんな優秀な黒川先生を日本は放っておかない。日本学術会議会長、国立の政策研究大学院大学のアカデミックフェローなど日本の医科学政策に大きな足跡を残されて、昨年12月に「福島原子力発電事故調査委員会」の委員長に任命された。「国会による、独立した」、「この60年余,憲政史上、初の」といわれる、政府からも、国会からも独立したの法律が国会を通過し、黒川先生が委員長に任命された。
最終報告書では、原発事故への備えを怠った政府や東電の責任を厳しく追及し、事故は「自然災害ではなく、明らかに人災だ」と断定した。
黒川先生は、1936年生まれだから、現在76歳のはずだが、見た目も話し方も若々しい。昨日の外国特派員協会でのインタビューでも質問者の10倍長い回答が流暢な英語でなされた。画像をユーチューブで見たが、英語で各国の記者と英語でやり取りする先生の姿を見て、私も負けてはいけない、英語で議論できる力を付けなくてはと映像から励ましを頂いた。
この報告書が提出される数日前の7月1日に関西電力が大飯原子力発電所3号機を再稼動させたこととの関係に意図的なもの感じたのは、私だけであろうか?電力使用がピークを迎えるかも知れない夏に向けて再稼動せざるを得ないという電力会社と政府の弁であるが、日本人は、原子力と真剣に向き合って考えなければいけない。
 黒川先生は日本のマスメディアに対して「Why not Japanese Major Media angry about it?」と警鐘を鳴らしている。

2012年7月5日木曜日

thu.July 5,2012 幼稚園ママさんチームの練習試合

幼稚園PTAママさんチーム指導の2回目は練習試合。ママさんたちは園児を迎えの幼稚園バスに乗せてから体育館にやってくる。チーム名はコスモスさん。
 まず、練習試合のあり方を説明。練習試合とは、試合形式での練習のことであり、チームとしての課題、個人の課題を試合形式の場で試してみることに目的がある
 チームとしての課題は、私のほうから指示した。9人制なので、サーブは2本実行できる。1セット目は、1stサーブも含めて全員2ndサーブ(2本目のサーブ)を相手チームに100%入れること。つまり、確実に入れる2本目のサーブの練習を行おう、ということだ。1本目に剛球サーブを打てる人はチームの中に2,3人しかしない。PTAバレーの場合は、まず自チームのミスを少なくすることが負けない秘訣。勝つバレーよりも負けないバレーをやることが肝心。負けないバレーをするためには、ミスを少なくすること。ミスを少なくするには当たり前のことをしっかりとやること。ファインプレーを望まないこと。
 2セット目には、攻撃的なサーブを実行できる人達のために、全員が、全てのサーブをスピードのあるサーブを打つように指示した。ポイントは相手コートのエンドラインを狙って打つことである。
ハーフ(コート中央)を狙って打つとネットにボールが触れたりしてしまう可能性が高くなる。
 サーブの種類、打ち方、練習のやり方は、次回に一人一人見てあげよう。オーバーハンドフローターサーブを打ちたいのであれば、9m以上ボールを投げることができることが条件である。つまり、自コートのエンドラインから相手コートのエンドラインを超えてボールを投げれるだけの肩周辺の筋力が必要だから。9m投げれない人は、腰の回転でボールを飛ばすサイドハンドサーブが適している。
 中には、全日本選手がやっているようなジャンプしてのフローターサーブをやりたい人もいるだろう。サーブの後にブロックのために速やかに前衛に戻りたい人には、助走をつけてのこのジャンプフローターサーブは最適である。トスの上げるタイミングには大きく2種類ある。ジャンプしながらトスを上げるのと、ジャンプする直前にトスを上げるのとがある。また、片手でトスするのと両手でトスするのとがある。そして、踏み切り足は、両足と片足があるが、まず両足で踏み切って幅跳びジャンプするほうが空中でのボールヒットするには安定している。
 幼稚園ママさん達は30歳代と若いので、新しい技能も結構早くマスターするかもしれない。若いときに基本をしっかりと理解していれば、ベテランになっても大きく崩れはしないであろう。

Tues.July 3rd,2012 月に一度のハローワークへ

定年退職後に失業保険を受け取るには、毎月1回、指定された日時にハローワークに行き、失業認定を受けなければいけない。この日は、その日であった。認定を受けるためには、就業活動の実績を原則月2回以上残すことが条件だ。
 午前中に、新たにコーチすることになった幼稚園PTAママさんチームの指導を終えて、自宅に戻り必要書類を持参してハローワークに行った。3回目の認定はいつものように速やかに行われた。最大150日間の失業保険受領期間なので、あと2ヶ月、2回ハローワークに来ることになる。
 今週からスポーツ社会学関係の大学講師の職に応募する準備に入る。大学講師の求職活動、バレーボール指導、英語学習、この3つの活動が今の私の日常だ。4月~6月は定年直後で今までのサラリーマン生活で積もったもろもろの垢を落としていた。7月からは、本気モードのギアが入った。

Mon.July 2nd,2012 12歳のピアニストから学ぶこと

画像は、2日の日本経済新聞朝刊に載った牛田智大(うしだ ともはる)君。私の幼少時代に良く似ている12歳の中学生ピアニストだ。「ショパン国際ピアノコンクール in ASIA」で、5年続けて部門最高位を受賞している。

 智大君は、大の日本経済新聞読者である。わからない言葉があると親に聞いたり、辞書を使って調べるという。大人でも辞書を引かずにわかった振りして、知ったかぶりしている人が多いというのに、彼は本当に言葉を大事にしているんだね。
 何ゆえに、きょうは彼の記事を取り上げたのか?記事の後半の彼の言葉が私の心をグサッと捉えた。どうしても皆さんにも伝えたくなった。

 「僕は、自分のイメージや意思を伝えられるピアニストを目指しています。演奏会が終わって『技術がすごいね』と言われたら、今日は失敗だったなと思います。反対に、演奏を聴いてくれた人が『これからも頑張ろう』という気持ちになってくれたらうれしいです。そんな演奏をするためには、作曲家が住んだ国や時代などから曲を創った背景を学び、曲へのイメージを膨らませる必要があるんです。新聞には、そういったことを考えるヒントがたくさん詰まっています。
 ピアノは、一日に10時間ぐらい練習しても、特につらいと思ったことはありません。やればやるほど気になるところが見つかって、どんどんはまっていく感じです。息抜きの時間は小説などを読んでいますね。とにかく活字が好きなんです」。

 聴衆から技術を誉められて、きょうは失敗だった、と反省し、聴衆から元気が出たと言われると嬉しい、という智大君に私の頭をガーンと打たれたような衝撃であった。私も指導者として彼が思っているようにやっているつもりだが、彼の素直な言葉には参った。表面の美しさだけ誉められたら、それは自分にとっての失敗だ、なんて言葉は私の口からは出てこない。
 我々がバレーボールを指導するとき、上手にプレーできるように技能を獲得させるために繰り返しの練習やコツを教える。しかし、上手にプレーできる、勝利を手中にすることよりも心が充実するのは仲間との協力・助け合い(カバーリング、フォロー、アシスト)だと思う。心が通じ合うことで、次の練習日の再会が待ち遠しい。トップ・アスリートであれば、そんなプレーを見た観客は、また見たくなる、応援したくなるであろう。バレーボールが好きになる指導というのは、そういうことだと思う。
 きょうは、智大君に大事なことを教えてもらった。これも、日本経済新聞を読んでいるお陰。購読料は他紙と比べて少し高いが、内容は濃い。

2012年7月4日水曜日

Sun.July 1st,2012 今月はママさんバレーコーチ月間

私が住んでいる千葉県船橋市のお隣は市川市である。上から読んでも、下から読んでも、右からも、左から読んでも漢字では「市川市」だ。外国人から見たら、デザインだと思うであろう。漢字は面白い。
さて、その市川市でも船橋に隣接している柏井小学校の体育館で練習しているママさんチームの「あおばクラブ」さんに伺った。1ヶ月ぶりだ。聞けば、最近、市川市ママさんバレーの部でランクが1つ上がったそうである。ママさんバレーの部は6チームで1部を形成して6部まであるということを依然聞いていた。私が伺い始めたのは、昨年末から5,6回程度であるが、何がしかチームにとってプラスになっていたとすれば嬉しい。
 ここのクラブは千葉県でも伝統のあるクラブで、創設して30年以上は経っている。今でも現役の60歳以上のベテランのお姉さん達がクラブの運営を牽引している。30歳代の若手も近くの小学校PTAチームから入部して来ている。悩みは40歳代の中堅が少ないこと。
 来週の火曜日には、幼稚園PTAチームの指導も開始する。9月になれば、またAmericanクラブの指導が始まり、このような時間は取れなくなるであろう。
 今月は週に2,3回は指導するママさんバレー月間になりそうである。私の指導時の言葉が、ママさんたちに影響されて、お姉さま言葉にならないように注意しなくてはならない(笑)。

2012年7月2日月曜日

Sat.June 30 ルールブック編集会議

午前中は、千駄ヶ谷にある日本バレーボール協会事務局の会議室にて、今年度第1回目のルールブック編集会議。
 年に5回ほど会議を開き、ビーチ、ソフト、6人制、9人制のルールの改正・改修点を日本バレーボール協会審判規則委員会規則部にて編集する。私はその規則部員でもある。きょうの主席者は7名。現役の国際審判員もいる。
 今年はオリンピックの開催年であり、通常、翌年にはルールが改正される。現在出ている改正案としては、第1回目のボールへの接触で、連続的なドリブルは反則にしないという現行のルールが以前のようにドリブルの反則に戻される、という案が出ている。なぜ、このような改正案が出ているのか?それは、ビーチバレーとの関係があるようだ。ビーチバレーでは、オーバーハンドパスのホールディング基準が6人制と比べて緩い。ただし、オーバーハンドでのドリブルに対しては、6人制では反則に取られないケースでも、指のばらつきがあっただけでドリブルの反則に取られる。FIVB国際バレーボール連盟の見解では、ビーチと統一したドリブルの反則にするという意向だ。
 もし、この案が通れば、最初のレシーブはチャンスボールのような緩いボールに対しても選手はアンダーハンドで処理する場面が多くなる。レシーブから攻撃の展開(反撃:カウンターアタック;トランジット)のスピードが減速する可能性がある。サーブレシーブの処理が昔のようにアンダーハンドで行うようになると、現在の攻撃力のあるサーブ側が有利になる。高身長のサーバーが有利になるということも考えられる。
 午後は、大学院の10周年記念同窓会に出席した。筑波大学が文京区茗荷谷の前身である元教育大学跡地に新たに社会人大学院を設置して10年になった。私は、そこのスポーツ健康システム・マネジメント専攻学科4期生である。昨年、旧校舎を解体し、2年かけてお隣にあった放送大学の校舎と一緒に全面改築された。構内はあまりに綺麗で、当時の乱雑さが懐かしい。当時は、結構、社会人のずうずうしさと学生という甘えが混在した、それはそれで年季の入った古い校舎のよさがあった。今や、ガラス張りの教室や部屋の中が見える教官室が多くなったが、セキュリティ度が上がり、逆に閉塞感を覚えた。

 15:00から記念講演とシンポジウムが行われた。パネリストは河野一郎(日本スポーツ振興センター理事長)、勝田隆(仙台大学教授)、和久貴洋(日本スポーツセンター情報・国際化課長)、清水諭(筑波大学教授)、司会は柔道界で女三四郎の異名をとった山口香(筑波大学準教授)。全員が、筑波大学の教員であったか卒業生という関係だ。受講者は約150名ほど。

 テーマは「国をリードする人材の育成を目指して」。河野先生(2016年東京オリンピック招致委員会事務長を務めた)のお話の中で心に残った言葉があった。「国をリードする人材に必要な資質は6つある。国家観・歴史観を持つこと。グローバルな視点。危機感。状況把握力。行動力。打たれ強さ」。これらの中でも、『危機感』を他の人と組織と共有できるか否か、今、このままでよいのか、過去のものにしがみついていてもどうしようもない・・・そんな言葉に私も共感した。
 夕方からは近くのイタリアンレストランを貸切、同窓生、現役学生、先生方の総勢100名ほど集まり懇親を深めた。4期生は9名ほどいたと思ったが、この日集まれたのは東京近郊にいる5名だけであった。
 

2012年7月1日日曜日

Fri.June 29 ママさん新チーム指導開始

二週間前まで、毎週火曜日の午前中、船橋市主催の「ママさんバレー教室」を、7回指導した。最後の日に、受講者の中から自分のチームに指導に来ていただけないか、という声があった。私の都合で行ける日だけ行きましょう、という私のわがまま的な指導でもよければ、という条件で2チームに行くことになった。1つは小学校PTAチームで、もう1つは幼稚園PTAチーム。
 今夜は、小学校PTAママさんチームの練習に出かけた。体育館に入って驚いた。ママさん達の人数は10名位なのだが、子供達の数がママさん達の2倍はいる。コートは2面取れるので、1面はママさんの練習に使い、もう1面は子供達が声を上げながら走り回っている。ウオームアップが始めると、子供達の中には親の脇で一緒に真似をする幼稚園児や小学生低学年の子達がいる。
 日本のバレー環境は、ママさんバレーが次世代のプレーヤーを生み出しているとも言える。ただ、現状は子供達が地域クラブや中学の部活でバレーをやりたくとも指導者がまったく少ない。今夜やってきた中学生の男の子も学校に男子バレー部がなく、しかたがなくサッカー部に入っていると言っていた。
 チーム練習が始まると、中学生の男の子達が2,3人近寄ってきた。
「コートに入っていいですか?」
「おお、頼むよ。君はレフトでスパイク打ってくれないか」
 なんだかんだで、Bチームは7人になっていた。試合が近いというので、フォーメーションを確認しながらコーチをしていった。ママさんバレーは9人制である。フォーメーションの基本は2人の役割分担である。特に大事なのは二人の間にボールが来たときの明確な役割(約束事)を守ることである。更に、3人の場合、4人の場合、5人の場合と積み重ねていくと分かりやすい。
 1個のボールを9人全員が一斉に取りに行く(ボールにコンタクトする)と、ぶつかったり(身体の接触)、お見合い(譲り合い)をしたりしてミスしてしまうしまう。ボールを取りに行く人、カバーする人、ジャッジする人、次にボールをもらう人、というふうに役割分担して考えていけば人数が多くなっても難しいことではない。
 まずは少ない人数でコートを狭くしてミニゲームを沢山やるとフォーメーション理論は理解しやすい。4対4で行うソフトバレーは、6人制のローテーション制も含んでいるので小学生バレーからローテンション制の中学バレーに入るには、導入ゲームとして最適と思う。まずは少ない人数でコートを狭くしてミニゲームを行い、次は人数を1人増やして同じ狭いコートでやってみる。動きのスペースが狭いのでラリーは続く。この要領で、次には正規の6人や9人を入れてラリーが続くような特別ルールで行う。
 人数の変化、コートサイズの変化、そしてルールの変化(工夫)で段階的に指導していく。時には、多すぎる人数でゲームすることも必要。この場合は人の密度が高く、「声」を出さないとぶつかってしまうので「声」を出さざるを得なくなる。つまり、声を出す練習として最適ということだ。