午前中は、千駄ヶ谷にある日本バレーボール協会事務局の会議室にて、今年度第1回目のルールブック編集会議。
年に5回ほど会議を開き、ビーチ、ソフト、6人制、9人制のルールの改正・改修点を日本バレーボール協会審判規則委員会規則部にて編集する。私はその規則部員でもある。きょうの主席者は7名。現役の国際審判員もいる。
今年はオリンピックの開催年であり、通常、翌年にはルールが改正される。現在出ている改正案としては、第1回目のボールへの接触で、連続的なドリブルは反則にしないという現行のルールが以前のようにドリブルの反則に戻される、という案が出ている。なぜ、このような改正案が出ているのか?それは、ビーチバレーとの関係があるようだ。ビーチバレーでは、オーバーハンドパスのホールディング基準が6人制と比べて緩い。ただし、オーバーハンドでのドリブルに対しては、6人制では反則に取られないケースでも、指のばらつきがあっただけでドリブルの反則に取られる。FIVB国際バレーボール連盟の見解では、ビーチと統一したドリブルの反則にするという意向だ。
もし、この案が通れば、最初のレシーブはチャンスボールのような緩いボールに対しても選手はアンダーハンドで処理する場面が多くなる。レシーブから攻撃の展開(反撃:カウンターアタック;トランジット)のスピードが減速する可能性がある。サーブレシーブの処理が昔のようにアンダーハンドで行うようになると、現在の攻撃力のあるサーブ側が有利になる。高身長のサーバーが有利になるということも考えられる。
午後は、大学院の10周年記念同窓会に出席した。筑波大学が文京区茗荷谷の前身である元教育大学跡地に新たに社会人大学院を設置して10年になった。私は、そこのスポーツ健康システム・マネジメント専攻学科4期生である。昨年、旧校舎を解体し、2年かけてお隣にあった放送大学の校舎と一緒に全面改築された。構内はあまりに綺麗で、当時の乱雑さが懐かしい。当時は、結構、社会人のずうずうしさと学生という甘えが混在した、それはそれで年季の入った古い校舎のよさがあった。今や、ガラス張りの教室や部屋の中が見える教官室が多くなったが、セキュリティ度が上がり、逆に閉塞感を覚えた。
15:00から記念講演とシンポジウムが行われた。パネリストは河野一郎(日本スポーツ振興センター理事長)、勝田隆(仙台大学教授)、和久貴洋(日本スポーツセンター情報・国際化課長)、清水諭(筑波大学教授)、司会は柔道界で女三四郎の異名をとった山口香(筑波大学準教授)。全員が、筑波大学の教員であったか卒業生という関係だ。受講者は約150名ほど。
テーマは「国をリードする人材の育成を目指して」。河野先生(2016年東京オリンピック招致委員会事務長を務めた)のお話の中で心に残った言葉があった。「国をリードする人材に必要な資質は6つある。国家観・歴史観を持つこと。グローバルな視点。危機感。状況把握力。行動力。打たれ強さ」。これらの中でも、『危機感』を他の人と組織と共有できるか否か、今、このままでよいのか、過去のものにしがみついていてもどうしようもない・・・そんな言葉に私も共感した。
夕方からは近くのイタリアンレストランを貸切、同窓生、現役学生、先生方の総勢100名ほど集まり懇親を深めた。4期生は9名ほどいたと思ったが、この日集まれたのは東京近郊にいる5名だけであった。
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