2012年7月1日日曜日

Fri.June 29 ママさん新チーム指導開始

二週間前まで、毎週火曜日の午前中、船橋市主催の「ママさんバレー教室」を、7回指導した。最後の日に、受講者の中から自分のチームに指導に来ていただけないか、という声があった。私の都合で行ける日だけ行きましょう、という私のわがまま的な指導でもよければ、という条件で2チームに行くことになった。1つは小学校PTAチームで、もう1つは幼稚園PTAチーム。
 今夜は、小学校PTAママさんチームの練習に出かけた。体育館に入って驚いた。ママさん達の人数は10名位なのだが、子供達の数がママさん達の2倍はいる。コートは2面取れるので、1面はママさんの練習に使い、もう1面は子供達が声を上げながら走り回っている。ウオームアップが始めると、子供達の中には親の脇で一緒に真似をする幼稚園児や小学生低学年の子達がいる。
 日本のバレー環境は、ママさんバレーが次世代のプレーヤーを生み出しているとも言える。ただ、現状は子供達が地域クラブや中学の部活でバレーをやりたくとも指導者がまったく少ない。今夜やってきた中学生の男の子も学校に男子バレー部がなく、しかたがなくサッカー部に入っていると言っていた。
 チーム練習が始まると、中学生の男の子達が2,3人近寄ってきた。
「コートに入っていいですか?」
「おお、頼むよ。君はレフトでスパイク打ってくれないか」
 なんだかんだで、Bチームは7人になっていた。試合が近いというので、フォーメーションを確認しながらコーチをしていった。ママさんバレーは9人制である。フォーメーションの基本は2人の役割分担である。特に大事なのは二人の間にボールが来たときの明確な役割(約束事)を守ることである。更に、3人の場合、4人の場合、5人の場合と積み重ねていくと分かりやすい。
 1個のボールを9人全員が一斉に取りに行く(ボールにコンタクトする)と、ぶつかったり(身体の接触)、お見合い(譲り合い)をしたりしてミスしてしまうしまう。ボールを取りに行く人、カバーする人、ジャッジする人、次にボールをもらう人、というふうに役割分担して考えていけば人数が多くなっても難しいことではない。
 まずは少ない人数でコートを狭くしてミニゲームを沢山やるとフォーメーション理論は理解しやすい。4対4で行うソフトバレーは、6人制のローテーション制も含んでいるので小学生バレーからローテンション制の中学バレーに入るには、導入ゲームとして最適と思う。まずは少ない人数でコートを狭くしてミニゲームを行い、次は人数を1人増やして同じ狭いコートでやってみる。動きのスペースが狭いのでラリーは続く。この要領で、次には正規の6人や9人を入れてラリーが続くような特別ルールで行う。
 人数の変化、コートサイズの変化、そしてルールの変化(工夫)で段階的に指導していく。時には、多すぎる人数でゲームすることも必要。この場合は人の密度が高く、「声」を出さないとぶつかってしまうので「声」を出さざるを得なくなる。つまり、声を出す練習として最適ということだ。

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