2014年7月31日木曜日

Thu.July 31,2014 英語とバレーの指導

3日前に日本ソフトバレーボール連盟役員のIさんから最近の日本のスポーツ記事をメールで送付して頂きました。
 
そのなかで、皆様方にもお伝えしておきたいと思い、今回はその返信の中から一部を取り上げてご紹介させていただきます。
話し言葉で、とりとめのない内容ですが、ご容赦ください。
 
Iさん、

Thank you for the information.
informationは不可算名詞なので複数のS は付かない。 

・・・なんて、カンボジアでのバレー指導は、英語がほとんどできない選手たちのために、私は英語の授業(English class)も並行して行っているような状況です。

 ときどき、私も白板に書いた英語の綴りを間違っていないか、自宅に帰ってからチェックして、午後の練習時に、そ~っと、午前中に書いた白板上のスペルを修正するときもあります(冷や汗・・・)。

特に、Offense(攻撃)とdefense(守備)なんて、f の数を間違いやすいですね。

それでも、プレイ中の瞬間的な言葉は、なるべくカンボジア語を使わせるようにしています。

きょうは、チャンスサーブのレセプションからやチャンスボール(free ball)からの攻撃時に2種類の平行トスを使うことを指導しました。レセプション時はセッターが相手チームのブロックシステムを目視して確認してからフィンガーサインを出します。

ブロックの後やラリー中ではスパイカーのほうから声でセッターにサインを出させます。この時のVoice sign(声でのサイン)は、カンボジア語で大きな声で出させています。

カンチャン(ブロッカー間)を打つ時の短い平行セットを要求するときの「短い」とストレート(ライン)を打つために長い平行セットを要求するときの「長い」というカンボジア語を今日初めて導入しました。

ゲームは「攻守」の組み合わせです。

まずは、彼らの好きな「攻」を教えて、次に、それを防ぐ「守」を教えています。

つまり、スパイクとブロックの攻防です。
サーブとサーブレシーブの攻防ともいえます。

小学生や女子は、スパイク力がないので、ブロックよりもスパイクレシーブ(チャンスボールのレシーブ)の比重が高くなるでしょう。
それでも、全国大会の上位に行けば、ブロック力がなければスパイクレシーブだけでは勝てません。

ましてや、男子はもちろん、高校女子トップチームになると、1枚ブロックではスパイクは防げず、ブロックの脇を抜けてきた速くて重いスパイクはレシーバーの正面でレシーブしてもコントロール不可能です。なんとか1.5枚~2枚ブロッカーをスパイカーの正面に跳ばせる練習をやり始めたところです。
 
では、また・・・。

2014年7月30日水曜日

Wed.July 30,2014 チームを造るということ

チームを造るうえで、私の考える選手配置のポイントは、まずセッターである。

チームの中で、誰が一番ボールに触れているであろうか?セッターである。同じチームの中でボールへの2回目の接触は、ほとんどセッターというポジションである。その理由で、私はセッターを誰にするかを他のポジションに優先して決める。

先週末に行われた国内4強チームのセッターを見比べてみた。優勝したチームのセッターは、時間差のsetを中心に丁寧に上げていた。準優勝チームのセッターは速攻へのsetが好みで、ブロック力はある。他は身長が不足していたり、ブロッカーを全く意識しせずにsetしていたりで、選考対象外。

Setterは、最終的にスパイカーが打ちやすいsetを出すことのできるプレーヤーに決めたい。ブロッカーを振って1枚にできなくとも良い。スパイカーの立場に立ってsetできるセッターであれば十分だ。また、ミドルブロッカー(センタープレーヤー)との関係も考えて行かねばならない。従って、setterと速攻で絡んでくるmiddle blockerとを同じチームから選ぶのが合宿期間の短いナショナルチームにとっては必要であろう。

ざっくり言って、完全選抜チームを造るだけの時間的余裕はこの国の強化予算を考えるとほとんどない。従って、どこかのチームを母体にして、部分的には他の3チームから選抜して当てはめるのが適切と考えている。

2014年7月29日火曜日

Tue.July 29,2014 一時帰国します

契約会社との規定により、日本に一時帰国します。

8月4日夕方にプノンペンを発ち、タイのバンコクで全日空に乗り換えて羽田に朝方に到着。そこから自宅のある千葉県船橋市に行き、スーツケースなどを置いて、男子インターハイ会場の東京体育館に向かう。

会場では多くの関係者に会えることでしょう。夕方には青年海外協力隊バレーボールOG・OB会設立準備委員会(第3回)に出席。翌日も男子インターハイ会場へ。

7日から10日は千葉県成田市で開催の日本体育協会公認指導員養成講習会に主催者責任者兼講師として出席。講師には、FC東京総監督の吉田先生、元全日本男子の田中直樹氏、小学生男子指導者第一人者の築山氏を迎えている。

11日は、女子インターハイに顔を出し、夕方に東京都ソフトバレーボール連盟の役員と懇親会。
12日は家内の実家で庭掃除。13日夜に羽田からバンコク経由でプノンペンに帰ります。

このようなスケジュールですが、ご連絡いただければ、多くの方と再会したいです。電話だけでもお話ししたいですね。よろしくお願いします。

日本での連絡先:090-4451-7058 自宅:0474-35-1846
e-mail:tkwatana0227@tbz.t-com.ne.jp

Mon.July 28,2014 次に向けてスタート

昨日、4強大会を終えて、惜しくも優勝を逃したプノンペンの警察チームにいつものように練習に向かった。

朝の集まりが悪い。何かmeetingをやっているようだ。
そして、いつもより1時間遅く、選手たちが集まってきた。一応、反省会は済んだようだ。

私は次の8月末の首相杯(大相撲の総理大臣杯に当たる大会で16チームが集まり4日間に渡り開催される)に向けて課題を出した。

この国の4強チーム全てに共通な攻撃としては、セッターが、ネット近くからセットする攻撃はA,Bクイックと並行トス(shoot set)が主流だ。しかし、随分と遅いスピードの平行トスである。従って、ブロッカーは、なんとか2枚(double block)間に合ってしまう。
(まずは、いつものようにホワイトボードで説明。また、選手達には英語教室でもある。2年前から東京でアメリカンスクールの子供たちに英語で指導していた経験が役に立っている)

それを証明するために、大会当日にiPodで録ったゲームを全員に見せた。そして、次にVリーグでの成功事例の動画を見せた。スパイクボールがブロックにつかまるかどうかは0.1~0.2の時間の差である。ブロッカーが良い形のできる前にスパイクすればよい。
(画像では、ミドルがAクイック、更にライト側からX攻撃で回り込んで、相手ミドルブロッカーの移動を遅らせているのが成功している。そしてレフトスパイカーが楽々とブロッカーの間(カンチャン)からスパイクを真下に打ち込もうとしている)

そこで、プノンペン警察チームには、今日から速い平行トスをやってもらうように指導した。いわゆるロングBクイックのセミ版というところか。セッターにボールが入った瞬間、サイドのスパイカーはジャンプを開始する。助走開始の位置、助走方向、ジャンプのタイミング、スイングを指導。次に、セッターがフィンガーサインを出してのサーブレシーブからの攻撃。スパイカーがブロックの位置からすぐに後方に下がり、スパイカーが声でサインを出しアプローチしての攻撃。

助走(アプローチ)の方向は2方向を指示した。一つはクロス(Cross)コースで、これは短い平行トス。もう一つはストレート(Line)コースで長めの平行トス。セッターのフィンガーサインは、セッターに決めさせた。声でのサインは、カンボジア語の「短」「長」を用いた。

きょう一日では会得できない。ここ1週間はアップの後に必ず練習するようにアシスタントコーチに言っておいた。

そうそう、きょうは、選手のファーストネームを聞いた。そして、選手達をファーストネームで呼んだ。反応が、今までとは違う。やはり、子供時代から呼ばれている自分の名前には皆愛着がある。それにしても、一度では覚えられないほど発音が難しい。

カンボジア語が上達するにしたがって、私の英語も日本語もカンボジア語訛になっていくのか?最近ちょっと危惧している・・・。

忘れるところであった。昼にプノンペンンにある日本語情報誌の記者の方から取材を受けた。日本の新聞にも載るらしい。

2014年7月27日日曜日

Sun.July 27,2014 国内4強リーグ戦の結果

結果は、昨年も優勝したバッタンボーン地方の警察チームが全勝で優勝した。そして準優勝は、私が指導のお手伝いをしている首都プノンペンの警察チーム。3位は、コンポンチャム地方の公務員チーム。4位はプノンペン近くのプレイベン地方の警察チーム。
(最終試合が始める前にフンセン首相の次男の方とバレーボール連盟会長がお見えになった。4チームが整列してお二人をお迎えした)

カンボジアに来て、2カ月経って、ようやくナショナルチームを形成するための土台となる4強のチームの戦いぶりを見ることができた。
(優勝チームの賞金は10万円、2位が5万円、3位が3万円、4位は・・・聞き逃した。国内3大大会の一つとしては、近い将来この10倍の額になるようにするのも私の任務の一つだ)

全体的に言えることは、どこのチームの選手もジャンプ力が優れている。聞くところによると、どのチームも特にジャンプ力アップのための筋トレには力を入れているということだ。従って、試合前のスパイク練習だけは、日本の大学生トップよりも凄まじい。但し、セット(トス)がぶれると、途端にミスが続出する。良いセットのみでスパイク練習をやっても、実際のゲームでは、練習と同じような良いトスはほとんどない。ましてや、ブロッカーが立ちはだかっている状態でのスパイク練習は行っていない。

多少悪いトスでも、コースを選択して打つことできたり、ブロッカーを利用して打つことができるようになるとミスは減っていく。サーブもスピードアップやパワーサーブを安定的にできるようにしなければいけない。ブロックは相手攻撃に対応したシステムで対応しなければ、時間差攻撃はまったく止められない。セッターにしても、相手ブロックシステムに対応した判断力あるセットを実行する必要がある。セッターは、本人がボールを上げたいところにセットしている場面が多すぎる。上げたいところよりも上げなければいけないところにセットすべきである。いわゆるインサイドワークが必要である。

・・・たくさん指摘するところがあって、私としては遣り甲斐のあるところではある。

これから選手選考、スタッフの選考と続くが、理解力とタフな体力の持ち主であるアシスタントコーチが就いてくれると助かる。
(体育館に入る前に移動用売店で観客用にピーナッツを売っていた。試食すると、日本の千葉名産、茹でピーナッツと全く同じ味である。軽く塩を入れて茹で上げているのであろう、なかなか美味しい。これはBeerと合うな、と思い5ドル分買ったら、丁度そこに運悪く選手達がわさわさと寄ってきて、おねだりが始まった。しょうがない・・・もってけ泥棒!)

2014年7月26日土曜日

Sat.July 26,2014 ブログの閲覧者の国々は?

ここのブログを閲覧している読者の皆さん方の直近1か月間の国別データを調べてみた。

日本:
6207
アメリカ合衆国:
232
ウクライナ:
22
ロシア:
20
トルコ:
18
ドイツ:
12
カンボジア:
11
カナダ:
10
フランス:
9
シンガポール:
7

Cambodiaに来る前と比べて読者がグローバルになっている。稀に読者からmailが来る。先日はフランスのバレー指導者からの問い合わせで「Soft volleyballの英語版ありますか?」ということがあった。

驚いたのは、ウクライナにも読者がいることである。戦火の中にあっても、バレーボール愛好者の人がいるのかな?と気になる。1週間前にマレーシア航空機が撃ち落されてオランダ人はじめ多くの犠牲者が出た。世界中の国々が、ウクライナという国の政情不安を気遣っている。背景にある大国の思惑。新たな冷戦時代の存在を我々は知ることとなった。

ともあれ、一瞬にして人生の幕を下ろされてしまった搭乗していた民間の方々、ご家族の方々に哀悼の意を表したい。このような悲惨なことは二度と繰り返されてはいけない。

合掌。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Fri.July 25,2014 国内4強リーグ戦のスタート

ナショナルチーム・メンバー候補選手選考会を兼ねた国内4強クラブによるリーグ戦が始まった。本日と明日は午後2時から2試合、最終日の日曜日は早朝7時30分から2試合行われる。会場は、プノンペン市中心部にあるオリンピックスタジアム内の屋内体育館。

カンボジアで木の床の体育館があるのは、私の知り限りここだけだ。大会には、飲料メーカーなど4社がスポンサーに付き、賞金が付いている。参加チームのうち3チームが警察クラブチームで1チームが地方公務員クラブチーム。4チームとも、バレーボールの練習と試合をやることで収入を得ているプロである。

1チームを除き、3チームとは視察などで面識があり、久しぶりの再会でチームのスタッフと言葉を交わす機会が多くあった。

私が普段指導のお手伝いをしているプノンペン警察チームは、第2試合で、昨年優勝している地方の警察チームに0-3で敗退した。公式試合に立ち会ったのは2度目であったが、色々情報収集できた。

0-3で敗退した原因は、ゲームを観戦してすぐに分かった。

監督の椅子に座っているのは、普段はほとんど練習に出てこない前監督であった。普段練習を指導しているのは昨年までコーチで、今年から新監督に就任した人間である。

「なぜ、前監督の彼はベンチに座っているのか?」私は関係者に尋ねた。

「渡邉先生が指導してチームが強くなってきたので、前監督は座りたくなったのでしょう。彼は、新監督の上司ですから・・・」

前監督の采配を見ていると、具体的な戦術の指示は出ていないようだ。私であれば、次のような指示を図示して簡潔に出していた。

①サービスは攻撃である。1セットで5本のミスをやってもよい。但し、攻撃的でなければいけない。
 狙うべきコースを指示するので、そこに集中して打つこと。
②サービスを相手リベロ以外に打つこと。リベロは守備の専門家である。そこにサービスを打って
  も相手は崩れない。
③ブロックは、マークすべきスパイカーを全員が認識しておくこと。
④スパイクは、今日一番調子の良い仲間のスパイカーに一番多くセット(トス)すること。
⑤クイックスパイクは、ラリーの中で使うこと。クイックに2枚のブロック(ダブル・ブロック)が着いて
  いるのがカンボジアバレーの特徴(いわゆるバンチ・ブロック・システム)なので、サーブレシーブ 
  からのクイックは行わないこと。ラリーが続いてブロックが1枚になった時点でクイックを使うこ
  と。

試合後にバレーボール連盟の事務局長が私のところに何か困ったような表情でやってきた。

「Mr.渡邉、我々の審判員達に審判技術を指導して頂けませんか?」

確かに、この2ヵ月間で私も感じていたが、FIVB(国際バレーボール連盟)公式ルールと少しずれている判定基準も見受けられる。きょうも、リベロがフロントゾーン付近でオーバーハンドを用いてセットしたが、反則に取られていた。私の見たところ、リベロはバックゾーン内でジャンプして、フロントゾーン内(バックアタック・ラインを含む)に足は触れていなかったので反則ではなかった。

大会が始まっている状況で、私がしゃしゃり出てもいかがなものか、と考え、事務局長の申し入れはお断りした。8月末に日本でアジアバレーボール連盟主催のレフェリー(審判員)講習会が開催され、そこにカンボジアからも2名参加する。その人たちが中心になって、これから審判規則委員会を連盟内で創っていくお手伝いはします、とお答えした。

私の7年間にわたる日本バレーボール協会での審判規則委員会規則部員、日本ソフトバレーボール連盟での審判規則委員会委員長としての経験を生かして、この国の審判員も育てて行こう。

英文のルールブックも早急にクメール語(カンボジア語)に訳して、審判員全員に手渡す必要がある。ほとんどのカンボジア人審判員は英語が読めない。何事にも真面目に取り組むカンボジア人は、審判員活動が向いていると私は思っている。この国から国際審判員第1号が生まれる可能性は大である。そして、審判技術の向上とともに各チームの技能やプレー態度も向上して行ったことは、日本バレー界を始め他国のスポーツの歴史が示している。

2014年7月24日木曜日

Thu.July 24,2014 大会優勝と懐具合との反比例関係とは?

明日から。国内4強が、ここプノンペンに集まり賞金大会を行う。それに伴い、私のほうは、ナショナルチームメンバーの第一次選考会を行う。

それで、2週間前から本格的に練習を見ているプノンペン・ポリスの練習では、照準をその賞金大会に合わせた。戦術練習のスタートである。

3日に1回の割合でしか来ない通訳が昨日の練習を見てこんなことを言っていた。
「渡邉先生の指導を受けてから、チームのミスはものすごく減りましたね。今度の大会では優勝間違いないですね」。

ごますりにしか聞こえないが、まあ悪い気はしない。確かに意識が変わってきたことは確かだ。それは、練習内容よりも、私が彼らの前で次のように言ったからであろう。

「君たちの不平不満は、私もこの2カ月で判ってきた。しかし、理屈では君たちに正当性があるといっても、今は勝利が必要だ。その勝利と私の行動で、君たちがバレーボールで食べていける、生活レベルを、少なくともサッカー連盟と同じレベルに引き上げるために、練習後に私は関係者とお会いしている。もう少し辛抱しよう」。

チームキャプテンが言った。
「そのことには渡邉先生に期待しています。しかし、それにしてもこの不満のはけ口はないですか?」

「わかった!では、今週末の試合で優勝したら、市内で私がピザをお腹いっぱいご馳走しようではないか!」

これ以降、選手たちは、行動もてきぱきとするようになった。
(げんきんな奴らだ・・・)
しかし、私のほうは、別の意味で心配になった・・・懐が心配になった。14名として・・・飲み物も入れて・・・×20ドルとして・・・約300ドル・・・。まあ、なんとかなるだろう。

2014年7月23日水曜日

Wed.July 23,2014 先日の調印式の報道から

先週金曜日の調印式の模様は、国内メディア13社によって記事、WEBやTVにて報道された。

その報道のほとんどが公用語のクメール語(カンボジア語)なので、われわれ外国人には全く読めない。その中で、唯一プノンペン・ポストに英語の記事があった。中学生レベルの英語なので、日本人でも理解できる。


Maruhan deal boosts local spikers
Japan-based Maruhan Corporation, which operates the Maruhan Japan Bank, has stepped forward to support the Volleyball Federation of Cambodia in raising the competitive level of the national team.
Under a one-year memorandum of understanding (MoU) between Maruhan and the VFC formalised at the National Olympic Committee of Cambodia’s headquarters on Friday, the national volleyball squad will have the privilege of training under well-regarded Japanese coach Watanabe Takashi for the next 12 months.
Cambodian volleyball has been given a boost with the news that a Japanese coach has been brought in to train the national team for 12 months
Cambodian volleyball has been given a boost with the news that a Japanese coach has been brought in to train the national team for 12 months. Sreng Meng Srun

According to the terms of the MoU, signed by Maruhan Corporation chairman and CEO Chang-Woo Han and VFC president and National Police chief Neth Savoeun, the Japanese firm will defray all the expenses arising from the coach’s appointment.
“We have been supporting various other sporting activities in Cambodia. This is our earnest attempt to boost the profile of one of the country’s most popular games,” Han said during his address.
Savoueun described the agreement as a big step up for the federation and the national team. “This is the first time that we have an expert coach like Watanabe Takashi to guide our team. I am certain that we will benefit from his experience and expertise,” he said.
The president also called upon Maruhan Corporation to extend support to the national women’s team and various grassroots programs that are ready to be launched this year.
Reacting to the MoU, NOCC secretary-general Vath Chamroeun told the Post: “Volleyball has been one of the most popular sport played all over the country but somehow this popularity is not reflected in our achievements. It is a great opportunity for our players to improve their skills.
“The timing could not have been better. This one-year stint with Watanabe Takashi will leave us at the doorstep of 2015 SEA Games in Singapore better prepared and more confident than ever before.
“The revival of the women’s team is very important. It was so popular in the mid 1990s. Together with this, if we get our grassroots programmes to grow steadily we can hope for good results when we host the SEA Games in 2023,” added the secretary-general.

2014年7月22日火曜日

Tue.July 22,2014 コーチが現役復帰か?

昨日、昼休みの時に、こちらのカンボジアの男性の真似をして、上半身裸でアパートメントのソファーで横になった。

クーラーは点けなくとも良いし、節電にもなる。少しウトウトして、午後の練習に出かけた。練習会場に行くまでの車の中はクーラーが効いていた。喉が少しガラガラした。

どうも、慣れない裸体での昼寝をしたせいかもしれない。喉はまだガラガラしている。

さて、今週末は賞金付の大会があるので、練習の内容はチーム練習中心に切り替えている。サーブレシーブからの切り替えし攻撃、スパイクレシーブからの切り替えし攻撃。いずれも、選手達からしてみたら嫌な練習ばかりだ。

しかし、やらなければ勝てない。やりたい練習ばかりやっていたら、ひ弱になってしまう。

AチームとBチームとの試合形式での練習を見ていると、32歳のコーチがここ1カ月で随分と成長してきた。彼は、英語がほとんど理解できない。しかし、朝の練習前に私がホワイトボードに描く、本日の練習のポイントの図解を一番熱心に見ている。図で理解している。

選手達より、コーチのほうが上手になった。現役復帰するかどうか、明日、彼に聞いてみようか?
 

 

Mon.July 21,2014 World League Finals leads to USA gold

5/23~7/20まで開催していたワールド男子リーグが昨日、アメリカの6大会ぶり2度目の優勝で閉幕した。

アメリカチームの試合ぶりはFIVBの無料TVで再三見ていた。カンボジアの選手達にも世界最高峰レベルの試合を見せることは意味がある。試合後には、ホワイトボードで、その理論を解説した。

アメリカの底力も素晴らしいが、アジアの王者に定着しつつあるイランの活躍にも目を見張るものがあった。イラン人がセッター賞を取ったというのも素晴らしい。

アジアゾーンに入っているオーストラリアもシドニーオリンピック以降、急速な力の衰えもなく、ベスト10の力を保っている。イラン、オーストラリア、日本、韓国、中国のアジアでの順位は、現在の世界の中での力関係では妥当なところであろう。

<最終順位>(前回2013)
1位 (12) アメリカ ※6大会ぶり2度目の優勝(2008/2014)
2位 ( 2) ブラジル
3位  ( 3)イタリア
4位 ( 9)イラン
5位 ( 1) ロシア
6位 ( 8) セルビア
7位 ( 4) ブルガリア
7位 (11) ポーランド
9位 ( ) オーストラリア
10位 (10) フランス
11位 ( ) ベルギー
12位 (14) オランダ
13位 ( 6) アルゼンチン
13位 ( 5) カナダ
13位 (17) ポルトガル
16位 ( ) チェコ
16位 (16) フィンランド
16位 ( 7) ドイツ
19位 (18)日本
19位 (15) 韓国
21位 (13) キューバ
22位 ( ) トルコ
23位 ( ) 中国

2014年7月21日月曜日

Sun.Jun 20,2014 本格的な自炊生活ができるのか?

食べること(eating)には、そこそこ興味はあるが、作ること(cooking)に関しては、ほとんど興味はなし、というのが私である。

しかし、この国でそんなことを言っていられない。朝昼晩と外食をやっていたら、懐はすぐに軽くなってしまう。そこで、きょうは電気屋さんに行って電気釜とお米を買うことにした。

買い物を手伝ってくれたのは、カンボジアに来て3年目という青年海外協力隊隊員。2年間、カンボジアの田舎のほうで青少年活動をやって、あと1年の延長期間を首都プノンペンで活動するために移動してきたばかりだ。クメール語(カンボジア語)がペラペラで心強い。私の後輩になる。値切って、浮いたお金で昼食をご馳走しようという条件を出す私は、あまり尊敬されるような品の良い先輩ではない。

(電気釜はパナソニックでタイ製。34ドル。お米は、秋田こまち。5kgで14ドル。通常のタイ米の2.5倍だ)
 
(それにしても説明書までタイ語にはまいった。英語での説明書きも一般的には併記されているが、これにはなかった。そうか、だから安かったのかな?)

 

後輩は、一生懸命ランチ獲得のためにカンボジア語を駆使して、正規の値段よりも14ドル安く買ってくれた。しかし、どうやらよく値札を見ると品番が古いので値下げしました!の札が下がっている。まあ、しかし、このような電気釜が豊富に陳列されている店を探してきた後輩の努力を評価して、ランチは、寿司屋さんに連れて行った。

この後輩は、よく食べる後輩だ。2人前はペロリと食べた。確かに、このぐらいの大食漢でなければ、カンボジアの辺境で住むことはできないであろう。 


2014年7月20日日曜日

Sat.July19,2014 カンボジアでプレーしている日本人

毎週土曜日は、午前中だけの練習。午後から、カンボジア・サッカーが運営している「C-リーグ」に加盟しているサッカークラブのGM(クラブ運営責任者)の方とお会いした。

現在、C-リーグ(カンボジア・リーグ)に加盟しているクラブ数は12。さらに、下部にA1、A2の2つのリーグがあり、それぞれ9クラブと24クラブが所属している。

トップリーグのC-リーグに加盟しているクラブの中に日本の新潟アルビレックス新潟を母体とするクラブが今年の1月に設立された。クラブ名は「アルビレックス・新潟・プノンペン」。

実は、ここカンボジアでプレーしている日本人は、15名いる。アルビレックスのクラブにも4名在籍している。C-リーグは、1月25日に始まっていて、8月31まで全クラブが2回戦総当たりで優勝を争う。
今日も、今週末の試合の最中であったが、そのようなお忙しい中、GMの方と1時間足らずの時間であったが、カンボジア・スポーツ事情のお話を伺うことができた。

カンボジア・バレーボール連盟では、まだ国内リーグ戦を実施していない。連盟としては、今年の11月頃から2月中に開催したいらしい。連盟としては企画中ということである。ポイントは支援いただける冠スポンサーを探せるかどうかである。

Fri.July 18,2014 調印式

本日午前中は、筋トレ中心に練習し、選手たちは全員、カンボジア・オリンピック委員会のある建物に向かった。私も向かった。

ここで15:00からカンボジアバレーボール連盟と日本企業でエンターティメント産業のリーディングカンパニィである株式会社マルハン様とのスポンサー締結のための調印式が国内外からメディアの取材を受けながら始まろうとしていた。

マルハン様がスポンサーする意味は、日本とカンボジアをスポーツ、とりわけカンボジアで人気の高いバレーボールを支援することで両国の懸け橋となり、更なる親善・友好を図ることが目的である。
(ミズノ社勤務時代から式典、イベント関係の仕事はやっていたので、気になったところは式典の始める前に確認して調整させてもらった)

私は13:30には会場に着き、私の通訳に、私への記者会見があるかもしれないからと想定問答集を渡しておいた。メディア関係は10数社見えていた。日本メディアは最近開局したばかりの読売新聞プノンペン支局から日本人記者の方が見えていた。バレーボール専門誌の日本文化出版社様、日本バレーボール協会様には後日まとめた原稿を送付することになっている。
(覚書MoUは英文とクメール語の2通。サインのインクの色はブルーとこの国では決まっている)

(最後に関係者が集まり写真撮影。来賓はカンボジアオリンピック委員会事務局長、青年教育スポーツ省次官級の方が見えていた。

調印式は滞りなく済んだ。

Thu.July 17,2014 muoi muoi

Muoi , 私が初めて覚えたクメール語(カンボジア語)である。

発音は「ムゥォイ」。数字の「1」である。ムゥォイ、ムゥォイで「一つずつ」という意味になる。「一つずつ着実に」という意味で、実は勝手にそう思い込んで、私が造った言葉である。

38年前にチュニジア共和国で、やはりバレーの指導を行っていた時に、アラビア語で数字の「1」のことを「ワハダ」と言っていた。若かった私は、選手に沢山のことを教えよう、もっと教えようと張り切っていた。

ある日、チームのベテラン監督から言われた。
「ムッシュー渡邉、ワハダ、ワハダで行きましょう。日本は文明国として急速な進歩を遂げたが、我々にはゆっくりと、しかし着実にエスカルゴ(かたつむり)にような歩みで進むのが性に合っている」。

最近、そんな昔のことを思い出し、カンボジアでも「ムォイ、ムォイ」が良いと思い、この言葉を使い始めている。

きょうの練習では、ブロッカーのフィンガーサインを指導した。クロスを締めたり、ストレートを締めたりすることを味方のレシーバーに伝達するサインである。そして、ブロッカー(Net defense)とスパイク レシーバー(Floor defense)との連携を作ってディフェンス(Defense)を形成する。

これらの前提として、サービスを付け加えるとトータル・ディフェンス(Total Defense)が形成される。どこにサービスを実行するかで、スパイカーの数を削減し、3人のブロッカーvs2人のスパイカーにすることができればブロッカーが少し優位になる。スパイクレシーブ(dig)もスパイクボールのコースを読みやすくなる。
(今週のテーマはカウンターアタック(Counter Aattack:反撃)である。テーマを決めないと毎日同じような練習内容ばかりやっている。日本のママさんバレーチームにも似たようなマンネリ練習に陥っているチームを良く見かける)

きょうは、そういうことで、まず第1歩の、相手スパイカーの特徴を見極めてのブロッカーのサイン選択までを指導した。このシステムの定着までにはあと1ヶ月はかかるであろうが、ナショナルチームを造ってから指導していたのでは間に合わない。ナショナルチームの中核チームとなる、このプノンペンの警察(polis)チームに今のうちに指導しておきたい。

カンボジアのバレーボールチームは、見事にブロック練習やレシーブ練習に力を入れない。練習は 
スパイク練習で始まり、スパイク練習で終わるといっても過言ではない。従って、ゲームでもスパイクでほとんど決まってしまう。味方がスパイクして、相手ブロックにボールが当たり、味方コートに跳ね返ってくることは、あまりない。

ブロック練習に時間を費やす私に対して、選手達は、この日本人コーチはバレーボールというスポーツを知らないなあ・・・なんて初めは思っていたのかもしれない。このごろは、ブロック練習の成果が出てきて、特に若いBチームが素直に練習に取り組んでくれてブロック力がめきめきと付いてきた。スタメン組のAチームも練習ゲームでBチームに対して、セットを時々落とすようになった。そしてAチームは、改めてブロックは男子バレーでは武器として必要なんだな、と気づいてくれたようだ。



2014年7月19日土曜日

Wed.July 16,2014  街の中の至る所にバレーコートがある

カンボジアの地方の街に入ると、ほとんどと言ってよいほど、空き地に張りっぱなしのバレーコートがある。

夕方になると、地域の大人も子供もポツポツと集まってきてはバレーに興じている。わたしの居住するプノンペン郊外の住宅街の空き地にもバレーボールコートが見つかる。プノンペンでは、最近は綺麗な民間経営のフットサル場が出現してきた。日中、人はいないが、夕方になると数名ずつ集まってきては即席チームを造ってゲームを楽しんでいる。

カンボジアのバレーボールの歴史は50年前にも存在していた。但し、ポルポト時代に当時の若者達は処刑されたりで、資料も散在したままだ。歴史を振り返ることは、未来を見通すためにも必要だ。時間をかけてでも、この国のバレーボールの歴史を掘り起こし整理したい。

Tue.July 15,2014 喜島慶一郎氏逝去

喜島慶一郎先生(きじま・けいいちろう=元日本バレーボール協会会長代行)は、5日、心不全のため死去。88歳。

平成18年秋、喜島 慶一郎先生は、日本体育協会推薦で瑞宝中綬章を受章。日本小学生バレーボール連盟、日本ソフトバレーボール連盟でも初代会長を務められた。

恰幅の良い体格と同じ、豪放磊落な性格の先生であった。

合掌

2014年7月16日水曜日

Mon.July 14,2014 サングラスの効用

私の住んでいるこの地域は各国の大使館や大使公邸が多い地区である。従って大使館員が住む高層アパートメントも多い。このようなアパートメントの警備は深夜もフロントの従業員が寝ないで警備をしている。

時々、寝ているフロンマンもいるが、そこは愛嬌である。先日の夜11時半ごろアパートメントに帰ってきたら、玄関にいるガードマンが「あなたの部屋番号は?」などと尋ねてきた。1ヶ月半も既に住んでいる私の顔を知らないの?というふうに逆に質問したら、「どうぞ、どうぞ、中に入って結構です」と返事が来た。

ちょっと、すごんで逆質問したら、あっさりと入場を許可するガードマン、大丈夫かな・・・。

一般家屋には、深夜の泥棒が多いとよく聞く。私は、どこに行っても「韓国人ですか?」といわれる。韓国に私のような目じりが下がっている人が多いとは思えないが、私はいつもサングラスをかけているので、こわもてのテコンドー(韓国武術)の達人と思われているようだ。
(私の愛用のサングラスは度付である。近眼なのでレンズを入れている。老眼ではない。なおかつグラデーションがかかっている。だから、それがどうしたの?と言われてしまえば、それまでなのだが・・・)

そんなことで、テコンドーの達人という噂が消えない限り、私の身辺は安全なようだ。

きょうの練習はOffenceとdefenceの説明を選手にした。そして、ディフェンスからオフェンスへの練習をここ1週間続けるよと宣言した。いわゆるカウンターアタックの練習である。初級レベルではサーブレシーブからの攻撃(サイドアウトを取る)は、結構成功率(サイドアウト率)は高い。しかし、サービス側が相手の攻撃をブロックやスパイクレシーブからの攻撃で得点をする率(ブレイク率)は低い。

強いチームは、このブレイク率が高い。

カンボジアのチームは、ブレイク率が低い。なぜなら、まずサーブが弱い。スピードが遅く、コースに戦術がない。ブロックは目を閉じて跳んでいるようなもの。スパイクレシーバーとの連携がない。ブロッカーのサインがないので、連携がないとすぐ分かった。スパイクレシーブは、レシーバーの正面に来なければボールは上がらない。


スパイクは関東大学1部クラスの破壊力を持っている。しかし、ブロックは関東中学ベスト16並み。だいたいブロック指導理論を指導者が知らないようだ。指導書に関しては、国内でこれといった指導者がない。

そこで、これから1年かけてFIVB公認コーチレベル1(初級レベル)のテキストを英文からカンボジア語(クメール語)に翻訳することに今日決めた。私に付いている通訳者に2日に1ページ翻訳するように指示した。
  

守備が弱い
ブロックネットdefenceを最初の守備であるという意識を植え付ける
次の守備がフロアFloor defence

ボールが正面に来た時しかボールは上がらない
ボールのくる正面に自分の体を入れなければいけない

2014年7月15日火曜日

Sun.July 13,2014 連休3日目はパソコンと

日本であれば、連休時にチームを引き連れて他県の強豪校に練習試合に行くところではある。
ここカンボジアでは、連休時には家族で観光地に行ったりしてゆったりと過ごすのが一般的のようだ。
(朝食は近くのアメリカ風のcaffee restautantでクロワッサンに卵とベーコンを挟んだ軽食を頂いた。カンボジアのコーヒーは、いつもカップから溢れるほどたっぷりに注いで持ってくる。このセットで500円)

私は、アパートメントに閉じこもって英語での指導書作成をやった。5時間ほどパソコンと睨めっこしていたせいか、目が充血していた。近くにあるDVDショップに行ってみたが、連休だからか閉店であった。日本から持参したASEAN経済に関する本などを手に取って横長椅子で横になりながら読み始めたら、そのまま眠りに落ちたらしい。

目覚めたら夕方近い時刻であった。NHKの国際放送では名古屋場所を放映していた。初日から満員御礼の垂れ幕があった。遠藤人気であろう。私の彼を贔屓にしている。彼は強いだけでなく、常に全力で気迫が体からほとばしっているのがわかる。格闘技は油断していると命までも落としてしまう。命を削っての闘いは人の心を打つ。


白鵬が土俵上に上がってきた。今場所も優勝して、歴代2位の優勝数どころか、歴代1位の35回の故大鵬を抜いて40回前後まで優勝回数を伸ばす可能性が大だ。

白鵬の快勝を見届けてから、歩いて20分の所にある京都が本店の「時代屋」という居酒屋に向かった。週2回はここで夕食を採る。生ビール(小)が100円と他店と比べても50円安い。3杯は飲む。ここの従業員ともすっかり顔見知りになった。枝豆、焼き鳥、厚揚げなど頂き、締めはキムチと焼きおにぎり。1,000円~1,200円で済む。  

2014年7月12日土曜日

Sat.July 12,2014 休日の過ごし方

休日は、観光地へ・・・というのは私の休日の過ごし方ではない。

人が沢山いる観光地に行っても、見るのは観光名所よりも人、人の群れ。観光地に行くのであれば、人が少ない平日とか、シーズンオフに行き、ゆったりと見て回るのが私のスタイル。

きょうは、私が住んでいるアパートメントの周りを30分ほど散歩した。休日で車の往来も少ない。

それにしても、プノンペンの人は、本当に歩かない。近いうちに運動不足の人が多くなり健康問題になるかも知れない。中古のモーターバイクは数万円で手に入る。誰もかれも、高校生もサービス業のお姉さんもモーターバイクでスイスイ走っている。3人乗りは当たり前、小さな子供を載せて4人乗りもいる。免許制度はどうなっているの?ヘルメット着用していない人の取り締まりは?だいたい4人乗りは許されるのか?暑くて、考えるのも、ああ面倒。

日本では、日本バレーボール協会主催の「ソフトバレーボール・マスターリーダー養成講習会兼資格更新研修会」を世田谷区砧運動公園で今日から明日まで開催している。全国から仲間の指導者が集まるので飛んで行きたいところだ。

講師陣の中に私の顔がないので、「渡邉も、いよいよ、くたばったか?」などと、くちさがない受講者連中もいるであろう。そんな受講者連中でも4年に1回の資格更新の時にしか会えない人もいる。皆、大事な人たちだ。

だいたい、口の悪い人間に限って、いざという時は身銭を切ってでも、困っている仲間のために行動する人が私の周りには多い。

夕方の今頃、「情報交換会」という名称の・・・つまり「懇親会」を盛んに行っているところであろう。

2014年7月11日金曜日

Fri.July 11,2014 きょうから3連休?

昨日、練習が終わってから金曜日(きょう)の練習について打ち合わせをした。そうしたら、金曜日は昔の王様であるノロドム王の名前の祝日なので金、土、日とカンボジアは連休です。バレーの練習もお休みです。レストランだけは開店します。と、来た。

おいおい・・・、であるならば、2週間前に確認したあのスケジュールは何であったのか。今週の土曜日までは、午前も午後も実技練習であると確認したはずだが・・・。

前日になって、明日は練習をやりません、でなく、休みは休みで良いから事前に言ってちょうだいね・・・。

そんなことで、この国は国民の休日は多い。それはそれで良いが、事前にお話ししてくれないとこちらも計画が狂うのよね。来週の練習は、もう少しサーブとブロックの基本練習をやらないと身体にスキル(技能)が浸み込んでいかない。今までやったことのない練習をやって楽しかった、で終わってしまう。

1つのスキルは、1日30回以上の繰り返し、1週間で300回以上の繰り返し、3ヵ月間で3,000回以上の繰り返しで、無意識にできるようになってくる。単純動作だけでなく、他のスキルとも連結させながら、更にはゲーム的にやらせることでスキル(技能)がタクティクス(戦術)の中で生きてくる。

私は三という数字を大事にしている。三寒四温、三拍子揃った、三脚、三角、三顧の礼、三国一、三傑、三才(天・地・人)、三原色、万歳三唱、一日三食、三省、三聖(孔子、釈迦、キリスト)・・・。

スパイク練習も、私の指導では、1回打ったら、ハイ次の人と交代ということにはしない。1回目で打って上手くいかないのが普通の選手。そこで、ネットから離れて準備して、連続して2回目を打つ。少し解りかけてくる。そして、またネットから離れて助走の準備をして3度目を打つ。更にコツがわかってくる。ゲームの時は、スパイクを打ったら必ずそのスパイクが決定打となるわけでは無い。相手のチャンスになり、こちらに打ち返されてくる場合が多い。それをブロックジャンプして、後方に下がって(Step back)、またネットに向かって助走(アプローチ)してスパイクを打つ。

ここで大事なのは、助走してスパイクを打つことは、もとよりであるが、ネットから速やかに離れて助走距離を取ることもラリーの続くゲームでは大事なことである。県大会1回戦どまりのチームの指導者は、この「下がり方」「開き方」の練習をおろそかにしている。 

・・・今日こそは、3行でこのブログを済ませようと思ったのに、また長文になってしまった・・・。

さて、今からパスタ料理に挑戦だ。・・・まず、インターネットでパスタの茹で方を調べよう・・・。
(初めて作ったパスタ料理。味のほうは・・・?ビールはカンボジア連盟のスポンサーであるタイのビール会社のレオビール)
 


Thu.July 10,2014 イオンさん、コンニチハ

午前、午後の練習を終えて、アパートメント近くにできたばかりの日本のイオンショッピングモールに出かけた。
 
アパートメントで手早くシャワーを浴び、この区画の縄張りのトゥクトゥクを手で招き「イオンへ!」と行く先を告げた。開店10日間でイオンを知らないトゥクトゥクの運転手はプノンペン市内にはいないようだ。行く先を告げただけで、10分で着いた。

店内は、1Fが食料品やコーヒーショップ、2Fに専門店、3Fにアミューズメント関係や専門レストラン街が日本と同じように並んでいた。

きょうは、電気釜(Rice Cooker)を買うつもりでやってきた。朝昼晩とレストランで食事するのにも飽きてきた。それにお金もかかる。そろそろ、2日に1日は自炊生活を始めよう、と日本製の電気釜を買おうとやってきた。

ところが、中国や台湾、タイのブランドものはあったが、日本製のものは開店当時4,5千円のものが結構あったのに、きょうは日立ブランドの2万4千円の日本でも新製品に近い多機能電気釜しか残っていない。ムム・・・、ここは他店を探すことにしよう、と決めた。

せっかく来店したのだから、買い物もした。温冷用持ち運びのボトル、100均ショップのダイソーで茶碗など買った。100均は、よく看板を見たら1.9ドル(200均)であった。12点買ったから2,400円の買い物であった。ドリンクボトルも韓国製で2,200円と決して安くはない。ムム・・・アパートの近くのマーケットではタイ製のモノが1,500円であった。

最後に、晩御飯代わりに日本語の店で豚骨ラーメンを食べた。750円であったが、美味しかった。

ウエアなどのファッション専門店は、中間層以上がまだまだ少ないカンボジアでは経営が難しいと想像される。これから試行錯誤を繰り返していくのであろう。貧民層がまだ圧倒的に多いこの国にイオンはどのようにして生き残っていくのであろうか?

2014年7月10日木曜日

Wed.July 8,2014 練習は継続性が大事

平均年齢20歳で体力もある選手達だから、指導を受けての呑み込みは早い。
(さすがに男子である。サーブの筋トレを行った。上体の筋力だけでボールをネットを越して25m前方の壁まで当てるのであるが、ほとんど全員できる。次回はバスケットボールを投げさせようと思っている)

私には、日本語と現地語(クメール語)の通訳が派遣されているが、毎回通訳者が来るわけではない。2日に1回という割合である。選手たちは英語ができないが、白板に図解された練習のポイントを私の英語力で何とか理解しようとしている。

なぜ、こうする必要があるのか、というところを理解できるように説明するのが指導の言葉であるが、そこのところになると英語を理解できない彼らに正確に伝えるのは難しい。それでも、70%は伝わっているようだ。ここ1カ月で彼らも今までできなかったことが、できるようになってきたと実感しているようだ。

特に、ブロックの基本などしっかり指導されてこなかったようで、スパイク力(大学生並み)と比べたらブロック力(高校生並み)は落ちる。ブロックの動きは、ほとんど横に動く。短い距離、中距離でのステップの使い分け、ジャンプする直前の体の流れを押さえるためのブレーキの掛け方、爪先を相手コートに向けてのジャンプと細かい指導に彼らも「細かいな~」と驚いているのかもしれない。

私も、昨日から本格的な指導に入ったので、言うべきところはしっかりと妥協せずに言うようにした。例えば、床の上のボールをそのまま床の上に転がして置いておくことに対して「これはうっかり足で踏んで捻挫のもとになるから、ボールは拾って手に持ったり腕に抱えたり、ボール籠に入れておくこと」と注意をした。

実技でミスしても怒らない私であるが、こういう怪我や事故のもとになることに対しては大声で注意する。選手達も納得したのか、床の上にボールが置かれている情景はほとんどなくなった。

2014年7月9日水曜日

Tue.July 8,2014 本格的な指導をスタート

本日から、本格的な指導をスタートさせた。

それまでは、私が指導に責任を持つチームではないので遠慮しながら、提案という形で指導していた。この1ヵ月の間に国内各地に選手発掘に回ったり、バレーボール関係者も含めてのスポーツ環境、そしてこの国の社会の情報を収集し、私なりに今後の指導の要諦を把握した。

このまま、ナショナルチームを結成するまで遠慮していたら、マイナス要因は減っていかない。
私のやる練習をまず披露して、その後で練習の感想や評価をさせるように変更した。

今週の練習(Weekly Training)課題は、サーブとブロックの基本。一日のメニューのポイントを図解しながら明確に白板に書いて説明した。言葉を補うのは図解であり、示範である。指導者もある程度は正しい形で選手達の前でプレーをできるように日頃からボールに触れているべきである。

一日練習(Daily Training)は、下記の4区分で示した。
Reseption(サーブレシーブ)とSpike(スパイク)練習は、サーブとブロック練習の時にドッキングさせた。とにかく、彼らはスパイク練習の時間が長すぎる。床が硬いこともあり、膝と腰の故障者が多いので、スパイクは暫く控えさせることにした。

1.Worming Up
2.Coordination Training(Including Phygical Training)
3.Main Skill Training(Object:Serve and Block)
  *特にブロック時のstepping(Side、Cross、Side+Cross)
4.Cooling Down
(ミドルの位置からクイックブロックを行い、直ちにサイドステップとクロスステップを組み合わせてサイドに移動して、サイドスパイカーをブロックする。ジャンプする前にできる限り両足の爪先が相手コート内に向いていることがポイントである)

ウオーミングアップを単に機械的に念仏のようにやっているチームはいないであろうか?一年間、同じ内容のアップをやっていないであろうか?
アップは、今月、今週、本日の課題練習に直結したアップを行うべきである。

どのチームでも、Cooling downをしっかりやっているチームを見たことはない。きょうから私がお手本になって一つ一つ指導した。
    

2014年7月7日月曜日

Mon.July 7,2014 プールで初泳ぎ

驚くべきことがある。

私のアパートメントの18階には、なんとプールがある。12m位のミニだが、ちょっと泳ぐにはもってこいだ。いや、泳がねばならない。実は、ここ1ヶ月と1週間で筋力が落ちつつあるのを実感している。これには理由がある。1つは定期的なソフトバレーの練習がないこと。もう一つは、歩かないこと。

歩かない、というより、市内をゆったりとは歩けないほど車が多い。トゥクトゥクというバイクの後ろに数名乗れるような座席車を取り付けた乗り物も多い。人を載せるバイク便も多い。これらが信号機のほとんどない角をルールのないルールで左折右折するものだから危ない。従って、歩く人は少ない。

歩いていると「Mr~」「Sir~」とか声をかけられる。乗りませんか?という呼びかけが必ずある。夜の外出も車でないと危ない。スリやかっぱらいもいるようだ。深夜の泥棒も多いようだ。

歩かない都市、プノンペン。

バレーボールの練習でも、私はほとんど声を出して指示するぐらいだ。本当は自分がボールを打ちたい場面でも、コーチに打ち方を指導して、私は全体を見る。従って、ここでも私は運動不足になる。
(屋上からは、6月30日に開店した日本のイオンショッピングモールの看板が見える。その先にはメコン川が見える。右の河口の100km先はベトナムとの国境だ)

そこで、全身運動の水泳のできるプールがアパートメントの屋上にあることは喜ばしい。そして、その脇にはランニングマシンも数台あり、ダンベルやバーベル、電動筋トレマシーンまでもある。
歩かない、いや歩けないこの街では、このように屋上にプールを作っているところは普通にある。

そして、嬉しいことに、そのプールを利用している人はほとんどいないようだ。泳げない人も多いようだ。私が泳ぐときは、今のところ他には誰もいない。独り占めできるとはラッキーだ。

Sun.July 6,2014 コホコン(Koh Kong)からの帰途で寄ったマングローブの森 

きょうは、日曜日。ミカサ社幹部の方々へのご挨拶も終え、プノンペンに帰るだけである。

同行したプノンペン警察チームのコーチは、お土産に工場長からここの工場で製造したUSA発売限定のボールを頂いてご満悦であった。私も1個頂いて記念にアパートの部屋に飾っておくことにした。
(帰宅して、早速アプサラの踊子の隣にボールを置いた。このボールは日本のカタログには載っていない。USAハイスクール連盟公認でアメリカ国内でしか使われていない。工場の製造過程を見た後では、おろそかにボールを扱えなくなってくる。選手達にも今度製造工程を見せたい。きっと大事にボールを取り扱ってくれるようになるであろう)
 
しかし、これでただ6時間も車に揺られて帰るだけでは能がない。帰り道にココン州にある名所旧跡に寄っていくことにした。カンボジアの人でもココンまで(此処まで・・シャレてはいない)来る人は少ない。何かの時の話題になるであろう。

ホテルを出て、2002年に完成したココン橋を渡ると、すぐにマングローブ(Mangrove)の森が見えてくる。マングローブとは、亜熱帯地域の河口の塩性湿地で生育している森林のことである。日本語では海漂林ともいう。日本では、沖縄や鹿児島に自然分布している。 
(潮が満ちても大丈夫なように高めに架けられたコンクリの橋の上を渡りながら観察する。

(ここは自然公園にもなっている。広大なマングローブの森。約26,000ヘクタールもある)

実は近年、マングローブは海の水質浄化にはたす役割が大きいことが知られるようになり、世界の湿地帯の価値の見直しとも連動し、その意味でも注目を受けつつある。また、水上まで出ている絡み付く長い根っこが外敵から蟹やエビ、小魚などを守り、彼らの生育を助けている。
(帰りは、小舟で水上を滑るように入口のところまで戻ってくる。値切って500円にしてもらった)

近年、世界各地でマングローブの破壊(生態系の破壊)が問題になっている。ここカンボジアでも炭の材料とするための伐採と、海岸沿いの湿地を日本向けのエビ(ブラックタイガー)などの養殖場とするための開発が主な原因となっている。

山越えの途中で像の標識があった。ぞうして?・・・どうして?

実は、このあたりには昔から像が生育している。アジアゾウという種類である。時々、道路を横切るので注意ということだ。

2014年7月6日日曜日

Sat.July 5,2014 ミカサボールの工場へ

国際バレーボール連盟主催の公式大会でのボールは日本のボールメーカーMIKASA製である。

今日は、そのMIKASAさんの新工場に訪問した。昨年12月にカンボジアの経済特区であるココン州で操業を始めた。周りには、他におなじ日本から自動車用品ワイヤー製造の矢崎総業社、韓国からは現代の関連会社カムコモーター社、そしてKNNアパレル社という主にアデイダス社のウエアの縫製をしているスポーツ衣料メーカーが進出している。矢崎さんだけで従業員1,000名を雇っているので、地元への貢献度は大きい。
(途中のドライブインで販売していたドーリア。キロ売りしている。1個300円~400円。中には淡い黄色のトローッとした身が入っている。最近これにはまっている。食べごろが難しいらしく、熟しすぎると酸っぱくなって美味しくなくなるそうだ。私が良く使うママさんバレー講習会での文句に似ている。寿ママの皆さん、完熟したままでいてください。それ以上は・・・)

プノンペンから車で6時間。途中休みを入れたので6時間になってしまったが、休むところどころでの見聞が楽しい。
(州警察の署長と一緒に食事。次回訪問時までにバレーボールチーム創設をお願いした。その時は
私が指導に来ますと約束。また美味しい蟹が食べれるのであれば、何度でも来ますよ)


(このところ1週間雨だとのこと。奥にバレーコートが3面張られている。カンボジアではどこに行っても常設の地面がコートのバレーコートはある)

ココンの町に着いて、州警察の署長さんにお会いした。面会はレストランで昼食を採りながらということになった。ここの警察署には、まだバレーチームがないというので是非とも創設して欲しいとお願いした。それにしても、食事で出された蟹料理は美味しかった。この地は海のもの山のもの食材には恵まれている。
(ココンはタイとの国境に近い。地平線に見える陸地はタイランドである。私が今夜宿泊するホテルにはタイランドからタイ人観光客が観光バス2台で到着したところであった。男性の目的は、このホテルにあるカジノであるらしい。タイでは禁止されているが、ここカンボジアではOKだ)

工場内は撮影禁止なので詳細は紹介できないが、現地の若い女性たちに製造技術を指導するのは難しい。タイからベテランの女性を連れてきて指導に当たらせていた。日本からは工場長はじめ4名の方々がいらした。皆さん、この道35年以上のベテランで、タイの工場でも5年以上技術指導されてきた優秀な技術者である。

夕食で色々なことを語りあった。皆さん単身赴任。住まいのこと、食事のこと、休日の過ごし方など周りはほとんど田舎で何もない地域なので、皆さん相当ご苦労されているのが話の端々から伺えた。私のように異国でも首都に住んでいる者には気晴らしするところや色々な人との交流など沢山機会がある。

明日は、日曜日でお互いに仕事はない。私はプノンペンに着くまで、車の後部座席で寝ていればよい。話がバレーボール談義になってタイランドのバレーやアジアのバレー、国際バレーボール連盟の話などに及んで行き、ワインのボトルも追加された。

2014年7月4日金曜日

Fri.July 4,2014 晴天のち大雨

雨季に入っているカンボジアで、今日は珍しくスコールが長かった。

午前中からカーッと照らす晴天。気温は既に30度を超えている。午後3時からのボールを使った練習に向かった。練習の途中で、雷鳴の後に大粒の雨が降ってきた。警察の体育室の屋根はトタン屋根なので、雨の跳ね返りの音はすさまじい。まるで工事現場。1m離れている人に大声で話しても全く聞こえない。

その内、雨漏りがしてきた。コート内にポツポツと落下を始め足元が滑りやすくなった。いつものスコールであれば、30分ぐらいで止むのに、今日のスコールはご機嫌が悪いらしく1時間も降り続いている。チームのコーチと相談して、今日はもう練習を上がろう。この状態では集中しない。止めよう。

体育室を出て、入り口脇に駐車している車に乗車しようとしたが、地面から水かさが15cmもある。シューズとソックスを脱ぎ、水の中をザブザブ歩いて車内に滑り込んだ。

市内でも低地の所は水が溜まって商店の入り口内に入りかけている。ここカンボジア国内を流れるメコン川は氾濫することはないが、市内の低地の至る所で雨水が泥水となって溜まっている。この国の道路脇には排水溝というものがない。水は低地に流れて引いていくのを待つしかない。

自宅アパートメントに着いた。ここもやや低地らしく泥水が道路上にまるで川のように流れていた。学校帰りの子供たちのモーターバイクは水上ボートのように波を立てて家路を急いでいた。

明日は、カンボジア南西部の端にあるコッコンという町に行く。タイの国境に近いところにある。ここに昨年の12月にバレーボールではおなじみのミカサボールの新工場が稼働した。1泊で工場長の金本さんはじめ数名の日本人にお会いしてくる。

Thu.July 3,2014 元気回復!

朝起きて、体調は回復していた。

「命の母」・・・でなく「正露丸」の効果はあったようだ。カミさんに感謝!

今日の練習は、午後からにした。午前中は例の単調なりくじょうトレーニングをやっているので私の出番はない。但し、午後からの練習ではストレッチを教えよう。

午後の練習は、気温も上昇して34度。選手達の動きも緩慢になり、集中力が落ちてくる。火曜日にDr.岩崎に診察して頂いたスポーツ障害に近い3人は心なしか一層動きが悪い。自分たちでプレーをセーブしているようだ。

練習を終え、3日前にカンボジアで初開店した日本のイオン・モールに出かけた。店内に入った瞬間、ああここは日本だ、と思った。まさに日本のショッピングモールだ。店内は明るく、清潔で、開放感がある。

90店舗の内、日本関係が30店舗ということだ。ということは、日本人関係者も30人から60人プノンペンに住んでいるということだ。開店時にはイオンの岡田社長、日本の岸田外務大臣も見えたと聞いた。

お客の層は、中産階級以上だ。今後、カンボジアの経済発展で中流層がさらに増加してくることを見越してイオンはASEAN各国でショッピングモールの展開を始めている。ここ、プノンペンには、この後、マレーシアの流通グループのパークソンが進出してくる。


Wed.July 2,2014 体調が・・・

昨夜、友人からの誘いを受け、カンボジア料理店に行った。

調子に乗って、メコン川で採れた川魚や川貝をパクパク食べた。そして、ビールを飲むときにウエイターが氷をグラスに沢山入れてくれた。

朝食の食欲はなかった。コーヒーだけで済ませて、練習に向かった。帰宅して、どうもやる気が出てこない。午後の練習はなかったので、ベッドにそのまま横になった。カミさんから持って行きなさい!と厳命された薬箱を開けて「正露丸」を飲んだ。また、横になった。

夕食も食欲がなく、チーズを一欠けら食べて、「正露丸」を飲んで、そのまま目をつむり横になって眠りについた。

Tue.July 1,2014 スポーツ障害に杞憂

怪我やスポーツ障害には自己責任もあるが、管理者にも責任はある。

「スポーツ障害」とは、怪我が慢性化している状態のことを言う。例えば、足関節捻挫(足首を内側に捻った場合が多い)も治療やその後のケア(リハビリ)を十分にしないで現場に復帰した場合、同じような捻挫を繰り返す場合がある。

指導者によ指導にも原因がある場合もある。ブロック練習で、十分なステップ練習を積まずに3人ブロック(トリプル・ブロック)をやっても捻挫の元を作っているようなものである。

練習の場の環境やオーバートレーニングによる場合もある。硬い床上でジャンプを繰り返すことで生じる膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)、ランニングのし過ぎでの腸脛靭帯炎、新入生などが急に激しい運動をすることでのシンスプリントなど。
(バレーボールを本格的に初めて4年ぐらいの選手が痛みを訴え始める。座っている21歳の選手は191cmのミドルブロッカー。膝の周りの痛みを私が来た時から訴えていた。先生の診断で腸脛靭帯炎と判明した)

今朝の警察チームの陸上トレーニングに知り合いのスポーツドクターである岩﨑さんに来ていただいた。Dr.岩﨑は日本とプノンペンで医院を開業されている。プノンペンでは5年前から開業され、2ヶ月に1週間はこちらに出張でやってくる。

練習後、警察チームの監督に許可を得て、膝に痛みを訴える3名の選手達を診て頂いた。3名とも、ナショナルチームには中核となる欠かせない選手達である。3人の平均身長は186cm。この3人が活躍できないとなると私の計画も遂行できない。

1人は、慢性の足関節内側側副靭帯損傷、いわゆる捻挫。今後の練習ではテープを巻いて練習することが必要だ。2人は、太ももの外側に痛みを生ずる腸脛靭帯炎。主因はオーバーユース。過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝)など、さまざまな要因が加味される。練習のメニューを工夫して、ダッシュやジャンプの回数を削減すること、練習の前後のストレッチの導入が必要だ。

町営靭帯炎の予防のストレッチには、腸脛靭帯に繋がっている大腿筋膜張筋、中臀筋、大臀筋を伸ばすストレッチが有効である。
そういえば、どのチームでも練習の前後にストレッチをやっているチームを見ていない。

指導者は、けが人やスポーツ障害者を出さないように最善の注意を払う必要がある。そのためにトップチームではコンディショニングトレーナーを雇っている。そして、トレーナー(AT:アスレチック・トレーナーAthletic Trainer)は理学療法士(PT:フィジカル・セラピストPhysical Therapist )(懇意のスポーツドクターと連携している。

この国で、直ぐにそのような環境をつくることは容易でないということはわかるが、スポーツ障害で有望な選手たちがベテランどころか中堅になる前に早々と現役から去っていくことのないように指導者達を啓蒙していく必要がある。

全ては、選手第一で考えよう。

2014年7月2日水曜日

Man.June 30,2014 練習後はフルーツの買い物

今日の練習は、市内の中心部にあるオリンピック・スタジアムの前での中距離走。10kmぐらいの軽い流し目の距離走だ。私がプランニングしてこの中距離走を課しているわけではない。練習後、監督にアドバイスした。

全員が同じ距離を走るのは、如何なものか?ここの地面はコンクリなので硬く、バレー選手には膝や腰への負担がかかる。舗装されていない土の地面の上で走ったらどうか?

答えは明確に返って来なかった。この警察のチームは私の管理下にあるわけでは無いので、指示はできない。その監督さんも本来の業務が多忙で練習には1/3しか顔を出せない。

全体的に、当然と言えば当然であるが、まだスポーツ科学が浸透していない。今後、指導者講習会などで、ウオーミングアップもクーリングダウンもその必要性を理論的に説明していきたい。そうでないと、怪我人やスポーツ障害が今でも発生しているが、更に増加しそうだ。肝心の大会時にジャンプできませんでは、指導者の管理能力が問われる。選手達も最高のパフォーマンスを発揮できないまま、若いうちに現役引退せざるを得なくなる。
(移動販売車のお兄さんには、明日も来なさい。買うからね、と告げておいた)

練習後に、バイクの後ろのリヤカーに果物を積んだ移動販売店が私の所に寄ってきた。私をカモと見たのか、盛んに試食を勧める。1kgが100円~150円くらいと大変安いので、300円買った。
(選手たちは果物を平らげると、私が階段のところに置いておいたiPodのゲーム録画を見ている。昨日行われたワールドリーグのアメリカVs.ロシアのゲームを見ている。実は、私も見なさいと言わず、見たいならどうぞと言う感じで誰でも世界トップのバレー動画を見れるようにさりげなくiPodを身近に置いている)
 

若い男性の売り子と会話している間に、選手たちは私が買った果物をパクパクあっという間に平らげてニコニコしている。しょうがないので、また同じ果物を買って、今度は肌身離さずアパートメントまで持ち帰った。
(手前の毛むくじゃらが英語で「ランブータン / Rambutan」という。こちらのクメール語では「サウマウ」という。乳白色の実は甘酸っぱい。奥のほうのジャガイモのようなのが、英語で「ランサ / Langsat」、現地語でロンカンという。こちらも実は乳白色で甘酸っぱい。葡萄のように房になるとのこと。おっと、実は葡萄も限られた地域にであるがで生育している)

油断も隙もありゃしない。この敏捷性をプレーに生かしてほしいのだが・・・。

2014年7月1日火曜日

Sun.June 29,2014 FIVB Men's Volleyball World League 2014

Japan picked up their first win, beating Germany in Kosigaya 3-2 on Sunday.

全日本男子が今年のワールドリーグで初の勝利を挙げた。相手は、同じリーグで上位リーグに進出できないことが決定しているドイツであった。昨日は0-3の完敗であった。
(FIVBのHPではその日の試合の展開などを解説している。また、試合後の監督や選手たちの記者会見時の発言も載っている。中学2年生程度の英語なので、私には英語の学習にもなる。バレーボール特有の表現も学習できる。そして、その表現を積極的に練習で何度も使っていくと体に沁みこんで覚えるようになる。語学はインプットよりもアウトプット、いかに現場でその言葉を赤ん坊のように何度も繰り返して使うか、である)

相手が、若手に切り替えてきたであろうが、何でもよい。勝利が欲しかった。これで1勝11敗で幕は閉じた。日本チームも若いチームである。本来であれば、1年前に今回の若手主体のチームに切り替えておくべきであった。この1年間の全日本のレベルの停滞は大きい。

何よりも、海外での各上のチームとの強化練習試合が、この1年間少なすぎた。

格下の相手といくら戦っても実力は向上しない。現在アジアの男子チャンピオンはイランである。イランは地理的に欧州が近い。ロシアなど各上のチームと戦いながら情報収集にも余念がない。バレーのスタイルもヨーロッパタイプで高身長選手(平均で198cm)を揃え、高さとパワーそれにミスの少ないバレーを展開している。アジアの速攻プレーに更に高さを加えている。

実は1994年と1998年に松本文彦氏(故人)が代表監督を務めている。松本さんは当時シチズン時計(実業団リーグ)に勤務されていた。東京オリンピック選手でもある。新宿の赤提灯で当時日本バレーボール協会事務局長の芥川さんたちと一緒にご相伴させて頂いたことがあった。

松本さんが1998年に2回目の代表監督を務めたときにイランが28年ぶりに世界選手権大会に復帰出場し、そのあたりから着実に強化が進展していった。

私のカンボジアのチームも各上のチームとの練習試合が必要だ。現在、近隣の国々に胸を貸していただけるように企画している。そして、もう少し実力が付いたら、その時は日本にチームを連れて行きたい。