明日から。国内4強が、ここプノンペンに集まり賞金大会を行う。それに伴い、私のほうは、ナショナルチームメンバーの第一次選考会を行う。
それで、2週間前から本格的に練習を見ているプノンペン・ポリスの練習では、照準をその賞金大会に合わせた。戦術練習のスタートである。
3日に1回の割合でしか来ない通訳が昨日の練習を見てこんなことを言っていた。
「渡邉先生の指導を受けてから、チームのミスはものすごく減りましたね。今度の大会では優勝間違いないですね」。
ごますりにしか聞こえないが、まあ悪い気はしない。確かに意識が変わってきたことは確かだ。それは、練習内容よりも、私が彼らの前で次のように言ったからであろう。
「君たちの不平不満は、私もこの2カ月で判ってきた。しかし、理屈では君たちに正当性があるといっても、今は勝利が必要だ。その勝利と私の行動で、君たちがバレーボールで食べていける、生活レベルを、少なくともサッカー連盟と同じレベルに引き上げるために、練習後に私は関係者とお会いしている。もう少し辛抱しよう」。
チームキャプテンが言った。
「そのことには渡邉先生に期待しています。しかし、それにしてもこの不満のはけ口はないですか?」
「わかった!では、今週末の試合で優勝したら、市内で私がピザをお腹いっぱいご馳走しようではないか!」
これ以降、選手たちは、行動もてきぱきとするようになった。
(げんきんな奴らだ・・・)
しかし、私のほうは、別の意味で心配になった・・・懐が心配になった。14名として・・・飲み物も入れて・・・×20ドルとして・・・約300ドル・・・。まあ、なんとかなるだろう。
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