それにしても、日本のマスメディアの表現は、いつも過剰だなと思っている。
「『革命』をスローガンに、世界初となるセッター以外すべてアタッカーという新たな戦術に取り組んでいる全日本」というのが今回も目についた。だいたい『革命』という文言は。そう簡単に使うものではない。命を懸けて行うのが『革命』。セッター以外全てアタッカーというのは、リベロ制度ができる前のチームは、ほとんど行っていた戦術である。
不気味なのは、中国である。
来年、リオ・オリンピック予選を兼ねたワールドカップが日本で開催される。オリンピック開催国であるブラジル以外は、本番開催1年前のこの大会で出場を決めたいと考えている。そのことで、じっくりと本番用の戦術に磨きをかけることができるからだ。
但し、出場の権利は2ヵ国のみ。従来の3ヵ国から1ヵ国減った。日本も勿論、2位以上を目指している。そしてアジアのライバルである中国、韓国も当然目指す。ここで、3ヵ国に共通した思惑がある。それは、3ヵ国の中で、どこかが2位以上に食い込んで代表権を取って欲しいということ。そのことで、アジア大陸代表権争いでライバルが減るという計算だ。
そこで、中国であるが、2年前のロンドンオリンピックで日本と戦って自滅敗退した中国は、昨年、1980年代を席巻した世界3冠エースアタッカーで、イタリアクラブチームの監督として指導者人生をスタートさせ、中国ナショナルチーム監督として96年アトランタで銀メダル、そしてUSA女子ナショナルチームの監督として北京で銀メダルも獲得した経験を持つ朗平( Lang Ping:ランピン )を監督として再招聘した。
今回の予選終盤で、日本に敗退したのも彼女にしてみれば、若手のテストと日本の様子見であったことは周知の事実である。
若手を試しながらもベテランとも競争させる彼女の手腕は、なかなかのものである。
China finished second in the Preliminary Round with five wins and four losses with a team that coach Jenny Lang Ping says is still learning.
“We’re happy to be in these Finals and happy to see so many high-level teams here,” she commented. “For us, we are trying to use some younger players to give them more experience and raise their level technically. We want to thank the people in Japan for having us here.”
Lang Ping noted that China faced strong competition from fellow-Asian teams Japan, Korea and Thailand and, like the Chinese, the Japan team is going through a transitional phase. However, Japan have some momentum after beating Serbia, Korea and China in their final three Preliminary Round matches.
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