実は、ブラジル、3大大会のオリンピックとワールドカップに優勝しているが、世界選手権大会ではまだ優勝したことがない。そして、ワールドグランプリで優勝したチームは、同年開催の世界選手権大会では優勝していない、というジンクスがある。
結果は、アメリカが強烈なサーブで相手攻撃を単純化し、攻撃では網のようなブラジルのブロック陣をかいくぐって強力なスパイクをブラジルコートに矢のように放った。2年前に就任したカーチ・キライ監督の手腕が大きい。
(さすがMr.Volleyball!監督姿もさまになっている。彼にはポロシャツが良く似合う) |
そのアメリカであるが、3大大会での優勝は、まだない。
もう一つの準決勝は、中国(FIVBランキング5位)とイタリア(FIVBランキング4位)。結果は、中国が粘る地元イタリアを3-1( 25-21, 25-20, 20-25, 30-28)で退けた。中国は、過去(1982年、1986年)この大会で2度優勝している。この時の中国の大エースが郎平(ランピン)選手。現在の中国女子の監督である。また、ランピンは、2005年~08年までアメリカ女子チームの監督を務め、北京オリンピックでは銅メダルを獲得している。
(こちらはMs.Volleyballと呼べるであろう。彼女の53年間の人生とはどんなものであったのか・・・。日本にも彼女のような初代3冠獲得で大エースの白井貴子さんがいる。二人の対談なんか聞きたいなあ) |
決勝戦は、監督同士の戦いと言っても過言ではない。ともに、現役選手時代にオリンピックと世界選手権大会での金メダリスト。カーチ・キライはプラスビーチバレーでも金メダリスト。ランピンはワールドカップでも金メダリスト。現役時代の3大大会での金メダル数はお互いに5個。そして、年齢がともに53歳。
指導者として、最初に金メダルを獲得するのは、果たしてどちらか?
決勝戦は明日だ。
最後に・・・私には気になることがある。決勝戦の前に3位決定戦を行うのであるが、イタリアとブラジルの両チームの監督・選手達がどのようにして前日の敗退から立ち直って試合に臨むのか、心中や如何なものであろうか。
そして、今夜この場所にいなかったFIVBランキング3位の日本チームは、どんな思いで決勝戦のTVを観るのか?いや、観ないかもしれない・・・。
私が選手であるならば、自分が出場していない決勝戦は見たくない。決勝戦は、自分がプレーして人に見せるものである。TV放映時間は、体育館で練習している。
私が監督であるならば、決勝戦は見る。客観的に研究対象として見る。そして、チームが勝利した瞬間のベンチでの自分の姿をイメージする。次は自分の番だと。
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