2013年6月6日木曜日

Thu.June 6,2013 (公財)日本体育協会公認指導員養成講習会の受講者を募集します

千葉県バレーボール協会は、8月8日から11日まで旭市総合体育館にて標記の講習会を開催します。4日間連続での開催です。申し込み、問い合わせは、下記まで。締め切りは6月31日です。

千葉県バレーボール協会:www.chiba-hs-volleyball.com/‎
千葉県体育協会:www.chiba-taikyo.jp/‎


(体協から年に6回、画像の指導者用の情報誌が4年間送られてくる。購読料、送料は4年間で計1万円の登録費に含まれている。有益な情報が満載されている)

スポーツの指導者には、何が必要か?

情熱や選手としての経験や実績・・・確かに、これらは指導する上で重要視される資質である。しかし、十分条件ではない。私は、多くの熱心な指導者、元全日本選手の経験を持つ指導者を知っている。そして、それらの指導者の多くは、一時は成果が出るのですが、継続した成果が出るということはなかった。一生懸命指導しているが、空回りしてしまう。自分の成功体験しか教えることができなかった。

そのような時に客観的に自分を見つめると次のステップに進むことができる。そのためには、スポーツに関係する講座や講習会に参加することで、多くの気づきを得ることができる。私が、日体協公認指導者制度を知ったのは、1990年だから、今から23年前。当時日本バレー協会指導普及委員会副委員長であった渡辺泰行先生から受講を強く勧められたからだ。

先生は、言われた。
「たかしクン、これからの日本社会は資格社会になる。実力があっても、それを証明するライセンスが必要になってくる。車の免許証と同じでライセンスを持っていないと指導出来ない欧米型の社会システムになってくるから、今のうちに取っておきなさい」。

先生は、東京の女子バレーボール名門中村高校の監督としても全国制覇を何度も成し遂げた名監督であった。バレーボールは全くの素人で国語の先生であった。前任者が前田豊先生という日本協会の専務理事まで務めた偉大な監督(実業団チームも退け国内149連勝を樹立)であった。渡辺先生は、レシーブ練習でボールを真っ直ぐ打てるように、子供達が帰った後の体育館で1人黙々と壁打ちを続けたという。

先生と私は、名前が渡辺と渡邉で漢字が違うものの、姓の読みが同じだ。親しみがあったのか、高校を卒業した年に父を亡くした私に、何くれとなく父親のように接してくれた。

私は、先生の指示通りに講習会を翌年受講した。当時は、今と比べて講習会の内容も詰め込みでハード、試験も今の上級コーチ並みに相当厳しかった。最終試験は、記述式で、スポーツ社会学、医学、生理学、心理学などの多岐に渡る分野からどのような問題が出るか分からない。宿舎のオリンピック青少年センターでの2泊3日の最後の夜は徹夜となった。相部屋になったのは、全日本ハンドボールのエースの蒲生さん(現 中部大学教授)であった。一緒にお金を出しあって他の受講者が作成した(なんという商魂!)という怪しげな予想試験問題集も手に入れた。大学受験以来の集中した学習経験であった。

試験は、予想問題集のお陰もあってか?かろうじて合格した。翌年、日本バレーボール協会公認講師に推薦された。

昔話になってしまったが、単にバレーボールが好きなだけでは能力は向上しない、と確信している。きっかけは、資格が欲しい、でも構わない。講習会に出席してスポーツ科学を系統的に学習することで自分自身の指導者としての棚卸ができる。自分の弱点(不足している能力)も知ることができる。是非とも日本体育協会の講習会を受講して頂きたい。

講習会に出席することでもう一つメリットがある。それは、同じ受講者同士の人脈ができることだ。受講者には小学生バレーの指導者から中・高の指導者、ママさん、ソフトバレー、クラブ、実業団のさまざまな種別の監督、コーチがいる。ここで築いたネットワークを活用することで自身の活動の場が広がり、視点も多角的になり、結果として豊かな指導力を発揮できるようになる。

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