(元全日本選手の技術ポイント解説は明快である。彼女達が会得したスキルのコツをママさんたちに上手く伝えるには、我々コーチの翻訳作業と練習内容・方法の工夫が必要である。例えば、擬音の活用やコーディネーショントレーニングに落とし込むことなどがコーチの任務である) |
サーブレシーブ(Reception)からのトスはセッターのトスになる場合が多いが、相手スパイクをレシーブしてからのトスは、必ずしもセッターのトスになるわけではない。ルールの違いがある。9人制では、ブロックのワンタッチは、1本目として数えられる。従って次の(2回目の)ボールコンタクト(接触)は、トスにしなければならない。6人制ではブロックのワンタッチを数えない。トスを上げるのは、主にネット際にいるセッターよりもハーフやバックにいるレシーバーになる。つまり、9人制のトスはセッターのトスよりもセッター以外のトス、2段トスが多くなる。
不規則にブロッカーの手から弾かれるボールを2段トスにする技術(つなぎの技術)が、チームの勝敗を大きく左右する。
このような場合(ブロックワンタッチボールをトスにする)の練習方法を紹介しよう。基本は、コーチが床にボールを打ち込み、バウンドしたボールをレシーバーがトスをする。ブロッカーがワンタッチしたあとの回転した状態のボールを意図的にコーチが作る、ということだ。相手のレフトから打たれ、ブロッカーがワンタッチしたら、味方のレフトスパイカーに主にアンダーでトスをする。
ここで大事なのは、トスを上げやすいからと言って、味方のライトスパイカーにはトスしないこと。理由は、このブログの常連読者はお分かりですね。そうです。ブロックを終えて、すぐさま後方に下がり、スパイクに備えることは大変難しい。6人制であれば、一度セッターに返すので、ブロックに跳んだ選手も、余裕を持ってネットから離れてスパイクのために助走距離を確保して、力強くスパイクに転じることが可能になる。
来週の教室のテーマは、サーブレシーブからの攻撃とスパイクレシーブ(ブロックワンチ含む)からの攻撃となっている。フォーメーションを理解しながら、いよいよ9人制らしい戦術に入っていく。ママさん達、優しく解説するからついて来てね。
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