二日続けて、太平洋の波音の聞こえる日立市内にて海の幸を沢山頂いた。きょうは、県立日立ニ高女子バレーボール部の特別指導である。ここも緑川さんが関係している。緑川さんの長女がこちらのバレー部に2年前までお世話になっていた関係で、指導を依頼された。
チームは、7年前に赴任してこられた大畑先生の熱心な指導のおかげで2年前には県大会で準優勝するレベルまでに到達した。3年生には、高校選抜チームにも選ばれている180cmのミドルブロッカーもいる。高い打点からの角度のあるスパイクは、高校生離れしている。体型も手足が長くスラッとしている。ただ、世界の中では中型だ。サーブレシーブ、スパイクレシーブもできるように、今から取り組んで欲しい。
世界の現状は、女子で190cm前後の高身長化が進展している。それに対して、180前後の日本女子の目指すところは、オールラウンドな選手の育成ではないか、と私は考えている。そのためには、ジュニア時代から色々なポジションを経験させることが重要であると考えている。ジュニア時代、小学生の時からのポジション専門化よりも、身長があっても、全ての小学生にセッターを経験させること、身長がなくともスパイクを経験させることで神経系の能力が育成され、その子の将来性を豊かにする。
例えば、サーブレシーブやチャンスボールをすぐさまサイドスパイカーにあげる。更には、そこからツートスを他のスパイカーにあげる。そのような、9人制のバレーボールのような展開で相手ブロッカーを翻弄する。そのためには、スパイカーでも単純なクイックトスや平行トスぐらいはできるようにジュニア時代から指導しておく必要がある。
指導に入る前に、先月のインターハイ県予選会のビデオを拝見した。10分ほど見た金メダリスト白井は、チームの弱点をすかさず把握した。そして、4時までゲーム練習を交えて、徹底して、その弱点克服ための練習を行った。コート上の指導は、白井さんにお任せし、私の方は、全国に出場するための各スキル(技術)のチーム目標値を掲げ、午後のゲーム練習で各セットの達成率を時系列で追いグラフ化した。
サーブのスピードも全国上位チームと比べて、どれだけ差があるか、これもストップウオッチで計測して生徒達の自覚を促した。その後、スピードアップに必要な筋トレ、身体の操作法、練習法も説明した。
このチームは、監督が長身で男前なのが理由なのか、選手の数も多い。24名それぞれがキビキビと動き回っていた。お母さんたちも8名ほど練習着姿で玉拾いをしながら、白井さんの指導を手伝っている。 私の見たところ、正直に言って、現段階での実力では決勝に行くのも容易ではない。現チャンピオンの土浦日大が頭一つリードしている。これを挽回するには、昨日から始まった夏休みの過ごし方がポイントである。
ライバルのチームより努力したと自覚できるチームが栄冠を勝ち取る。練習は、嘘をつかない。
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