2016年4月4日月曜日

April 03,2016    カンボジアでの交通事故が増加

私の住んでいるアパートは、ちょう十字路の角に建っています。昼過ぎに「ドーン」という音がしました。その後、「カラン」という破片が路上に落ちた音がしました。

私には、その音が車同士がぶつかった交通事故だとすぐわかりました。それほど、事故が多いのです。月に1度は、私のアパートメントの十字路で、このような音を聞いたり、その現場を目の当たりに目にします。

 
(画面左側に転倒しているバイクが見えます。運転手は木陰で頭を押さえて倒れています。ヘルメットは着けていません)
 
原因は明確です。

まず、車の往来の多い十字路に信号機が立っていない。大通りでしたら信号機は設置されています。次に信号機がなければ、一時停止の標識や停止線が必要なのですが、それは極端に少ないのです。

従って、十字路では、優先道路という意識もなく、お互いにスピードを緩めて譲り合いながら交差して通ります。夜間では、スピードを緩めることなく突っ切ります。

横断歩道は、存在しますが、一部の運転者は前方が赤信号でも横断歩道に突っ込んできます。

カンボジアでの交通事故被害者数は、近年増加傾向にあります。特にバイクの所有率の増加は目覚ましく、朝晩の交通ラッシュはバイクの無謀な運転、ルールを無視した運転によって引き起こされている面もあります。

私が気にしているのは、この国の免許制度です。自動車教習所はあるらしいのですが、中にはお金で免許を買えるということも聞きました。

私もよく見かけるのは、例えば、車の駐車が上手ではないということです。特にベンツなど高級外車を運転している女性達は、免許書を保持しているのか怪しいとみています。

日本大使館からは、次のように2015年度の交通事故について発表しています。

『2015年(1月~12月)の交通事故による死亡者数は、対前年比5.4%増の2265人に達しました。2011年1893人、2012年1894人、2013年1901人、2014年2148人と過去5年間において、年々増加しており、増加を止めることができていません。

 日本国内における2015年中の交通事故による死者数は4117人ですから、人口当たりの交通事故死者数は、日本では3万802人に1人であるのに対し、カンボジアでは6680人に1人と、死亡事故発生率は日本の4.61倍に上ります。

また、自動車数当たりの死亡事故発生件数で比べてみると、日本が1万8749台に1人であるのに対し、カンボジアでは189台に1人と、日本と比較して約100倍も死亡事故が発生しています。

 交通事故の主な原因としては、スピード違反、飲酒運転、無免許による未熟運転、無謀運転、不注意運転等が挙げられており、死亡事故の90%以上がオートバイ乗車時の事故で、死因の大多数がヘルメット未装着による脳挫傷とのことです。

  カンボジアにとって、交通事故は、緊急に取り組む課題となりつつあり、2015年1月9日に改正道路交通法が施行されました。改正道路交通法では、同乗者も含めたヘルメットの着用義務強化や、飲酒運転の罰金を1000ドルに引き上げる等の改正がなされています。』

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