この国で、私は「正月」を一年に3回迎えます。
1回目は、1月1日の世界的なNew Year、日本では「お正月」です。2回目は2月6日~9日の中国
正月(Chinese New Year)。そして明日13日~16日のカンボジア正月(Khmer New Year)です。クメール語での「あけましておめでとう」は「スオスダイ、チュナムタマイ」です.
カンボジア正月では、地方から出てきている労働者や学生、地方出身の住民が一斉にそれぞれの田舎(home land)に帰省します。
レストランも従業員がいなくなるので、この期間は休業します。中には、従業員に普段の給料の数倍以上を払って店の営業を続けるところもありますが、ほとんどの店は休業します。早いところは、先週の土曜日からお休みに入っています。
バレーボールの練習も、お休みです。
普段は、大渋滞の道路も、お正月の時は嘘のように閑散とします。お陰で、乱暴な運転のバイクや道路交通法をさほど守らない乗用車もほとんどいなくなり、大手を振って道を歩くことができます。
私のアパートメントのオーナーはバッタンバンというお米の産地で有名な地方都市の出身です。先週から一足先に帰省をして、アパートメントの住人にお土産を持ち帰り、親切にも配ってくれました。
「ノム・オンソーム」というカンボジアの「ちまき」です。お祝い事には必ずどの家庭でも作られるお菓子です。もち米をバナナの葉で包んで蒸したものです。中にはバナナが入っていました。
私の田舎の山形県酒田市、鶴岡市、新潟県の新発田市など日本海側の地域でも、似たような「三角ちまき」を冬に作っていました。酒田では「笹巻き」と言って、笹の葉で包んでいました。
私が小さいころは、酒田市の実家に行くと叔母が「笹巻き」を良く作ってくれました。その叔母も20年前に他界しました。
台所で「笹巻き」を蒸す甘い香りが部屋中に微かに漂っていたことを思い出しました。
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