毎週水曜日の夜に西洋人が中心に集まっているバレーボールサークルの練習に参加しています。
練習といっても、アップも各自で行い、直ぐに男女混合のチームを作ってゲームを行います。ネットの高さは、一般男子と同じ高さで、私がブロックしてもせいぜい指がネット上に出る程度です。
しかし、64歳の私でも、スパイクは打つことができます。若い人たちは、強打が好きなので、どのようなセット(トス)でも強打して、結構ミスします。私の場合は、ジャンプしながら、ボールをコントロールして放物線のスパイクを打ちます。
ナショナルチームの練習時には、私は、ほとんどボールを打ちません。まれに打つこともありますが、それは口で言っても上手くコーチングができないときに行います。英語では”I'll show you.”と言ってから、自分でモデルを務めます。その後に、上手にできそうな選手を選び、やらせます。そして、褒めてあげて、全員でその練習に取り組みます。
山本五十六さんの言葉の通りです。「やってみせて、やらせてみて、褒めてあげることで人は動く」ということです。
最後に、きょうは、バレーボールのコーチらしく、コーチングのポイントを述べさせていただきます。
ブロックのコーチングは、バレーボールに特有な技術なので、難しいところがあります。ポイントは、「眼、足、手」の使い方です。英語のほうが理解しやすいと思いますので、英語で言い換えますと”Eye work, Foot work, and Hand work”です。
上手な選手は、ボールだけを見ていません。眼の動きは、パサー(レシーバー)の次にボール、セッター、ボール、スパイカーの順番になります。この時に、コーチはベンチに座っていないで、ブロッカーの眼の使い方をスパイカー側から観察します。
フットワークは、ブロックの場合、主に使うのはサイドステップです。移動距離が長い場合は、そこにクロスステップを入れてジャンプします。このような横への動きは、我々の日常の動きには、ほとんどないので、アップ時には必ずステップ練習を入れて慣れるようにします。私がこの国に来るまで、驚いたことに、移動してのブロック練習は国内のクラブでまったく行われていませんでした。
コーチは、ベンチに座っているだけでは選手が正しい動きをしているのか確認できません。よく観察できるところに、自分から移動していかなければなりません。つまり、椅子に座ってコーチングしている指導者は、わたしに言わせれば、休憩しているのと同じです。
バレーボールの話になると長くなるので、本日はこのあたりでおしまいにします。
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