二十日雑煮を頂いた後は、軽く焼いた干し芋を肴に焼酎のお湯割を飲む。干し芋は茨城から、焼酎は新潟の友人から頂いたものである。軽く炙った干し芋は柔らかな甘みを増し、佐渡ヶ島産の米粕から作られた焼酎と良く合う。穏やかな一日の締めに相応しい夕餉であった。
日本は農耕を主たる生業とし、四季の自然にも恵まれていたため季節の移り変わりを非常に大事にしてきた。四季の旬の食べ物に感謝することは自然に感謝することに通じる。
それにしても、うちのカミさんは料理が上手になった。32年前に結婚した当時は、箱入り娘でご両親に大事に育てられ過ぎたせいか、魚も捌くことができなかった。NHK朝ドラの「ごちそうさん」の主人公と同じく食べることは人並み以上であった。今は、料理本とにらめっこで学習した成果が実り、人並み・・・いやいや人並み以上の料理の腕を持つようになった。そして、日本の年中行事やしきたりに従い、四季を感じさせる料理をカミさんが手間ひまかけて作ってくれることに感謝している。
「正月も二十日に成りて雑煮かな」(服部嵐雪:1654-1707)
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