2014年1月12日日曜日

Sun.Jan.12,2014 春高バレー 男女決勝

きょうは男女の決勝が行われた。私は残念ながら、千葉市でTOEICの試験を受けていたので会場には行けなかった。
女子の結果は、私の予想が当たった。宝くじはサッパリ当たったことはないが、バレーボールの予想は良く当たる。チームスポーツは選手もさることながら、指揮官である監督の存在が大きい。監督がコート上でできることは戦術だけではない。監督は心理学者のように選手達に自信を与え、闘争心に火を付けることができる。
女子で6年ぶり5度目の優勝を成し遂げた監督の井上先生は、その意味で知将と言える。今年は地元の長崎県で国体も控えており、夏の東京インターハイと三冠獲得も可能だ。井上先生にそんな言葉をかけると返ってくるのは、「明日のことは分かりません。一日一日精一杯練習するだけです」という自然体の言葉。先生はベンチで派手なパフォーマンスもなく、コート外でも「選手のお陰です」と選手をたてて自身は地味な存在。私の好きなタイプの指導者である。

試合結果は、昨日に続きフルセットの逆転勝ちであった。先生は、2点〜4点差で勝ち切る練習ゲームを繰り返してきたのであろう。バレーボールにはバスケットのように3点シュートはない。ボーナスポイントもない。1点ずつの積み重ねの上に勝利がある。たまに将棋倒しのように連続得点が入る場合もあるが、ゲームのレベルが上がる毎に点差は開かず終盤まで進展して行く。些細なミスから失点が生じ2点差で決着がつく、というのがトップレベルのゲームである。

井上先生の頭の中では常に2点ごとに戦術が目まぐるしく展開しているのであろう。まるで盤上を見つめている棋士のようだ。将棋と違うところは、将棋の駒は駒のままであるが、選手は考える存在であるということだ。時には、監督から指示を出さずに、選手の判断に任せるのも先生のやり方だ。成長するには、自身が考え、判断して失敗や成功を体験させることが必要だ。そうか、先生は教育者であった。
 九州文化学園  3 - 2  東九州龍谷    (22-25、23-25、25-18、25-21、25-23)

男子は、下馬評の高かった星城が、2年連続2度目の優勝。2年連続、インターハイ、国民体育大会と合わせて3冠の偉業を達成した。星城は高校生として完成されたチームであった。実力は、全日本インカレでもベスト8の力はある。指導陣のご苦労が推察される。

 星城  2 - 0  鹿児島商 (25-21、25-20、25-20)

選手の中には、今すぐにでも全日本に入れて育てたい選手がいる。大学に進学すれば単位取得の問題がある。Vリーグに入れば、そのチームのお家事情があり、全日本としてのチーム練習時間を作るのは難しい。

しかし、その難しいことをやらなければ日本のバレーボールの復活はない。女子バレーでもメダル圏に入る世界のビッグチームに復帰しただけで復活ではない。男子は、東京を見据えてリオを狙うという戦略が望ましいのではないか。

話がずれた。春高バレーは選手達にとっても指導者にとっても憧れの最高の舞台である。この舞台を目指して日々練習に汗している全国の高校生、指導者が日本のバレーの裾野をを育てている。







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