東京の墨田区総合体育館でのVプレミア男子の試合観戦に出かけた。体育館はJR総武線錦糸町駅から徒歩3分。JR西船橋から錦糸町駅までは電車で20分。錦糸町駅を出るとスカイツリーが目の前にそびえ立っている。
きょうは、どうしても挨拶しておきたい人物がいた。Panasonic監督の南部さんである。南部さんとは一昨年の夏に大阪で開催されたFIVBコーチ講習会でお会いして以来、彼の真摯な態度に私は魅了されていた。次の全日本男子を任せられるのは、現状で彼が最有力候補であろう。
南部さんに会う前に同じPanasonicのバレーボール部長である春田さん(早稲田実業→亜細亜大→松下電器)に捕まった。私達は、彼が大学生の時代からの知り合いである。彼は現在バレー部の他にラグビー部、野球部の統括責任者の任に就いている。企業スポーツの最前線にいる彼と次回はじっくりと話す時間を作りたい。彼を松下電器バレー部に推薦したに亜細亜大学男子バレー部元監督の保谷さんの事などを話しているうちに、第一試合の東レとFC東京のゲームはフルセットになった。
第一試合は、地元の声援を受けてFC東京は奮闘したものの、自力の差で東レが逃げ切って勝利した。続く第二試合は現在2位のJTと3位のPanasonic。私は丁度Panasonicチーム側のベンチのすぐ後ろに座っていたので、公式試合前の練習時間に南部さんと挨拶程度であるが、言葉を交わすことができた。
試合結果は、Panasonicが落ち着いた試合運びで3-0でJTを退けた。Panasonicのエースであり全日本のエースでもある福澤の跳躍力と滞空力を生かした速いテンポのバックアタックは豪快かつ華麗で見応えがあった。清水も怪我から復調し破壊力のあるスパイクを見せてくれた。セッター深津のトスワークも丁寧で安心できる。
気になったのは、JTの主審に対する態度。ゲームキャプテンの権利として主審に判定の件で質問できる。しかし抗議は許されていない。きょうのゲームでJT側からの抗議は多かった。時には、ゲームキャプテン以外のプレーヤーまでが主審に詰め寄る。そのプレーヤーが現在の日本男子チームの主力であったことには少し落胆した。
ルールを知らないのか、知っていてチームを奮闘させるために敢えてやったのか、タイムアウトの代わりに時間稼ぎをしようとしたのか、いずれにしろ許される行為ではない。トップアスリートは審判団にリスペクト(敬意)の精神を持たねばならない。チーム同士だけでなく、審判団も含めて、お互い尊重しあうことで爽やかなゲームが成り立つ。
Panasonicの南部監督は、その点、プロアスリートしての心構えを指導していることがゲーム中のプレーヤーの態度から伺えた。技術や戦術を指導できる監督はバレーの盛んな日本には多い。南部さんのように、アスリートである前に社会人であることを指導できる指導者がもっと必要だ。
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