2014年1月12日日曜日

Sat.Jan.11,2014 春高バレー 準決勝を観戦

今回の春高バレーの全体的なレベルについて。男子は高レベルなチームが多く、女子は物足りなかった。

男子の身長は、全体的に低い。身長のある子供たちが他の競技に流れている。プロのある競技に魅力を感じるのは親も子供も当然か。プロ野球、プロサッカー、そしてプロになりきっていないがバスケットの世界に180cm以上の子供達が大勢いる。元全日本男子バレー選手が男の子の親になって、子供に勧めるスポーツ種目は意外とプロ野球選手であるということを最近よく聞く。契約金はサラリーマンの退職金のようなものであるが、20歳前後で2千万、3千万頂けるというのは親にとっては魅力であろう。たとえ、30歳前後で引退ということになっても、好きなスポーツで飯が食えるというのは若者にとっても魅力である。サッカー引退は平均26歳ぐらいだというが、その先の長い人生のことをあまり考えず、好きな道へ飛び込んでいくのも若者の特権であろう。

明日の決勝に進出する星城は、高校生としてはやや大型の平均身長186cmである。最高到達点330cm以上が5人もいる。バスケットのリングの公式の高さは305cmだから、彼らはダンクシュートは楽々にできる。エースの石川君の活躍(スパイク決定率53%)が目立っているが、彼以外にも役者がそろっている。きょうの東福岡戦では二人のリベロの好プレーも光った。またミドルの神谷君の高さと幅のある速攻はほとんどブロックで止められていない。

優勝、そして2年連続3冠獲得は堅いのではないか。

女子の準決勝の共栄と九州文化。試合前、私は勝者は九州文化と予想した。監督の井上先生の知略が並はずれているからだ。最初のセットは相手のお手並み拝見といった感じでセットを落とした。2セット目で攻略の手掛かりをつかんだのであろう。3セット目からは井上マジックが始まった。
九州文化の平均身長は168cmと中型。対する共栄は中国人ミドルの張(201cm)とサウスポーの佐川(180cm)の二人がコートに入ると平均身長174cmとなる。

九州文化は3セット目からディフェンスもオフェンスも戦術を変えてきた。井上監督は5セット目で勝利することを始めから考えていたようだ。勝利の瞬間、最前列席にいる私と目があった。特に興奮している様子もなく「計算通り」といった表情であった。

共栄も5セット目から戦術を変更したが、少し遅かった。


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