6月5日に開会式を迎える東南アジア大会を控えて、カンボジアオリンピック委員会から選手団用の公式ウエアを頂きました。
2週間前に、採寸がありました。メジャーで随分念入りに採寸をするので夏用のブレザーも作ってくれるのかと思いました。そして、昨日、セレモニー用の上下シャツ・パンツ、ハーフパンツ、ポロシャツ、Tシャツを頂きました。
自宅で試着してみて、やはり、全てはフイットしませんでした。実は、スポーツウエアの採寸に必要なのは、プロパーを試着してみて、そこから+-を採寸表に記入するほうが出来上がりにサイズ間違いがほとんどないのです。
私が、日本のスポーツ総合メーカーに就職して間もないころ、ソ連(現ロシア)の女子バレー選手の採寸を1人でやることになりました。メジャーを持参して1人1人念入りに採寸していきました。当時のソ連の選手達は下着をつけていませんでした。当時、まだ20歳代のウブな私が女子バレー選手の身体にメジャーを通じて触れたのですから、相当顔を赤らめていたに相違ありません。彼女たちの方は、私を少しからかってみようとしたのでしょう。
そして、メジャーだけでは心配でしたので、持参してきたウエアの現物を実際試着して頂いて確認しました。そこでわかったのは、サイズ的にはフィットしていても、選手によって好みがあることが判ったのです。例えば、ある選手は、股上を更に長くしてほしい、またある選手は全体的に大きめなのが良いとか、まちまちでした。
時間はかかりましたが、二重の採寸をやったお蔭で、1週間後の納品時には、問題はまったくありませんでした。それにしても、アンダーバストとトップバストを測るときは赤面しました。また、実際の試着時に、彼女たちは私が目の前にいることを意に介さずにシャツをパッと脱ぎ捨て下着姿になって試着したのには驚きました。
さて、さて、お話をカンボジアに戻しまして・・・私が頂いた選手団用のウエア5点で、サイズがフィットしたのはポロシャツとセレモニーシャツ、そして帽子の3点だけでした。全くサイズの合わないのがセレモニーパンツでした。これでは、見た目が悪いので、カンボジア・オリンピック委員会に交換を申し出たのですが、あいにく交換用はないと言われました。
そこでやむなく、アパートメントの近くに最近できたばかりの洒落たテイラー(洋品店)に行って、サイズ直しを依頼しました。店主は香港人で、こちらの依頼を気持ちよく引き受けてくれました。上着には裏地も付いていましたので、それも取り除いてもらうことにしました。金額は$30でした。
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