2015年5月3日日曜日

30,April 2015 セネガルのバレーボール関係者が接近してきて・・・

1週間前に、ナショナルチームが練習している会場に、1人の長身の黒人が姿を現した。

カンボジア人ではないことは、肌の黒さでわかった。英語できる人はいませんか?というので、私が対応した。聞けば、彼はセネガルから来ており、カンボジアのバレボールに興味があるという。

そのときは、それだけ話して彼は体育館を出て行った。

そして、本日、彼から電話が入った。私に会いたいという。一瞬、彼に会うか会うまいか戸惑った。とりあえず、後でこちらから電話すると伝えた。1週間前の彼の物腰や表情を思い出そうとした。危険な匂いは感じられなかった。

会うだけなら問題はなかろうと思い、練習後の夕方に彼の宿泊しているホテルに訪ねて行った。ホテルは、川沿いにある外国人バックパッカーが宿泊する安宿街の一角にあった。このあたりのホテルは一般的に○○ゲスト・ハウスという名称になっており、1泊1,000円ほどである。

ホテルの近くのCafeでジュースを飲みながら、英語とフランス語(セネガルの公用語)を交えて、彼の話を聞いた。職業は、旅行代理店や輸出入業、そしてバレー選手が海外でプレーする場合の代理人業。セネガル人は身長が高く、腕が長い、しかし優秀なコーチがいない。選手達の月収は、月4万円ほど。職場は、スペインのバルセロナ、セネガル、そしてここプノンペンの3都市を2カ月毎に移動しながら業務をこなしている。
(セネガルは、アフリカ大陸最西端に位置している。鉱物資源としては金や鉄鉱石が採掘されている。もし、私がセネガルに行って講習会講師を引き受けたら、謝礼金は$ではなく金(ゴールド)になるかも知れないが・・・まさかね)

私をセネガルで雇いたいと言って、私の年俸は幾らかと聞いて、彼は絶句した。無理もない。セネガルは、最近、世界の最貧国からようやく低所得国に格上げになったばかりの国である。国民一人あたりの年収も10万円程度でカンボジアより更に低い。

彼は、私を雇うことを断念し、代わりに短期のワークショップ(講習会)を開催する場合に来てくれるかという話に移った。それに対しては、私は「現在はエボラ熱とかの問題も貴国にはあるし、第一に私の契約しているスポンサーの承諾が必要」と答えておいた。

いずれにしろ、カンボジアにいてアフリカのバレー事情を知ることになろうとは思ってもいなかった。

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