2011年7月2日土曜日

6/30(木) 私学大学の経営とスポーツ学部の新設

 久しぶりにK氏から昼食のお誘いの連絡を頂き、お会いした。K氏とは年に数回お会いして、我が国のスポーツ全般のお話を伺っている。
 この日の話題は、数年後に開設されるあるマンモス私学のスポーツ学部についてであった。日本の大学で最近スポーツ関係の学部・学科を新設する大学、特に私学大学が急増している。国立では筑波と鹿屋だけであるが、私学になると、ここ10年間で急増して、調べただけでも23校ある。しかし、文科省の設立基準を満たしているだけで、教員の資質、授業内容、卒業の進路に不安のある大学名も結構あるようだ。一時の福祉・医療関係の人気だけで学生を募集している風潮に似ている。
 従来の体育系単科大学も話の中で出てきた。「体育」は人気がないらしく、「スポーツ」の名称が頭にあれば入学者は増えると関係者は考えている。
 医学部のない体育系単科大学は今後入学者が減ってくるのではないか。私からは、そのようなことを申し上げた。医学部がなければ、せめて医療学科を併設するか他の医療単科大学と提携することが今後の大学の生き残りのために必要なことではないか。病院を持つスポーツ・体育系大学・学部に対して信憑性を持っているのは私だけではないであろう。
 今後、スポーツ・体育系大学のなかで廃れていく大学、伸びていく大学の見極めがK氏との話の中で明快に見えてきた。やはり使命感のある人がキーマンである。しかし、利権が渦巻いている組織の中で人は豹変したり、敗れ去ったりする。ここのところは、大学も企業も変わらない。しかし、大学は将来の日本を創っていく人材育成としての教育の場である。学生は、単なる企業の商品とは違う。大学人は、文科省は、そこのところをしかっリと押さえておかなければならない。

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