2011年7月3日日曜日

7/1(金) ママさんバレーに最適な美しくなる筋トレ

 毎週金曜日は千葉県千葉市幕張にある私がコーチするママさんチームの練習日。コーチに就任してもうすぐ1年になろうとしている。大会での目立った成績は、まだ出ていない。ただ、成果は出つつある。メンバーとの信頼関係ができつつある。指導する場合には名前やニックネームで呼べるようになった。遠慮もなくなってきた。週2回の練習に毎回顔を出せないので監督ではなく、コーチと読んでもらっている。毎週金曜日の練習の進め方は、3か月ごとのテーマをメンバーとともに意識しながらやっている。
 先月から練習試合を意識して多く入れてきた。その中で気がついたことがある。練習試合は普段の練習でできないフォーメーションや戦術の確認をやるのであるが、他の同じようなレベルのチームと比べて体力がない。スタメンの平均年齢が46歳ぐらいなので年々体力が低下しているのは判るが、あまりにも体力がない。サーブ時のスピード、スパイク時のパンチ力、レシーブ時の低い姿勢の維持と速い反応力。自宅での筋トレを具体的に指示しているもののこちらも厳しくチェックしているわけではない。
 そこで、この日から練習の中身を変えた。終わりの15分を筋トレに当てることにした。鍛えるところは腿(大腿四頭筋、ハムストリング筋)、大殿筋、腹背筋。勿論、私も一緒に行う。
 私の敬愛するバレーの指導者でFIVB(国際バレーボール連盟)公認インストラクターで足立龍哉さんという国際的に活躍している指導者がいる。8月に18年振りに日本(新潟県)で開催されるFIVB公認コーチコース(レベル1、2)の主任講師にも彼が決まった。その彼がいつも主張している考え方が「心・体・技」。日本の武道の考え方であると「心・体・技」である。
 「体(フィジカル」は技術の前段階で身につけておくべきことである、と私も賛同している。勿論、小学生の場合は、身体発育論から言うと神経系が一番発達する時期なので、技術練習(テクニカル・スキル・トレーニング)をコーディネーション・トレーニングの中に入れて行うが、成人の場合の初心者には「心(メンタル)」、つまり、やる気・動機ができれば、次は「体(フィジカル)」つまり筋力トレーニングが必要なのだ。筋力があれば、「技(スキル)」の習得は難しくはない。乱暴な言い方であるが、パワーをコントロールに優先して考えていきたい、ということである。
 そんなことで、筋トレを練習時間にやると宣言したのがこの日であった。メンバーも納得した。納得した訳は、「美しくなる筋トレ」という言い方をしたところが受け入れてくれた理由のようだ。ママさんバレーは「勝」の文字よりも「美」の言葉に弱い生きものであるようだ。 

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