今年で第3回を迎えたクリニック。折からの台風12号の影響を心配しながら、茨城県筑西市に車で向かった。御茶ノ水から1時間半、高速道路は日曜日ということで空いていて、会場の筑西市総合運動場に着いたのは8時。
今回の参加者はママさん94名。講師はママさんに絶大の人気を誇る丸山由美さんと39歳で現役を続ける多治見麻子さん。私は進行役と講師でお手伝い。多治見さんとは、彼女が高校2年生のとき以来、20年振りで再会した。
当時、10月の国民体育大会を終えると、全国の高校チームは新体制に移行する。八王子実践高校の新キャプテンは多治見麻子が任命された。監督の菊間先生には、私も顔を知られるようになっていた。11月の都大会の後、学校に行く機会を作った。そこで、菊間先生に提案したのは、フリーウエイトでのトレーニングと生徒一人一人に合ったシューズを作成することの2点であった。運動能力は高い実践の子たちではあったが、パワーがあればその能力はもっと磨かれると思ったからである。シューズの方は、全員のシューズが汚れていて、試合用と練習用とに分けて使っているとは思えない、つまりシューズに無頓着ではコート上でしっかりとしたステップを踏めないであろうと思ったからである。
菊間先生は、その頃6,7年間、全国制覇から遠ざかっていた。何かアイデアでもあれば何でも取りあえずやってみようと思われたのであろうか、フリーウエイトの機材の納品は受け入れてくれた。シューズに関しては、キャプテンの多治見が良いと言ったら、やってくれと条件付きで受け入れてくれた。フリーウエイトの機材を納入し、トレーニング方法を説明し、シューズは、子供たちの足形を一人一人取り、子供たちの意見も取り入れてシューズを作成し、チームの改善を図った。結果、1月の春高バレー予選会を1位で突破し、3月の本大会では優勝を飾った。
そんな思い出のある多治見選手と再会した。少し話していると、20年前に戻って「あさこ」と呼び捨てになっていた。麻子は、今回の主任講師である丸山由美さんに憧れてバレーボールを始めたと私に話してくれた。麻子は、どこのチームでバレーを続けるのであろうか。麻子、まだ39歳なんだね。私も、まだ59歳。やりたいことは、まだまだある。
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