結果は、3-0でセリビアであったが、内容は十分見ごたえがあった。勝負どころで国際経験の少ないイランの小さなミスがあっただけだ。1,2セットともジュースの接戦で30-28、30-28。3セット目はスタートからイランがメンタル面で意気消沈して25-22。
イランの監督のベラスケ氏は、1990年代後半はイタリアの男子監督としてオリンピック以外のビッグタイトルを総なめにした名将である。2002年に東京でアジアコーチセミナーが開催され、そのときの講師の一人がイタリアの監督を辞めた直後のベラスケ氏であった。日本国内からの受講者は約100名で、実業団から中学までのトップ指導者がほぼ全員集まった。彼は、アルゼンチン人であるが、イタリアのクラブチームの指導に行き、そのクラブをイタリア国内で優勝させ、その手腕を買われてナショナルチームの監督に就任した。彼の指導は、まず体作りから始める。フィジカルを最優先してからスキルの指導、戦術と優先順位を決めている。フィジカルのトレーニングは単調でつまらない。ここでは忍耐、集中、規律も育成される。
コート上で指揮する彼の頭には白いものがずいぶん多くなってきた。イタリアの監督を辞任してからイランというアラブの国の指導者になるまでどのような経緯があったのか、今度じっくりと話を聞いてみたい。
さて、明日は最終戦。アジア大陸代表は、勝ち点でいくとオーストラリア、イラン、日本、中国の順位で四つ巴になっている。明日の第3試合のオーストラリアと中国の試合結果が日本の(イランの)オリンピック連続出場に大きく影響する。つまり、中国がオーストラリアに負けても2セット取って、次の最終試合の日本対イランで日本が3-0か3-1で勝てば、日本が出場権を取る。また、オーストラリアが3-0,3-1で中国に勝利した時点でオーストラリアのオリンピック出場が決まる。
またまた、中国がオーストラリアに3-0、3-1で勝って、日本対イラン戦がフルセットになれば、中国が代表になる。ああ、ややこしい。
詳しくは、下の早見表を見て欲しい。
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