2012年6月2日土曜日

Sat.June 2,2012 OQT五輪男子バレー予選 2日目

OQT(オーキューティ)とは、Olympic Qualification tournamentの略。つまりロンドンオリンピック予選会のことを言う。関係者は、長ったらしい日本語で正式名称を言わず、略称のOQTを使う。

 昨夜の日本vs Serbia(セルビア)のゲームは、Serbiaが3-0で圧勝した。サーブで崩して相手の攻撃を単調にさせ、ブロックで得点、もしくはワンタッチを取って攻め返すという男子バレーの常套戦術(じょうとう戦術:ありふれた、定番の戦い方)で、Serbiaが上を行っていた。まるで、女子の韓国戦を見ているようであった。それだけSerbiaのサーブは日本よりも勝っていた。同じフローターでもスピードと変化に差があった。
 日本のサーブ総数60本の内ミスが20本。それも勝負どころでのミスが多い。植田監督は「敗因はメンタル」と分析している。分析しているが、その課題であるメンタルの弱さが8年間指導していて改善されていない。
 サーブはゲームにおいて最初の攻撃である。そのサーブにかける時間はどのくらいなのであろうか?また、プレッシャーをかけてのサーブの練習はどのよう行っているのか?身長とパワーに勝る欧米のバレーは、それらの利点を更に磨きながら、次の課題として、ここ10年ほど前から「メンタルの強化(忍耐、規律、集中、ポジティブシンキング)」に時間を費やしている。最近は、「コンディショニング(体調管理)」に課題を持って大会に臨んでいる。データバレーはとっくに当たり前のものになっている。数値から人間そのものが持つ力を最大限発揮させようと訓練しているのが世界のトップバレー界の実情だ。

 今晩のゲームは取りこぼしできない。期待している大勢のファンの前で闘う姿、ファイティングスピリッツを痺(しび)れるほど見せて欲しい。それが、トップアスリートだ。
男のバレーは「明るく、元気に、逞しく!」。

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