American school 中学女子チームの指導が、本日でとりあえず終了。2月からのWinter session(冬期)、4月からのSpring session(春期)の計4ヶ月の指導でビギナーズ(初心者)の彼女たちも相当上達した。今夕からの練習には、1976年モントリオールオリンピックで金メダルを獲得した「世界の大砲」白井貴子さんが練習手伝いに駆けつけてきてくれた。
子供たちは、白井さんを目の前にして「大きい~!」などと驚いていた。白井さんの年齢と比較すると子供たちは孫のような年齢だ。そして、さすが私の教え子たち。白井さんからの「私、何歳に見える?」との質問に対しては、「48歳ぐらいですか?」と白井さんの喜ぶツボを心得ている。
練習を始める前に、モントリオール決勝戦のビデオを私が持参したパソコン上で上映した。現在のバレーと比べると、ルールも違うし、バックアタックもなく、スピード感があまり感じられないが、当時としては複雑なコンビバレーと知将山田重雄の戦術がことごとく当たり、3-0でソ連(今のロシア)にストレート勝ちを収めている。下の写真はモントリオールオリンピックのチームメイトと白井さん。懐かしい人たちが沢山いますね。松田紀子、高柳昌子、金坂、江上、吉田、コーチの米田さん・・・。
子供たちも白井さんと一緒の練習を喜んでくれたが、付き添いのお母さんたちは、もっと興奮していた。白井さんが持参した金メダルにじかに触れて、「うちの娘にもメダルを取らせたい」と思ったかどうか・・・。希望を持つことは良いことだ。そう思ってくれれば、コーチの私もやりがいがある。子供たちへの動機付けとしてのメダル作戦。実は、親御さんたちへの動機付けでもあるのです。写真はこの日、白井さんに会いにいらした日本人お母さん達との記念写真。お父さん達の多くは、皆アメリカ人です。お父さん達はカメラマン役に徹しています。子供たちは、可愛い過ぎて、ここに画像を載せると芸能界にスカウトされちゃうかもしれないので載せません、悪しからず。
練習後、白井さん、アシスタントコーチのみさおさんと一緒に、またまたパキスタン料理店に入った。ここの店内にある大きなTV画面で全日本男子の最終戦を観戦した。既に、前の試合でオーストラリアがオリンピック出場権を奪取した後の試合だが、大勢の熱心なファンの前で最後まで戦う姿を見せて欲しかった。結果は、0-3のストレート負け。やはり、サーブが弱い。サーブが攻撃になっていない。ブロックと連結された戦術的なサーブになっていない。力強く入れるだけのサーブになっている。サーブへの意識が薄いのであろう。
この日で、他の会場で行っていた最終予選も終了して、London出場12カ国が出揃った。世界ランク5位のキューバ男子は女子同様にオリンピック出場を逃した。ドイツはユース時代からの強化策が実りつつある。アジアでは、イランが台頭してきたが、同様の力を持っているインドも強化策を着々と進めている。イランのお隣のライバル国イラクも戦後復興にスポーツの力を活用しようと強化に乗り出した。我が日本のバレーボールも抜本的な強化策が必要だ。このままでは、日本のバレーボールは女子だけのスポーツになりそうだ。
London出場男子バレーボール 12カ国
イギリス (開催国)
ロシア (ワールドカップ1位)
ポーランド (ワールドカップ2位)
ブラジル (ワールドカップ3位)
チュニジア (アフリカ大陸予選1位)
アメリカ (北中米大陸予選1位)
イタリア (欧州大陸予選1位)
アルゼンチン (南米大陸予選1位)
オーストラリア (アジア大陸予選1位)
セルビア (世界最終予選日本大会1位)
ブルガリア (世界最終予選ブルガリア大会1位)
ドイツ (世界最終予選ドイツ大会1位)
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