2012年8月31日金曜日

Wed.August 29,2012 久しぶりの面接はドキドキ

  朝9時に千葉商科大学に出かけた。目的は試験と面接を受けるため。と言っても、大学の教職員採用試験を受けるのではなく、千葉商科大学に委託された「経営実務(中小企業)マネジメントコース」を受講するための選考試験を受けることが本日の目的。
 最近のハローワーク(職業訓練案内所)は再就職希望者でも企業での管理職、高度な専門職を目指す人達に「大学委託再就職訓練」を案内している。受講料が無料と言うところが魅力だ。受講料は、千葉県産業人材課が負担している。
 訓練内容は、大学で行っているカリキュラムの中から再就職につながる実務的な内容が多い。講師は、同大学の教員が務める。内容を見ると、中小企業診断、簿記講座、国際財務報告基準、観光ビジネスなどと並んでスポーツビジネス、TOEIC講座がある。私の目指す職種は、プロのバレーボールコーチなので「サービス業」になる。
 キャンパスに入って選考試験の行われる本館の2階に上がっていった。先月kotiranoのTOEICの試験のときにもこちらの大学が試験会場であった。結構清潔感の溢れている大学だ。

(そうそう、TOEIC試験の結果が先週来た。予想通りの点数であった。520点/990点。平均点より若干良くない。2回目は来年度に受けるが、その時には700点を超えたい。問題の傾向を掴んだので次回は大丈夫。私にはビジネス英語の語彙が不足していることが判った。NHKラジオ語学講座の「ビジネス英語」で勉強していきたい。)
 選考試験の行われる教室の中を見回すと34人の男女受験者が緊張した面持ちで座っていた。平均年齢は40歳前後というところか。どこに行っても、私は最高年齢者の部類に入る。試験は、択一方式。英語は、ビジネス英語と言うよりは大学入試の英文法ひっかけ問題、経営管理は公式に当てはめて計算する損益の問題、労働問題は、正社員と派遣、パートなどの労務問題、政治問題は最近の首相問責決議など時事問題を2時間。午後からは、久しぶりに面接を受けた。3人の面接官がいて、そのうちの1人がバレーボールに興味を持っていた。「どうですか?最近の日本のバレーボールは?」などと一寸砕けた感じで質問してきた。概して、合格した場合、9月下旬から来年の3月まで月~金曜日中の9時から5時まで毎日通学できますかと言うことを、さんざん聞かれた。
 定員は20名だから、こんなおじさんでも合格するかもしれない。自由時間は、夜と土・日しかない。さて、9月9日に合格通知は来るか?

2012年8月30日木曜日

Tue.August 28,2012 我がソフトバレークラブの現況は? 

 日本バレーボール協会のMRS(エム・アール・エス)というのをご存知であろうか?
 MRS(Membership Registration System)は「メンバー登録制度」と言い、日本バレーボール協会主催の大会・講習会に出場、参加するには、このMRSに登録しておかねばならない。我がクラブでは、今年34名が登録している。恐らく、千葉県ソフトバレーボール連盟では登録人数において一番だと思う。他に、登録していないクラブ員も8人ほどいるが、34名は県大会に出ようということで登録している。
 今夜は、県大会が2週間後に迫っていることもあって、メンバーがほとんど練習に参加してきた。更には、お隣のコートには自分達の体育館が工事で使えないからと同じ地区のママさんチームがやってきていて練習試合をやっている。小さな船橋市立大穴中学校体育館に、人数で60名ほどが賑やかに活動している。
 私の肩の調子もリハビリのやり方をPT(理学療法士)とトレーナーから教えて頂いたメニューをこなし始めてから、痛みも少なくなり、良くなってきた。この夏休みは、バレーボールの練習も休みでボールを打つ機会が減少して肩を休めることができたのも快方に向かっている理由の一つかもしれない。

 リハビリの内容は、特に肩甲骨周りの筋肉の柔軟性を取り戻すこと。椅子に腰掛けて、バランスボールに両腕を置いて、そのまま前方、左右にゆっくりとボールを転がしながら肩甲骨周りの筋肉と背筋をジワーッと伸ばしていくのが特に効果がある。風呂上りのモーラステープ(経皮鎮痛消炎の外用薬)を貼るのも効果がある。実際のプレーでは、腕だけでスイングするのでなく、体幹の大きい筋肉を使って腕をスイングすることを心がけている。
 年を取ると、おっくうさから小さな筋肉(身体の四肢)から動かすようになりがちだ。大事なのは枝葉ではなく幹である。体幹の筋肉である腹筋、背筋を中心に腸腰筋、殿筋を鍛えると同時にストレッチで柔軟性を保つようにしよう。60歳過ぎても50歳代のプレーを望むのであれば、そのくらいの努力は必要だ。ミッキーを見習って筋トレは1日おきに、ストレッチは毎日、少しでよいから継続させよう。

2012年8月29日水曜日

Mon.August 27,2012 公認講師研修会に出席

 毎年、この時期にJVA日本バレーボール協会が主催の公認講師の研修会、新規公認講師の義務講習会、そして日本体育協会公認コーチ・上級コーチの研修会が同じ会場で同時に開催される。
 会場は品川駅からバスで15分ほどの明治学院大学。研修会の内容は日本のトップ講師が務めるので大変参考になる。そして、それ以上に楽しみにしているのが、全国から集まってくる公認講師の先生達との再会だ。受付で、早速、青森県協会会長の春藤先生と再会した。今年の3月で弘前聖愛高校の校長を退任されたが、まだまだ先生を必要としている全国的な教育機関があり、先生も相変わらず多忙な様子。研修会ではお隣に座らせて頂き、最近の近況を語り合った。

 他にも、多くの公認講師と挨拶を交わすことができた。岩本洋先生、丸山貴也・由美夫妻、元パイオニア監督の田村さん、学習院大教授の広紀江さん・・・日本ソフト連盟の吉田、田中、山崎さん、新任公認講師の糸原さん・・・多過ぎて、名前が出てこない。実に楽しい一日であった。受付の明治学院大学女子バレー部員の皆さんの笑顔での対応も良かった。皆が美人に見えた。
 研修会が終了して、相模女子大(前 大和南監督)監督の飯塚博幸先生と一緒に品川駅中のパスタ屋さんで軽い食事と生ビールでランチタイムを過ごした。

Sun.August 26,2012 千葉県ビーチバレー選手権大会in御宿町ー2


   昨日、予選、敗者復活戦と決勝トーナメント一回戦迄終了して、きょうは4つのグループのトーナメントの決勝戦を行った。賞金は、1位が3万円、2位が2万円、そして3位が1万円。賞金制度は、この大会がスタートした当時の2人制ビーチバレーの慣例である。第2回目までは、確か優勝賞金は10万円であったと記憶している。しかし、4人制のリクリエーション・スポーツの現在の姿には似合わない制度であると思った。7年間も大会役員を不在にしていると、運営を客観的に見る余裕も出てくる。また、7年の間に私も他のイベントにおいて経験や知識を得ている。出戻り役員も少しは役に立てるかもしれない。

  午後4時頃には、表彰式、閉会式を終え、最後の仕事に取り掛かる。コート、テントや用具の撤収と倉庫への搬入作業が、初日のコート設営に次ぐ大仕事である。砂上での活動は、歩きにくく、体育館内の作業の数倍、身体に負担がかかる。今晩の晩酌ビールをモチベーションにして、私も頑張った。
  作業の終わり頃に、地元ママさんバレーのリーダー格の小澤さんが見えた。7年ぶりの再会である。当時は、このビーチバレーの受付など総務的な仕事をお手伝いして頂いた。当時は、その御礼に、大会期間中、私がママさんチームにコーチングでお返しをするというのが定例であった。四十路後半になったろうか、小澤さんは相変わらずシャキシャキした話ぶりで、相変わらずの姐御肌は健在であった。

  自宅に戻り、小澤さんからお土産で頂いた発泡スチロール製の箱の中身を見て驚いた。大ぶりの立派な鯵の干物が氷詰めにされて沢山入っていた。姐御さんは、中途半端なことが嫌いな性格。
 いやあ、驚いた!ありがとうございました!

2012年8月26日日曜日

Sat.August 25,2012 千葉県ビーチバレー選手権大会in御宿町ー1

  朝5時に起きて、電車で西船橋駅から千葉を経由し外房線に乗り換えて御宿町に着いた。普通電車で2時間かかった。御宿町に来るのは、実に7年ぶりである。

 御宿町(おんじゅくまち)は、千葉県南部に位置する夷隅郡(いすみぐん)内にある町。海岸には砂浜が広がり、海水浴場も多い。房総(ぼうそう)を代表する海岸である。また、童謡「月の砂漠」発祥の地としても知られている。

  この地で千葉県バレーボール協会がビーチバレーボールの大会を開催したのが18年前。その前年にビーチバレーボール先進県であった茨城県バレーボール協会にお願いして大洗海岸で開催されていた大会を視察した。案内してくれたのが当時、茨城県理事長の檜山先生であった。視察に出かけたのが千葉県ビーチ&ソフトバレーボール連盟の理事長以下3名で、私もその中に入っていた。    
翌年にその視察の経験を生かし、千葉県選手権大会を120チームの参加チーム数で開催スタートした。3年後には、2人制から4人制の男女混合にした。とたんにチーム数は200チームを超えるようになった。私は11回大会まで役員として、時には棄権したチームの代りに選手として出場もした。第18回の今年は300チーム集まった。恐らく日本のビーチでも参加チーム数では5本の指に入るであろう。

  きょうは、審判員活動でなく、放送担当のDJ、つまりディスクジョッキーを七年ぶりに再開した。私のお喋(しゃべ)りは、内容は「無い様」な人畜無害のお喋り。テントの中にいる60歳以上の千葉県バレーボール協会の重鎮役員には結構人気があるが、平成生まれの若い人たちには同であろうか・・・。トークの最後に"Have a nice game!"と言うので、選手達からも早速"have a nice gameのおじさん"と呼ばれている。

 コート数は16コート。コート設営を、今年も近くにある国際武道大学男女バレー部員に協力して頂いた。徳永監督ありがとう!選手達は持参した色とりどりのミニテントでコートの周りをぐるっと囲い、ゲームに参加したり海水浴に興じたりして楽しんでいる。ビーチ参加者の人数は確かに海水浴客より多い。

  太平洋の碧い海を背に、入道雲も出始めた八月末の青い空を上空に、日焼けした若者達の伸びやかな身体から繰り出される華麗なプレーを眺め続けた。勿論、おじさんは、日焼け止めスプレーを間断なくシューシュー皮膚に噴射を続けながら・・・。

2012年8月25日土曜日

Fri.August 24,2012 東京タワーを眺めながらのランチ

 午前中は、久しぶりの英会話学校に行った。FIVBコーチコースでも英語を話したり通訳したりで英語を話すことはずいぶんと楽になってきた。秋の学期からは、中級の中程度のクラスに進級してよいとの認定書も学校から頂いていた。学費と相談して決めよう。
 英会話のクラスを終えて、同じクラスの学友とランチに行った。毎回、違う店に行くのだが、きょうは東京タワーの真下にあるパン料理店に行った。

 残暑の厳しい東京であるが、このあたりには芝の増上寺があり、お寺の周りの鬱蒼と茂る樹木が木陰を作り、渡る風も頬に涼やかだ。極楽、極楽・・・。写真の正面左が増上寺で、真ん中に東京タワーが聳(そび)え立っている。

Wed.August 22,2012 市川のママさんバレー

 2週間ぶりに市川市のママさんチームに顔を出した。練習始める前の挨拶でママさん達が並んだときに先週私が大阪の貝塚に行ってきたことを報告した。驚いたことに日紡貝塚のことを言っても40歳前後のママたちは、「何ですか、それ?」という反応が返ってきた。
 その後、5分間、昭和39年の東京オリンピック、日本の高度経済成長とともに紡績会社が競ってバレーチームを創設したことを講義することとなった。日紡、倉紡、鐘紡、日東紡、東洋紡、東洋レーヨン、東邦レース、市川市にも合った市川毛織・・・糸偏(いとへん)華やかなりし頃から時代は朝日生命、富国生命などの保険会社もバレー部を所有しながら、住友軽金属、日本鋼管、八幡製鉄、川崎製鉄などの鉄鋼業に移り、日立、日本電気、松下電器、ソニー・・・の家電業界へ、更にはイトーヨーカドー、ダイエーの流通業と変遷していった。大方のチームは廃部・休部となった。
 ママさんたちも2週間の夏休みで体の切れがまだ戻っていない。練習はコーディネーション・トレーニングで楽しく体をほぐしながら、ジャンプ系の練習は控えて、ママさんたち同士でサーブを打ってサーブレシーブの練習をみっちりと行った。自分達でこのような練習ができてきたということは、レベルが上がってきた証拠だ。公式試合が楽しみだ。

 帰りに、チームから市川市名産の梨をお中元で頂いた。自宅で冷やして頂いたら、甘い果汁が口の中にぱーっと広がった。

2012年8月23日木曜日

Tue.August 21,2012 狭いながらも我が家はいい!

  昨夜、フェアウエルpartyの後、しばらく講師陣や受講者達と歓談していた。7時p.m.になって皆に見送りされながら研修所をあとにした。受講者は明日の朝に最後の討議を行ってから昼に解散する。
 新幹線は最終の東京行きに間に合った。船橋の自宅に付いたのは深夜の1時半であった。家族は、既に寝ていた。敷かれていた布団にぼろ雑巾のようになった体を横たえて風呂にも入る気力もなく眠りに落ちた。
 きょうは、昼からハローワーク関係の研修会に出席した。1時半から4時まで履歴書の書き方などを指導して頂いた。私のような定年組みは周りを見ても見当たらず、30歳台の若い人達で定員満席だ。
 9月末からAmerican girl's teamの秋の指導が始まる。今週末は、新しい会員(親御さん達)への説明会ともいうべきOpen houseがある。大学がやっている学生募集のためのオープンカレッジのようなものである。私は、その日(8月25日)は千葉県ビーチバレーボール選手権大会にて審判員のお手伝いでいけないため、アシスタントコーチが代わりに説明会に行ってくれることになっている。   
 ビーチバレーボールの大会は御宿町で120チームほどが参加して26日まで開催される。2人制のビーチバレーボールを、ソフトバレーの発想で4人制の男女混合にしたら、あっという間に参加チームが100を超えた。コート設営のキャパが12コートなので、120チームを受け入れるのが精一杯。各チームには、最低でも2試合やっていただいている。
  しかし、二日間もギラギラした太陽の下で審判をやっていたら、日焼けどころか火傷(やけど)するかもしれない。ああ・・・恐ろしや!サンスクリーン・クリームを二重、三重に塗らなければ!
 
 

Mon.August 20,2012 FIVBコーチコース協力 6日目最終

本日は筆記試験。筆記は3択問題だが、全て英語。日本語であるならば、受講者のレベルは高いので恐らく100点満点で80点以上は取れる問題内容であるが、英語力がキーになる。英文は、日本で行われている英語検定3級レベルであるが、力学、生理学の英語の専門用語を良く理解していないと回答に迷ってしまう。海外(ナイジェリア、香港、インドネシア、韓国)からの受講者にとっては有利であったであろう。事実、試験が始まって45分して海外組みが試験会場から涼しい顔で出てきた。日本人受講者は、試験制限時間90分を使い切った。試験会場から出てきた顔を見ると、結果への不安と、とりあえず試験が終わった安堵感の入り混じった表情であった。平均年齢30台半ばの彼らにとって高校や大学を卒業して以来の英語の試験であったことであろう。
 採点は、試験後直ぐに行われ。追試験者1名が出た。講師から再度口頭諮問され、1時間後に追試験合格となった。これで、昨日の実技と合わせて28名の受講者全員が課程修了となり修了書をその場で渡された。近日、FIVB本部から公認コーチlevel 1の認定書が各人に届くことになる。
 研修所のロビーでは修了の安堵の声があちこちで響き渡った。私も昨年新潟県で開催されたコーチコースlevel 2での緊張感と興奮を思い出した。

 そんな思い出に浸っている私にチーフ・インストラクターのMr.足立から指示が出た。
「渡邉さん、ソフトバレーボールについて歴史、特徴、ルールなどをパワーポイント(IT技術で図などを用いての説明板書)を作って受講者に英語で20分間講義して頂けますか?その後、体育館でゲームを組んで下さい。私達は、それをビデオにとってFIVB本部に送って、渡邉さんがFIVB公認インストラクターに相応(ふさわ)しいかどうか審査します。英語のスペルに間違いがないように、発音は明瞭にすることがポイントです」。
 講義スタートは午後2時から。今から2時間しかない。事前に知らされていれば、綺麗なパワーポイントを作成してくるのに、どうもこれがコーチコースlevel3では当たり前の受講内容であるらしい。
昼食も取らずに、ノートに下書きをして英語のスペルに間違いがないか確認してから、パソコンではなく、直接ホワイトボードに板書して備えた。

 受講者、豊田先生、2人のインストラクターの前で講義を始めた。日本語であるならば、親父ギャグを入れるだけの余裕もあるのだが、英語での講義はこりゃ大変だ!しかし、3月からのAmericanスクールgirl'sチームの英語での指導、英会話学校での学習が功を奏して、何とかやり終えて、評価はVery goodであった。同時に、英語の専門用語(特に生理学、力学)不足を感じた。パワーポイント作成は会社勤務上の仕事と大学院のレポートで鍛えられていたので不得意ではない。

 その後の体育館での実技では、受講者に4チームに分かれてソフトバレーを楽しんでもらった。夕方のフェアウエル・パーテイ(お別れ会)では、受講者一人一人が英語で感謝と感想の言葉を述べた。話の途中で英語がもどかしくなって、真心が伝わらないと日本語に切り替える年配者もいた。試験も終了しているので気持ちは明るい。話の中で感涙する受講者もいた。無理もない。2週間もの間、多様な経験(現役のプレーヤーからVリーグパナソニック男子チームの監督まで)を持つ多様な年代(今回は18歳の早稲田大生から58歳の小学生指導者まで)が同じ釜の飯を食べ英語での共同生活をしてきたわけだから共感できる。

 今回の講習会を最後にFIVBの役員を退任される豊田博先生に受講者達から花束が贈呈された。豊田先生は私にとっても33年前から指導を仰いできたバレーボールの恩師である。日体大を卒業されて、日体大からは初めて東京大学で助手、講師、助教授として25年間務められた。その後、千葉大にて教授、退官されて千葉大学名誉教授。日本のバレーボール書籍のほとんどを手がけられてこられた。世界のバレーボール界でも初心者指導においては第一人者である。私には、豊田先生の学術能力の100分の1の才能もないが、バレーボールを好きになってもらう指導では豊田先生の足元近くにいるのではないかと自負している。私は、豊田先生の後を継げる能力は乏しいが、次の世代のリーダーに繋げるパイプ役は、あと10年やっていく覚悟を持っている。
 豊田先生、お疲れ様でした。


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Sun.August 19,2012 FIVBコーチコース 5日目

  本日から試験日となった。午後から実技が開始された。4グループに分けて行われた。リーダー(隊長)の指示で、全員集まって声を掛け合い、元気に試験に臨んだ。

  まず、サーブ。指定されたコート上の5つのゾーンに4本ずつ入れていく。20本成功した受講者はいなかった。次に行われたのは、トスアップ。Aクイックとレフトへのハイセット(オープントス)を上げる。打つのは仲間の受講者達。そして、セッターへのボール出し。最後にレシーバーへの正面に打つフロア・スパイク(ジャンプせずに床の上からコーチがリズムカルにコントロール良く打つ技術)。

  日本人受講者は、さすがに上手だ。ナイジェリアから参加の受講者は講習会早々にアキレス腱を断裂したものの、片足で実技試験に臨んだ。

 夜は、翌日の筆記試験に備えて皆自室にて学習のようで、研修所のロビーは閑散として静かであった。私も連夜の静岡茶割り焼酎で肝臓が疲労しているので、この日は7時にはホテルに戻った。

2012年8月22日水曜日

Sat.August 17,2012 FIVBコーチコースに協力 4日目

 私の宿舎は受講者とは別に近くのビジネスホテルに取っている。女将さんが日本体育大学のOGで熱心なバレーファンと言うこともあり、朝食のときにバレー談議になり「そうですか、バレーの関係者の方ですか。日本体育大学の中田先生(元 バレー部部長・監督 故人)をご存知なんですか・・・。わかりました。わがホテルは、貝塚のバレー関係者の方々には多少割り引きさせて頂いてます。5泊分、僅かですが割引させていただきます」と相成った。
 20名から30名以内の受講者があれば、インストラクターは2名必要というのがFIVBのルールというわけで、チーフ・インストラクターであるMr.足立の他に中国南京市(中国読みではナンジン)から見えているMr.ザオがいらっしゃる。彼は元中国ナショナルチームのコーチであり選手でもあった。

 彼が組織代表になっている南京のクラブチームは、全中国大会という中国国内最高峰の大会で2度男女とも優勝している。先日のLONDONオリンピックでも女子チームで1人プレーしていた。クラブには女子で190cm台、男子で200cm台の選手がそれぞれ3名以上いるという。
 ザオさんは178cmで体格は筋骨隆々。とても今年64歳とは思えない。そして表情はバレーボール以外のお話のときは、にこやか。特に、カナダに嫁いで行ったお嬢さんに最近お子さんが生まれたとあって、初孫の話題になると更に目じりが下がってくる。

Fri.August 17,2012 FIVBコーチコース協力ー3日目

 日本バレーボール協会主催の国内におけるコーチ育成講習会とFIVB国際バレーボール連盟主催のコーチコース(レベル1:初級)との内容における大きな違いは数点ある。FIVBの場合では、当然のことながら、世界のバレーボールの現状、ビーチバレーボールが講習内容に入っている。

 本日は、日本ビーチバレー連盟からジュニアのコーチをされている山元(やまもと)先生が講師で見えた。講義の後、体育館で2人制のビーチの基本技能と戦術をたっぷりと教わった。オーバーハンドでのトス(set)はビーチではドリブルの反則に取られやすいので、アンダーで行うのが6人制とは違う。
国内での普及は4人制のミックスが有効である、という山本先生の意見には私も賛成である。千葉県では、15年前から4人制ミックスビーチバレーを県選手権大会として既に開催しており、現在の参加チームは120チームで満杯という盛況振りである。今年の大会は、来週末に千葉県夷隅郡御宿町で開催されるが、私も4年ぶりに審判員で2日間参加する(火傷のような日焼けをするだろうな・・・)。
 夜になると、いつのものように静岡県指導普及委員長の増田先生から暑中見舞いで頂いた静岡茶割の焼酎で講師陣と乾杯して雑談に入る。しかし、実はこの雑談に貴重なバレーボールの歴史秘話が入っている。
 今夜は「速攻のシステム化でA,B,C,D,Eクイックと名付けたのは誰?」という話になり、世界バレー界の生き字引である豊田先生にお聞きした。曰く「それは、ミュンヘンの松平監督です」と答えていただいた。
 「今回のLONDONで全日本女子は銅メダルを28年ぶりに取った。次のリオではメダルはどうか?」。足立さん曰く「それは、難しいのでは?主要なメンバーが引退してしまうし、次のジュニアチームとの連携は上手く行っているのかな?特に、セッターが引退してしまう。セッターの育成には時間がかかる。セッターに国際経験をさせないといけない」。
 「Mr.ザオ、今回のLONDONで中国は昨年のワールドカップカップのときよりチームのできは良くなかったが、どうしたのか?」と辛らつな質問をしてみた。ザオさんは「確かに良くなかった。特にメンタル面が良くなかった・・・」とため息交じりで答えてくれた。それ以上に中国協会内部にも原因があるようであったが、そのようなことはどこの国の協会組織にもある。日本バレーボール協会からも近いうちに強化本部から男女の総括が報告されるであろう。女子は、次のリオに向けてアジアからの代表を目指すのは今回よりも困難を伴うであろう。男子は次期監督選考から既にばたばたしているようで心もとない。
 3日目の静岡茶割りは時に甘く、時にほろ苦く胃袋に染み渡ってくる。明日は小雨らしい。

2012年8月19日日曜日

Thurs.August 16,2012 FIVB コーチ・コースに協力ー2日目

 昨夜は、夜の講義の後に、講師の先生方とお話に興じた。他に、昨年、10数年ぶりに日本(新潟)で開催された時の受講者で仲間の増田先生も加わり、夜遅くまでロンドンオリンピックの結果のこと、これからの世界のバレー、日本のバレー界のあれこれを半分英語を交えながら話し合った。
 例えば、FIVBの目指す課題の一つである「プレーしても観戦しても楽しいバレーボール」という意味では、現在の2人制のビーチバレーを男女混合の4人制に変更していく案など豊田先生から提案があった。
 講習会そのものは9日からスタートしている。朝8:30から午前中は講義、午後からは実技、夜は8時過ぎまでビデオを見ながら討議するスタイルで、一日の受講時間は約9時間。このサイクルで12日間、途中一日の休息日を挟んで講習会が運営される。

 講義、実技とも全て英語で行われる。受講者の中には英語力が向上したと喜んでいる人もいる。内容はレベル1であるが、非常に論理的で実践的である。受講者のほとんどは、さっそく自分のチームで試してみたい、目から鱗が落ちた、と驚いたという人が多い。日本で開催されている従来の講習会と違うところを一つ上げてみる。数多いFIVB公認インストラクターの中でもMr.足立の理論はエヴィデンス(根拠)があり、彼が海外(アメリカ、スイス、フランス、UAEアラブ首長国連邦など)のナショナルチームやジュニアナショナルチームで指導してきた経験に基づいており実践的であり、理解しやすい。

 デモンストレーションとして、日本体育大学女子バレー部、高校男子チームが手伝ってくれた。特に日本体育大学は選手の能力も高く、Mr.足立の指導を受けて目に見えて上達していくのがわかった。今年の3年生にはポストLONDON(ロンドンオリンピックの次)に向けての全日本女子候補選手もいる。サウスポーでパワーもあり、期待できるプレーヤーだ。
 夜は、昨夜同様に講師陣との語らいが深夜まで続いていった。
 

Wed.August 15,2012 FIVB コーチ・コースに協力ー初日

  大阪府貝塚市にあるバレーボールの聖地と言えば、東京オリンピックで金メダルを取ったニチボウ貝塚の体育館のことである。現在は、ユニチカ体育館と呼ばれている。その地で、この9日から21日まで、FIVB国際バレーボール連盟主催、日本バレーボール協会協力でコーチ・コース(レベル 1)が開催されている。
  私は、本日から講師のアシスタントとして合流した。ディレクターは、元日本バレーボール協会専務理事でFIVB国際バレーボール連盟技術委員会委員長の豊田博先生。チーフ・インストラクター(講師)は足立龍哉さんで、サブ・インストラクターは、中国の南京市から来られたMr.ザオ。Mr.ザオは今年64歳。60歳になってFIVB公認インストラクターに就任された方で、私の目標でもある。
  新大阪駅から大阪、四天王寺と乗り継ぎ40分ほどで東貝塚駅で降り、体育館まで五分歩いて着いた。昨年は、ソフトバレーのマスターリーダー養成講習会の会場にもなっていたので、今回は迷わず到着した。
  体育館の玄関に入ると犬を抱いたおじいさんがいた。私は、そのおじいさんに軽く会釈して、靴を脱ぎかかった。おじいさんは、私の顔をじっと見ている。私もおじいさんを見直した。何と、そこにいたのは、10数年ぶりに再会した小田正道先生であった!小田先生は元大阪の泉州高校の監督として全国大会出場2回目で春高バレー日本一にした当時センセーショナルな話題となった。その翌年にそのメンバーを引き連れ、イトーヨーカドー・バレーボールチームを結成した小田正道監督その人であった。仕事の上でも大変お世話になた方である。

 その場で、しばらく10数年のお互いの時間の隙間を埋めていった。その後、FIVBコーチコースの夕方からの講義に受講者と一緒に参加していった。
 夜にユニチカ研修所のロビーで、本日誕生日を迎えた2人にささやかであるがお祝いの会が催された。

私にとっては、この夜から講師達と静岡茶割の焼酎での談話会が始まった。私の肝臓よ、頑張れ!

2012年8月14日火曜日

Tue.August 14,2012 TV「三国志」最終回

 BSフジで放映された「三国志」が昨日95回で終了した。

 
 中国人の監督である高希希(ガオ・シーシー)の作品は初めてであるが、面白かった。製作に6年かけたものを、私は4ヵ月ほどで堪能することができた。毎週、月曜日から金曜日までの夕方に放映されたのを録画に撮って、夜に晩酌を採りながら鑑賞するのが毎日の定番のスケジュールとなった。

 登場人物で私の好みは、魏の国を建国した曹操という人物。今の時代から言うと大悪人とも言えるが、西暦200年代当時では、大悪人でなければ、あの中国を1/3ではあったが、統治できなかったであろう。曹操を演じた陳建斌さんという俳優に曹操が乗り移ったのか、曹操が陳さんに乗り移ったのかと思えるほど見事な演技であった。

 魏・呉・蜀のリーダー達の正義は、三者三様である。誰が正義で誰が悪と言う設定ではない。権力、財力、愛欲、名誉欲など人間の本性が渦巻くなかで、人の善性や愛を讃える場面もあり少しホッとする。上の地位に登って初心を忘れ、転落していく様も描かれている。上の地位に登っても、天子やその一族の反対勢力の反感を買わないように慎重に謙虚に振る舞い、最終的に高齢になって魏の国で革命を起こし国を平定した戦略家の司馬懿(しばい)。彼も好みの人物です。

  蜀の諸葛亮(しょかつりょう)vs魏の司馬懿の天才軍師対決も見所があった。戦術とは、人と人との心の戦い、ということを改めて感じ入った。司馬懿没後、彼の子孫が中国を統一して秦という大国を建国する。

 司馬懿の無血クーデターが1日で成ったとき、それまで権力を貪(むさぼ)っていた曹一族のトップに、この日のために己の権力欲を隠しに隠し通した彼は言った。
「私は、剣を抜いたことは1度しかなかったが、剣を15年間研(みが)いてきた」

2012年8月13日月曜日

Mon.August 13,2012 LONDON 男子バレー決勝戦

   日本時間の午前5時にNHKBS放送で男子バレー決勝戦を観た。決勝に残ったのは、4年前の北京オリンピック決勝戦でUSAに敗北して、今回何とか金を取りたいブラジルと1980年のモスクワオリンピックにソ連の国名で金メダルを取って以来無冠のロシアとの対戦となった。
 そして、ロシアが自国開催のモスクワ以来32年ぶりに4度目の金メダルを獲得した。内容は3-2のフルセット(19-25、20-25、29-27、25-22、and15-9)で、特に3セット以降は内容の濃い痺れるゲーム展開であった。

  ブラジルが1,2セットを持ち前のスピードで危なげなく取った。ここでロシアの監督であるアレクノが戦術を駆使する。TVの解説者は賭けともいうべき戦術と言っていたが、私はそうは思わなかった。これが、データバレーに対抗する取って置きの丸秘戦術なんだとピンと来た。なんと、後がない3セット目に、今までの試合でミドルブロッカーとして使っていたMuserskiy(ムセルスキィ)をセッター対角のオポジット(以前はスーパーエースと呼んでいた)としてライトに持ってきた。普段から練習していなければ、そう簡単にはできないポジションだ。

 対して、ブラジルの監督のレゼンデは、4セット目スタートからオリンピック4度出場で34歳のベテランプレーヤーであるジバを入れて勝負に出た。しかし、これは裏目に出た。ジバは過去の偉大なプレーヤーであり、今回はワンポイント選手で出るのが本来の役割であった。しかし、レゼンデはジバをリスペクト(尊敬)し、彼をコートに残して金メダルを取らせたかったのであろうか?温情が仇(あだ)になってしまった。

 ムセルスキィは、217cmの高身長を巧みに使い31得点を挙げた。これは、オリンピックの決勝戦ではオリンピックレコード(記録)である。ゆっくりしたアプローチ(スパイク助走)から高い打点でスパイクを放つ姿は、春高バレーで優勝した市立習志野高校時代の蔭山選手(その後、法政大から富士フイルム、全日本)を思い出させた。

 ブラジルは前夜に女子バレーチームが金メダルを獲得した場面を見た。よし、男子もこの勢いで勝って男女アベック金メダルだと気勢を上げたことであろう。しかし、勝利の女神は3セット目、ジュースでマッチポイントのチャンスを2回与えた後、ブラジルを見放した。1964年の東京オリンピックから採用されたバレーボールゲームで男女アベック金メダル国は?実は、ソ連時代のロシアのみで、1968年のメキシコと1980年のモスクワでアベック金メダルを獲得している。
 最後に、この試合の審判員で副審を務めたのは大阪府の田野さんであったことを付け加えておく。決勝戦で日本人が審判員を務めるのは、決勝戦に日本チームがいないからでもあるが、田野さんは、的確に副審の務めを果たしていた。選手が良いパフォーマンス(プレイ)をするためには、興奮の中にも落ち着き(沈着冷静)が必要だが、審判員にも同様に必要とされる資質である。
 もう1つ、オリンピック裏側の話題を1つ。メダル争いをしているのは選手達や国々だけではない。世界各国のスポーツメーカーが自社の製品を身につけたメダリストの数を競っている。ナイキ、アディダス、プーマ、アシックス、ミズノなどが選手村近くやロンドン市内にショップ(店)を設け、自社の製品を展示したり、契約選手の憩いの場として提供したり、マッサージを施したりサービス活動を展開している。私も入社2年目にモスクワオリンピックへの出張命令が下り、そのような活動を3週間行った。開会式や「赤の広場」は、32年後の今でも鮮やかに思い出される。今回のオリンピックではどこのメーカーがメダル獲得チャンピオンとなるのであろうか?
 バレーボールでは、ミズノが男子のロシアで金、女子のUSAで銀、日本で銅を獲得。アシックスが男子のイタリアで銀。オリンピコス(ブラジルのメーカー)が女子のブラジルで金、男子のブラジルで銀。ロンドン大会は、日本のミズノが金メダル数、メダル総数ともNo.1となった。
 現地にいるミズノの後輩諸君よ、閉会式後に酔っ払って失態をしないように緊張感を日本に帰国するまで保ってくださいね。

2012年8月12日日曜日

Sun.August 12,2012 LONDON 全日本女子が28年ぶりに銅メダル獲得!

日本の女子力は凄い!日頃、うちのカミさんを見ていても感心するが、大和なでしこは強い。そしてアジアの女性も強い。今回のオリンピック女子バレー・ベスト8にアジア勢が3ヶ国と最大派閥を作った。女子バレーはアジアで生まれたスポーツなのかと勘違いしそうだ。
 優勝は、私のUSAという予想を裏切って、ブラジルが2連覇した。監督のギマレスの手腕が大きい。彼は、これで監督として3個目の金メダルを得た。1992年のバルセロナでは男子チームの監督として、次は2008年の北京で女子チームの監督として、そして今回のLONDONで女子2連覇。名将と言う称号に相応しい。彼は次のリオまでやるのであろうか?。
 

 今夜の男子決勝でブラジルが勝てば、男女アベック金メダルだ。こんな快挙、オリンピックの過去のバレーの歴史であったかな?
 個人賞、個人成績表がFIVB国際バレーボール連盟から発表された。MVP(最高殊勲選手)に韓国の金選手が選ばれた。
 

 ロシアのガモワは、この大会を最後にナショナルチームから引退して、クラブチームでプレーするとメディアに発表した。


<個人賞>
MVP:キム・ヨンギョン(韓国)
ベストスコアラー: キム・ヨンギョン(韓国)
ベストスパイカー: デスティニー・フッカー(アメリカ)
ベストブロッカー: ファビアナ・クラウジノ(ブラジル)
ベストサーバー: シェイラ・カストロ(ブラジル)
ベストセッター: エフゲニア・スタルツェワ(ロシア)
ベストレシーバー: フェルナンダ・ロドリゲス(ブラジル)
ベストリベロ: ブレンダ・カスティージョ(ドミニカ共和国)

<個人成績>
【ベストスコアラー】
1位  KIM Yeon-Koung(KOR)  207
2位  HOOKER Destinee(USA)  161
3位  木村 沙織(JPN)  142
4位  CASTRO Sheilla(BRA)  140
5位  GAMOVA Ekaterina(RUS)  124

【ベストスパイカー】
1位  HOOKER Destinee(USA)  37.93
2位  GIOLI Simona(ITA)  37.78
3位  KIM Yeon-Koung(KOR)  35.57
4位  GONCHAROVA Nataliya(RUS)  34.22
5位  GAMOVA Ekaterina(RUS)  33.04
8位  江畑 幸子(JPN)  30.81
12位  木村 沙織(JPN)  25.66

【ベストブロッカー】
1位  CLAUDINO Fabiana(BRA)  0.94
2位  AKINRADEWO Foluke(USA)  0.93
3位  GIOLI Simona(ITA)  0.91
4位  HOOKER Destinee(USA)  0.78
5位  MENEZES Thaisa(BRA)  0.75

【ベストサーバー】
1位  CASTRO Sheilla(BRA)  0.31
1位  HUI Ruoqi(CHN)  0.31
3位  BOSETTI Lucia(ITA)  0.30
4位  GAMOVA Ekaterina(RUS)  0.29
5位  del CORE Antonella(ITA)  0.26
6位  荒木 絵里香(JPN)  0.25

【ベストディガー】
1位  CASTILLO Brenda(DOM)  6.10
2位  ZHANG Xian(CHN)  4.77
3位  佐野 優子(JPN)  4.11
4位  KIM Hae-Ran(KOR)  3.90
5位  竹下 佳江(JPN)  3.64
8位  木村 沙織(JPN)  3.29

【ベストセッター】
1位  STARTSEVA Evgeniya(RUS)  12.79
2位  WEI Qiuyue(CHN)  12.08
3位  竹下 佳江(JPN)  11.82
4位  BERG Lindsey(USA)  9.74
5位  LINS Danielle(BRA)  9.72
14位  佐野 優子(JPN)  1.32

【ベストレシーバー】
1位  RODRIGUES Fernanda(BRA)  81.32
2位  KRYUCHKOVA Svetlana(RUS)  80.00
3位  CROCE Paola(ITA)  77.88
4位  del CORE Antonella(ITA)  77.03
5位  DAVIS Nicole(USA)  74.27
7位  新鍋 理沙(JPN)  71.43

【ベストリベロ】
1位  CASTILLO Brenda(DOM)  9.80
2位  DAVIS Nicole(USA)  8.30
3位  ZHANG Xian(CHN)  8.12
4位  KIM Hae-Ran(KOR)  7.48
5位  佐野 優子(JPN)  7.36

Sat.August 11,2012 お盆休みは田舎で

カミさんの実家は千葉県旭市にある。船橋市の自宅から車で1時間40分ほどかかる。昨夜から移動して本日は、庭の剪定(せんてい)を頼まれた。剪定とは、伸び過ぎた枝を切ったり、体裁を整えるために枝葉を刈り込みする植木職人の技能のことである。
 立派な男の仕事よ、とカミさんに煽(おだ)てられて、日に照らされながら、時折の雷雨にも負けず、脚立に乗って危険も顧みず、剪定ばさみを持ちチョキ・チョキと仕事に一心不乱に取り組んだ。始めは、頭脳労働が得意の私も次第に体の使い方のコツを掴み、軽やかにリズムカルに鋏(はさみ)を操作していった。初めてにしては、我ながらまずまずの出来ではあるかな?


 夕方からは、オリンピックゲーム・女子バレー準決勝戦の日本vs韓国のゲームがライブで放映される。さすがフジTV、なかなかやるではないか!

2012年8月11日土曜日

Thurs.August 9,2012 幼稚園PTAママさんバレーの暑気払い

7月から幼稚園PTAママさんチームを週1回コーチしている。メンバー間のコミュニケーションを密にするために、そして私もママさん達を良く理解するために「暑気払い」を提案した。早速、本日、午前中の11時に実現した。幼稚園児を持つママ達は夜に活動できないので、練習にしてもイベントにしても参加できるのは、日中しかない。幼稚園児が常にママの側にいるので、どんなお店でやるのかなと思っていたら、メンバーが住んでいるマンションの集会所でやることになった。
 集まってきたのは、メンバー18名の内12名。子供達は18名。子供達は集会所の中の和室でゲームに興じるグループとマンション内にある庭のプールで水遊びするグループとに分かれて暫しの間ママ達は子供達から手が離れてお喋りに集中できた。
  体育館では、練習が終わると、通路の隅で連絡事項を聞いたあと、各々自宅に帰って行くだけでゆっくり話もできない。きょうは、幼い子供達の育児に追われるママさん達の苦労話もたっぷり聞くことができた。しかし、以外にママさん達は重労働な育児の中に子供と過ごす楽しみも見出しているようだ。但し、子供に愛情が注がれることに反比例してパパさん達への愛情が薄れないようにお願いしたい。
  久しぶりの昼酒で少し酩酊したようたが、たまにはこんな時間の過ごし方があっても良い。

2012年8月9日木曜日

Wed.August 8,2012 LONDON Olympic Games Men's volleyball 準々決勝

男子も4強が出揃った。Brazil、Italy、Russia and Bulgaria.全て3-0のストレートでの結果であった。南米が1、欧州が3という図式である。Brazilは同じ南米のアルゼンチンを一蹴した。Russiaはポーランドを、Bulgariaはドイツを、危なげなく退けた。
 驚いたのは、グループ4位のItalyが、もう1つのグループを1位で通過してきたUSAに3-0(28-26,25-20,and 25-20)で勝利したことである。USAは2008年北京Olympicの金メダルチームである。
Italyの勝利に貢献したのはサヴァニィ選手(画像)。3セットで得点19点も凄いが、サービスエースが4ポイントもある。全体的にItalyのサーブがUSAの守備陣を崩していたようだ。ItalyはOlympicでまだ金メダルを獲得していない。準決勝のブラジル戦はどうなるか・・・?

 男子の決勝戦をどこかの局が放映してくれないかな・・・?
 男女とも総括するには、まだ早いが、今回のOlympicでは新しいスキルや新戦術は見当たらなかったようである。但し、従来よりも細かな身体・メンタルのコンディショニングがマネジメントされていたようだ。そして、各国チームの戦術データがネットワーク化され情報戦になりつつある。勿論、基礎はフィジカル(体力)の向上にあることを忘れてはならない。基礎体力があって基本技能が高まり、戦術が組み立てられる。その後に、専門体力、応用技能があり、オリジナリティ(独自性)ある戦術を駆使できる。今後は選手により克己心、規律性が求められスマートさ(頭脳明晰)も要求されていくことであろう。欧州は高身長化が更に進むであろう。先日、日本にバレー研修に来たクロアチアでさえもジュニア女子のスタメン平均身長が190cmという。
 そして指導者に要求される必要条件、十分条件とは?

2012年8月8日水曜日

Wed.August 8,2012 LONDON Olympic Games Women's Volleyballー中国に勝利!

全日本女子があの強い中国に勝利した!日本の大和なでしこたちはコート上になだれこんで歓喜に浸った。よくやった!

 1988年のソウルオリンピック以来、24年ぶりの準決勝進出である。各セットは、全て2点差。スパイク、ブロック、サーブ、相手ミスもほとんど互角。何が勝敗を分けたのか?戦前の予想は、昨年のワールドカップで3位に入りオリンピック出場権を得た中国を見ていた私としては、十分な準備をしてきた中国が優勢と思っていた。しかし、ふたを開けてみるとどうであろう。中国は進化していなかった。昨年から約1年もの間、新戦術を身につける余裕があったはずである。ところが、中国は単調なレフトからの攻撃だけが目だった。ライトは絡まず、ミドルのブロッカーも移動が遅く、サーブも平凡であった。特にサーブにスピードがなかった。攻撃的なサーブになっていなかった。コースも日本のリベロの達人に相当数打っていた。アジアの中では、韓国のサーブのほうが、スピードも変化もあり、ずっと脅威である。中国の出場メンバーの平均身長は184cmと、日本を約10cm上回る。しかし、コート上の中国選手たちはセットを追うごとに緊張していき、動きが硬くなっていった。

 日本は木村と江畑の両エースがエースらしい活躍をした。両者とも33点獲得した。日本の総得点が117点だから、2人で半分以上点数を獲得したことになる。勿論、セッター竹下の2人の使い方も上手であった。特に江畑がここに来て更に成長した。現在22歳だから、次のリオのオリンピックでは日本の大黒柱になっているに違いない。国内ではVチャレンジと言う、いわゆる2部の日立佐和というチームにいる。今後、彼女を獲得したいVプレミアチームや海外のクラブチームが出てくるであろう。彼女の移籍を防ぐには、日立佐和がなんとしても来年度Vプレミアに昇格することである。
 他のゲームでは、Aグループのチームがことごとく敗退した。ロシアはBグループ4位のブラジルに
2-3で敗退。攻撃力は同じでも、ブロックとサーブ力はブラジルが勝(まさ)った。相手ミスはロシアが23本でブラジルが16本。攻撃力はあっても荒っぽいロシアの弱点をブラジルが突いた格好だ。USAはAグループ4位のドミニカを問題なくブロックで仕留めた。勿論、若いドミニカのミスには大いに助けられた。驚いたのは韓国がBグループ2位のイタリアを3-1で撃破したことだ。原動力は、欧州クラブカップ選手権でもMVPを獲得した金選手だ。韓国がオリンピックという舞台でベスト4に残ったのは1976年モントリオール以来である(日本はこの時、白井貴子を擁して金メダル獲得)。
  9日の準決勝は日本と2008年北京オリンピック・チャンピオンのブラジル、そして初の金メダルを狙うUSAと韓国。アジアのチームが2チームも残っているということは凄いことだ。どんな戦いになるか今から楽しみだ。最後に、私が試合直前の緊張しているプレーヤーにいつも言う言葉を述べて、きょうは、これからママさんバレーの練習に行ってきま~す。

 「強いチームが必ずしも勝つわけではない。勝ったチームが強いんだ。勝とうとか、負けるかもしれないとか、余計なことを考えない。今、目前のことにベストを尽くすことが大事なんだ」

2012年8月7日火曜日

Tues.August 7,2012 LONDON Olympic Games women's volleyball -準々決勝

昨日、決勝トーナメントの準々決勝(Quarterfinals)の組み合わせが発表された。

日本女子はB組2位で難敵である中国と闘うことになった。メンバーの中に190cm超が4名いる。日本はここで勝利すると相手はロシアとブラジルの勝者。どちらが出てきても、これも厳しい戦いが予想される。日本が中国に敗退すれば、それ以降のゲームはない。つまり順位決定戦はやらないので、成績は、5位から8位となる。一般的な言い方だと、ベスト8ということになる。

 決勝トーナメントに残った16ヶ国の中にアジア勢が3カ国、中国・韓国・日本がいる。男子の16ヶ国には、唯一アジア勢のオーストラリアが残っていないので、ゼロ。男子と比べてアジアの女性のチームが、世界のベスト16に3ヶ国も残っていることは特筆されることである。今後、アジアの中で女子バレーボールが更に人気が出てくるであろうことが期待される。

 

 中国との対戦は今夜21:00からNHKで生(Live)で放映される。勝敗を分けるポイントはサーブとサーブレシーブ。3-0では終わらないであろう。

2012年8月6日月曜日

Sat.August 4,2012 松江市でのソフトバレー交流大会-2

午前中にバレー教室をノブコフ205と行った。205と言うのは身長が205cmと言う意味でTVの解説者が命名したらしい。日本バレー高身長選手第2位である。第1位は長女が東京の成徳学園で昨年まで活躍した大竹選手である。対象は地元の松江高等専門学校女子バレー部とママさんバレーの皆さん達。なかなかレベルも高く、指導のし甲斐もあった。
 会場は、クーラーの入った松江市総合体育館。開会式で多くの県会議員の来賓のいるなか、大会会長の松江市市長の次に私が挨拶に立った。次のように普段の考えを披露させていただいた。
 「こんにちは!現在、LONDONではオリンピックが開催されトップアスリート達が金メダルを目指して熱い戦いを繰り広げています。私達、生涯スポーツの愛好者達にとっての金メダルは息永くソフトバレーを続けて仲間と再会を喜び合うことと考えています。がんばりましょう!」

 ゲームには私も飛び入りで出させて頂いた。岡山県連盟の湊さんや10数年前に私の講習を受けたという女性の方達から声をかけられたり、ブログ読んでますよと声をかけられたり旧交を温めあった。参加チーム65チームの平均年齢は55歳、最高年齢者は愛媛県ソフト連盟顧問の小野寺さんの82歳。
 夜の交流パーティの会場が「くにびきメッセ」という大展示場の中というから凄い!高い天井、広い空間の中での交流パーティで食事は詰め合わせお弁当。乾杯の音頭を取りなさい、と高野さんから依頼され、こも樽を来賓の8名で開き、汲み上げた枡酒で乾杯した。こも樽は小槌で上部の蓋を割るのではなく「開く」という言葉を使うということもこの時、教わった。「割る」のは縁起が悪いと言うことである。

 アトラクションには松江武者応援隊が駆けつけてきてくれた。甲冑に身を包んだ日本人は絵になる。しばし、演舞と武士言葉に酔った。
 宴を終え、駅前の役員宿舎に歩いて帰る途中、宍道湖につながる川の上の橋をぶらぶらと渡った。川面を伝って来る夜風が火照った頬に心地よかった。

Fri.August 3,2012 島根県松江市に行く

午前中は、御茶ノ水にある英会話学校に行き、結構絞られた。午後から松江に行くので、荷物の準備をしていて五分遅刻してしまった。教室に入ると、講師の前の席しか空いているところしかない。講師の真ん前に座ることとなった。
  講師は受講者に次々に「次の日本文を英語にしなさい」と当てるのは、学習になって宜しい。しかし、この日は何故か難しい問題ばかり当てられた。テキストブックを重いから持って来ませんでしたと正直に言ったからなのか、受講者13名の中で、男性は私だけだからなのか、よくわからないが、講師の心証を損ねたようだ。
  その後、クラス仲間と昼食を採って、羽田空港に向かった。手荷物を預けるカウンターの前に2mを超す男性が並んでいた。ひょっとしてと思って顔をよく見ると、北京オリンピック男子バレー出場の斎藤ノブコフ205であった。本日から一緒に島根県松江市に行く相棒である。二年振りであった。
  小一時間で出雲空港に着いた。出迎えの高野さんの車で人口20万人の松江市内に入った。車中で高野さんと五年前に知り合った時の思い出話から、今回の「第1回牡丹カップソフトバレーボール交流大会」開催のいきさつを聞いた。
    高野さんは、語る。
   「ソフトバレーは、最近、上手な人達のための大会になっているのではないか?私は、原点に戻って初心者を大事にする交流大会を開催したい」。今年で72歳になったであろうか、高野さんは松江藩古武士のような厳(いか)めしい顔相で滔々と語る。高野さんの凄いところは、口先だけでなく、それを実行してしまうところだ。
 松江市総合体育館に10面のコートを設営し、近畿、中国を中心に北は、新潟県、東は神奈川県、西は愛媛県から65チームが集まってくるという。

   到着したこの日は、大根島という地域にある朝鮮人参を生産、販売している御屋敷風の観光スポットにて、庭園を眺めながら割烹料理を大会来賓の方々とともに頂いた。ノブコフ205は、来賓の女性から大もてでカメラの前で記念写真に収まっていた。



2012年8月2日木曜日

Mon.July 30,2012 クロアチアからの客人

クロアチアという国を知っていますか?
クロアチアは東ヨーロッパのバルカン半島に位置する旧ユーゴスラビアから1991年に独立した小国。独立したのは、他にスロベニア、マケドニア、セルビアなどがある。1990年から2000年まで独立紛争が毎年のように起こったことはニュースでも知ってますよね。人口は440万人。私の住んでいる千葉県の人口が620万人だから、いかに小国であるか。
  スポーツはバスケットが強い。アメリカのNBAにもクロアチア選手がプロで大勢活躍している。バルセロナオリンピックでは、あのマイケルジョーダンのいたUSAチームに次いで男子バスケットは銀メダルを獲得した。テニスの男子も強い。何とかビッチという名前の選手が多いのであるが、ランキングでもトップ10に入っている選手がいる。

  バレーボールでは女子チームが1992年~2000年頃はワールドカップ4位、世界選手権大会6位、シドニーオリンピックで7位と活躍していた時代がある。思い浮かべられる選手の名前として、バーバラ・イエリッチが挙げられる。1994年、彼女が高校生のときに日本電装というVリーグのチームにコーチの父親と一緒に入団した。193cmの長身と豪快なスパイク、そしてルックスの良さで注目を集めた。日本電装は彼女の活躍で3位の成績を上げたこともある。1999年まで日本電装で活躍した。そして、2000年のシドニーオリンピック最終予選会が日本で開催された。最終試合でクロアチアと全日本が対戦することとなった。勝ったほうが、オリンピック出場権を得られるスリリングな試合となった。結果は、日本は敗れてオリンピックの道が初めて絶たれた。男子は2大会連続出場できないという日本バレー暗黒の時代に突入した。
  そんな日本バレー界と関係のあるクロアチアから先週に首都ザグレブにあるクラブチームの監督と1名の選手(19歳)が日本にバレー研修にやってきた。今夜は、新宿歌舞伎町で彼らと1杯飲みながら歓談することなった。監督の名前はエド、35歳。東京の昔の名前である江戸に引っ掛けて呼びやすい。実は彼はアナリスト(データ収集と分析マン)から監督になった変り種。いや、今後は大学の教師やスポーツドクター、臨床心理学士、トレーナーなどの専門家から監督になる時代になっていく。日本では今でもあるが、現役時代人気のある選手を指導者の学習もさせずに観客動員やマスメディア対策のためにコーチの経験もさせずに監督に就ける伝統というか風習がいまだにある。


  持参したパソコンでビデオとデータを出しながら説明する彼と話して(英語で2時間も)わかったことは、欧州だけでなく世界各国のアナリスト達は主なナショナルチームのデータをネットワークを形成して情報交換しているということ。イタリアが日本に勝つことができたのも多くのデータから分析した戦術の恩恵もあると言うことであった。
 次回の話し合いは、私がクロアチアに行くことを約束して別れた。