2012年8月1日水曜日

Mon.July 30,2012 LONDON Olympic Games women's volleyball -3

    Aグループでの日本の第2戦は、イタリアとの対戦であった。
    イタリアは、昨年のワールドカップで優勝した強豪である。2000年に入って、イタリア女子は男子の影響を受けデータバレーも身につけ、2007年、2011年のワールドカップで連続優勝を遂げている。世界選手権も、欧州選手権も優勝し2000年代の世界の女子バレー界で常に上位にいる。しかしオリンピックでの金メダルはまだない。2000年のシドニーオリンピックが初出場で、2004年のアテネ、2008年の北京でも5位が最高という成績。

    正直言って、ゲームマネジメントにおいて、イタリアの監督のほうが真鍋監督よりも1枚上手であった。勝負どころでのメンバーチェンジやデータの活用で20点以降で2点差をつける戦術は見事であった。セッターの竹下がバックのときの戦いは互角であったが、竹下がフロント(前衛)でブロックに跳ぶとその上や間チャンから強打を見舞われた。特に画像にあるようにストレートやブロックアウトはよく狙われていた。つまり、竹下のブロックは、腕を後ろから前に振る点のブロックなので腕が横に動かない。従って竹下のブロックの横は抜けやすい。また、日本のレシーバーも当然ブロックの上から打たれると予想してレシーブの位置が下がっている。そこを見透かされてのブロッカー真後ろへのフェイントも効果的に決められた。日本の新鍋(21歳)もがんばったが、初めてのオリンピックで緊張したのか、今ひとつサーブに勢いがなかった。途中で迫田を使っても良かったのかもしれない。

 
    8月1日は、天王山となるドミニカ共和国とのゲームがある。ドミニカはオリンピック予選でキューバを破って出てきた成長中のチームである。今回のAグループでもロシア、イタリアに敗れたりといえども1セットを取っており、日本とレベルは同等と見る。もし、ここで敗退するとAグループ4位となり、Bグループの首位と対戦する。相手は、今や破竹の勢いのUSAであろう。ドミニカに勝利しても相手は格上のブラジルor中国or韓国。いずれにしろ厳しい戦いが続く・・・。

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