2014年2月1日土曜日

Wed.Jan.29,2014 割烹着の研究者

理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子さんらによる新たな「万能細胞」の発見は世界を驚かせた。博士号を取って3年という30歳のキュートな女性研究者だ。研究の動機は、子供のできない女性のため、ということを指導教官が言っていた。

研究室では、白衣の代わりに、祖母から譲り受けた白い割烹着を身に付けて動き回っている。壁には彼女の大好きなムーミンの絵が貼られている。TVドラマによく出てくるような研究者然としていないところが面白い。

成果が出ない時に「今日一日だけ、明日もう一日だけやってみよう」と5年間研究を続けてきた。「諦め掛けた時に助けてくれる先生達に恵まれた」ともご本人は言っていたが、助けてあげたいと相手に思わせる彼女自身の人柄もあるのであろう。

興味深いのは、小保方さんは最初から生命科学を選択したのでなく、大学では化学を学んでいて、大学院から生命科学の道を選んだことである。IPS細胞を作成したノーベル賞の山中伸弥京都大教授も最初は整形外科医を志していた。

異分野からの参入で生命科学の世界の常識に囚われていなかったことが、教科書の定説をくつがえす大発見につながったのかもしれない。

バレーボール指導の世界でも男子バレーの指導者が女子バレーの世界に入って成功例をあげている。ブラジル、アメリカのナショナルチームでもその流れがある。バレーボールという専門分野からだけでなく、多様な視点から指導論を研究していくことで、新技術、新戦術、より効果的な練習法が開発されることを、今回の新たな「万能細胞」である「STAP(スタップ)細胞」の発見から学ばさせていただいた。


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