(タイランドバレーボール協会の会長、専務理事、FIVBの理事とアジア連盟の理事でもあるシャンリット氏、そして講師。シャンリット氏からは、現在の東南アジア、そしてアジアの置かれている現状が切々と語られた。気のせいか、私の方を見てお話しているようでもあった。) |
講師はチェコ人の大学の教授。ジュニアチームでウイングアタッカー(サイドスパイカー)で活躍して後、セッターに転向した、と本人が述べていた。
(受講者の記念写真。前列が海外からの受講者。台湾、モルディブ、オマーンから各1名、ベトナム3名そして日本というかカンボジアからというか私の計7名に開催地のタイランドから11名の総計18名の受講者) |
セッターというポジションはリベロやミドルブロッカーと並んで特殊なポジションである。なおかつ、指導が難しい。セッターを経験していなければ、セッターの指導法を語ることは難しいであろう。
答えは、同じチームメイトの猫田さんであった。理由は、自分の打ちやすいトスを、それもノーブロックの状態で上げてくれるんだから、最高のセッターですよ、というものであった。西本さんは、更に語った。相手のブロッカーを翻弄するような、つまり英語で言うとfake(フェイク:だます)するようなセッターは、当時たくさんいた。猫田さんは、それもできたかもしれないが、それよりもスパイカーの好みを知って、常に打ちやすいボールを上げてくれた。理想のセッターは猫田さんです。そう彼は言い切った。
全日本女子で、やはりミドルプレイヤーをやった石田京子さん(知っている人は相当のバレー通でしょうね)にも、ある晩、バレーボール教室をいっしょにやった後に少しお酒を飲ませて語らせた。
理想のセッターは?彼女は答えた。
「理想のセッターは、先輩の松田さんとか江上さんよね。でもね、ちょっとナベさんどこ見ているの?ちゃんと聞いている?」
「はいはい、聞いていますよ~」
「だから、その『聞いていますよ~』って語尾の長いのは何よそれ? 真面目に聞いて!」
「はいはい」
「だから、返事は1回でいいの。ハイ!でいいの!」
「はい、わかりました!はいはい・・・」
「だから・・・いま言ったでしょう?」
まあ、以上のような問答が延々と続いた夜もありました。・・・それで理想のセッターは?
「理想のセッター? セッターが若い時は、私たちベテランのお姉さまミドルスパイカーたちがセッターに合わせてあげたの。若いセッターは私たちを使えないんだから、私たちのほうから彼女が使い易いようにタイミングを合わせてあげたのよ。苦労したわ・・・。でも。その後、彼女も20歳を過ぎてから良いセッターになっていたわね。だからね、ナベさん、聞いてる? セッターを育てたのは私たちMB(センタースパイカー)なのよ。ねえ・・・聞いている?眼が半分閉じかかっているよ~」
まったく、全日本女子の選手は酒にも強い。お酒に強い全日本女子選手の番付けをすると・・・おっと、この話題は、また別の時に・・・。
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