2014年11月30日日曜日

28,Nov.2014 カンボジアでカンニング禁止令が出た

When you cheat on the examination, you will receive 0 points of evaluations

最近、週3回、夜に英語専門学校に通っている。今夜は、今学期のまとめとしてのテストがあった。これに合格すれば、次のレベルのクラスに進級できる。

英国人の教師が、前方の白板に、何か書き始めた。”cheat”の意味が解らなかったので、教師に質問した。意味は「カンニング」ということであった。全体の意味は「カンニングした場合、試験の成績は0点です」。

驚いたことに、カンボジアでは昨年まで、高校卒業資格試験でカンニングが堂々とまかり通っていた。さすがに青年・教育・スポーツ省もこれではいかんと思い、今年からの試験ではカンニングペーパーの持ち込みを厳重に検査した。結果、合格者は20%と激減した。慌てた教育庁は追試で不合格者を救おうとした。不合格になった場合、もう1年間、学校に通わなければならない。それは親にとって大変な負担である。不合格になったら退学する生徒も多いと聞いた。

そして、追試の結果、合格者は合計50%近くになった。それでもこの数字では、多くの不合格者を出すことになった、ということだ。大学や専門学校への進学率も下降することであろう。

子供たちの方だけに、責任があるとは思えない。いままで、カンニングを容認してきた教育界に最も責任があると思う。

カンニングは、答えを写すだけの卑しい行為である。それでは「考える力」は育たない。教育とは、答えを導く過程にこそ価値がある。数多く間違うことで、答に辿り着ける。

なお、カンニングは和製英語である。カンニングの意味は「ずるい」「ずる賢い」というもともとの意味であるが、明治時代に、試験での不正な行為を「カンニング」と名付けたということである。

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