受講者の平均年齢は、30歳前後である。海外から参加した受講者(モルディブ、オマーン、台湾、ベトナム)は、ナショナルチームの監督、自国のプロチームの監督などを経てきているので、年齢も40歳代が多い。私は、いつものように最高齢である。
日本でもそうだが、50歳あたりを過ぎると、セミナーやワークショップ(研修会)などに参加する人は少ない。実は、この年代から、ますます指導技術に磨きがかかってくるものと私は思っている。経験と知識は、今が最高ではない。これからが最高になっていく。今が、最高、完璧と思ったら、そこでその人の能力は停滞する。私は、そう思っている。
(セミナーの会場は、タイランドで以前アジア大会が開催された地域の中にある。 この地域はスポーツ・文化・学園都市という雰囲気を持っている。広大な敷地にタイランド最高学府の大学の施設も点在している。セミナー会場にある体育館は3階にある。他にもこのような会場が数か所ある。木の床の体育館があるなんて羨ましい。カンボジアには1つしかない。タイランドとカンボジアのスポーツ環境はあまりにも違いすぎる) |
芸術家は自分の直近に完成した作品の評価を聞かれて次のように応えるであろう。
「今回の作品が最高傑作とは思わない。次に完成する作品が、私の最高傑作になるでしょう」
創作というのは、その繰り返しなんでしょうね。
スポーツにおいての指導も同じと私は思っている。今が最高ではない。自分はまだまだ成長できる。自分が成長すれば、プレーヤーも成長できる。
歳だからもういいだろう・・・、ではなく、歳だから今までの経験と知識を生かして更に高みに行くことができる。もっと高いところに行って違う光景をみてみたい。
(講師のDr.ドウサン・ジャロッタ、 54歳。出身はチェコで選手として、ジュニアの監督として活躍し、現在はスイスに住んで大学の教員をしている。私にとって、セッター理論を外国人から聞くのはこれが2人目だ。皆、視点が違っていて面白い) |
0 件のコメント:
コメントを投稿