6月上旬から始まるSEA Games(South East Asia Games: 東南アジア大会) に向けてナショナルチームの合宿を続けています。しかし、このままで本番を迎えても勝てる勝算は僅かです。
理由は、選手が揃っていないからです。
いつものことですが、この国では、連絡なしに突然何かが始まり、知らない間に何かが終了しているということがあまりに多すぎるのです。彼らがコミュニケーションが得意ではないということは私にも理解できています。
驚くべきことですが、この国の人達の携帯電話の所有率は、恐らく日本にほぼ近いと思います。中には、iPoneも同時に持っている人も結構います。しかし、よく観察すると使い方としては、ゲームに興じたりYou Tubeを観ている場合が多いです。まあ・・・このあたりは日本の若者と同じですね。
インターネットに関しては、市内のほとんどの店にFree Wi-Hiが設置されています。日本では、Auとかdocomoとかにいったん登録して数回手続きを踏まなければ接続できません。その点、カンボジアではPass word(パスワード)を打ち込むだけで、簡単にインターネット機能を使用できます。
おっと、論点がずれました。
カンボジアでは、そのように通信環境は整っているにかかわらず、コミュニケーションがあまり得意ではないようだということを言いたいのです。コミュニケーションとは、「お互いに意思疎通を図る」ということです。
「意思疎通(いしそつう)」とは、互いに考えていることを伝え、理解を得ること、認識を共有すること、などの意味です。「疎(そ)」は、「さえぎる」という意味の他に「まばらな」という意味があります。
つまり障害物がまばらにあるので通りやすい、という意味です。
おっと、国語の時間のようになってきました。
つまり、コミュニケーションとは、自分のことを一方的に話すのではなく、相手のことを考えながら、相手に理解して頂くように話したり報告・連絡・相談したりすることなのです。そのコミュニケーションが、この国では希薄なのです。
本日も、週1回開催予定の打ち合わせの連絡が連盟から来ないので、私からバレーボール連盟の事務局に連絡をしました。電話では先方が不在で通じなかったので、練習現場には全く出てこない通訳をこのようなときに使い、事務局長に連絡するように依頼(命令)しました。更には事務局長の個人的なFace bookを通じて連絡もしました。
そして、偶然ですが、この国のVolleyball連盟の公式Facebookを見つけました。先月の事務局の話では、「我が連盟にもHP(ホームページ)やfacebookによる広報機能が欲しい。ただし、HPの管理費は高いのでFacebookを立ち上げたい」ということを聞いて、是非ともやって欲しい旨、私は答えました。実は、Facebookは昨年の夏以降に立ち上がっていたことが、過去の履歴を見ていてわかりました。立ちあがっていないというのは「嘘」だったのです。
https://www.facebook.com/pages/Volleyball-Federation-of-Cambodia/619525911458913?pnref=story
私は、今まで以上に、清濁併せ飲み、更には虚実ないまぜてやっていかねばなりません。
いずれにしろ、連盟のナンバー2と3に至急集まっていただき、ナショナルチームの練習に出てこないスタメン4人の選手達をどうするか協議しなければなりません。そうしないと6月の東南アジア大会への選手登録(変更)に間に合いません。選手達は、練習に出てきたいのだが、出てこれない訳があるのでしょう。そこを連盟役員は打開しなければなりません。
先月、日本のバスケットボール界では、アジアジュニア大会に全日本ジュニアナショナルチームが出場できなくなりました。日本バスケットボールは国際バスケットボール連盟(FIBA)から無期限の国際試合出場停止処分を受けています。処分の理由として、並列するトップリーグの統合の失敗とともに、協会のガバナンス(組織統治)の欠如も大きな要因になっていたからです。原因は、日本バスケットボール協会にあることは新聞報道されている通りです。選手達を支援する立場の協会役員が、選手達の活躍を阻害しているなんて本末転倒です。
カンボジアでは、そのようなことにならないように「最悪のことを想定して準備して、最善の結果を目指して本番に臨みたい」と思っています。全ては、この国の若者たちの未来のためです。
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