先週末に、この国で私に関わるバレーボール関係者にメールを送りました。
内容は、ナショナルチームについて話し合いの場を30日の午前中に持ちましょう、という当たり前の呼びかけです。そして、連盟の会長以外の要職にある関係者が集まりました。
わたしの集合要請に快く応じてくれた関係者に感謝の念を持って、話し合いを2時間ほど持ちました。日本語で言うと「強化委員会」です。
そして、ここのところの私の悩みであったナショナルチームのメンバーの入れ替えができました。選手の変更がある場合は、明日がカンボジアオリンピック委員会にその旨を文書で提出する最終日ですので、ぎりぎり間に合ったというところです。
この国に来て、私も11ヶ月目を迎えようとしています。この国の人達のモノの考え方も少しずつ解ってきましたので、今回の話し合いでは、私も少し駆け引きを行いました。駆け引きと言っても、相手を騙すようなことではなく、彼らの誇りを持ち上げました。
1968年メキシコオリンピックを控えていた日本のサッカーナショナルチームの特別コーチにドイツからクラマーさんが招聘されました。クラマーさんは、選手達に言いました。「ドイツ人にはゲルマン魂がある。そして、君たちにも大和魂がある」。日本人の国民性を理解して指導した結果、日本は銅メダルを獲得しました。
私は、まだこの国の「クメール魂」を見つけてはいませんが、彼らの誇りを揺り動かしたのは確かでした。そして、その結果は、思っていた以上の効果をもたらしました。
なんと、5月にはASEAN諸国で最強のタイランドで私が以前から要望を出している合宿を行うと約束してくれたのです。対戦チームは、タイナショナルチームと行い、そしてタイから直接、東南アジア大会が開催(6月5-16:36種目)されるシンガポールに移動する、と言うのです。恐らくカンボジアバレーボール界の歴史上初めての強化策と思います(実現すればの話ですが・・・)。
遠征費がまったく無い状態で、そのようなことができるのかどうか半信半疑ですが、とにかく強化委員長ともいうべき立場の人が言いきったのですから、半分ぐらいは信じて良いのかもしれません。
別れ際に、強化委員長から小声で耳打ちされました。「渡邉先生もスポンサーを継続して探してください。我々も、なんとか強化費を作りますから」。
連盟も、いよいよ本気になってきたようです。面白くなってきました。
2 件のコメント:
渡辺先生・・
頑張って下さい・・!
先生の御立場を考えると・・
自分の小ささが・・見えてしまいます・・
(って、立場が全然違いますから・・)
こらからの、先生のご活躍を願います。
函館より・・。
コメントありがとうございます。山あり、谷ありの海外での指導ですが、それなりに楽しんでいます。
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