2015年3月30日月曜日

29,March 2015 スポーツ経営の難しさ

一般的に経営とは利益を上げ、更に継続させなければなりません。
 
スポーツ団体の経営の根幹は、強いナショナルチームの存在が不可欠です。そうでなければ、メディアは取り上げません。メディアが取り上げなければ(広告業界の用語で「露出」しなければ)、ファン(サポーター)や国民の関心も低くなり、スポンサーはつかなくなります。結果、収入は、国からの助成金に大きく頼ることになります。
 
(公財)日本バレーボール協会は3月16日の理事会で、2014年度予算が7400万円の赤字となる見込みを報告しました。赤字は11年度から4年連続となり、11年2月の公益財団法人移行後、単年度では最大の赤字額となる見通しです。強化費にあてる国からの助成金や、ビーチバレーボールの収益などが当初の見込みを下回ったということです。
 
このような現状でも、私としてはナショナルチームの強化費を削減せずに進行して欲しいと願う次第です。
 
昨日、日本サッカー協会の評議員会が開かれ、2014年の決算を承認しました。収益が約188億7500万円、費用は約167億7100万円で、当初予算で約4億円と見込まれていた黒字が、約17億円増の21億397万5110円に跳ね上がりました。日本代表のW杯ブラジル大会での不振なども原因だということです。
 
つまり、黒字の大幅増には、W杯によるユニホーム売り上げアップや、昨年開催された日本代表の親善試合4試合による増益などの前向きな理由もあります。しかし、一方で、日本代表のW杯早期敗退、世代別代表のアジア予選敗退、JクラブのACL早期敗退などによって、成績に応じて支払われるはずのボーナスの支払いが不要になったという「日本サッカーの不振」にも起因しているのです。なんとも皮肉な結果であり、手放しでは喜べない黒字増です。
 
私が協会を経営する場合、特に財務には現場で長くバレーボールに携わった人を雇うことはしません。我々のようにバレーボールを愛しすぎる現場型人間は、義理人情に縛られ過ぎてしまうことがあります。
 
いずれにしろ、根っからのスポーツ好きには、スポーツ経営は、難しいようです。
 
 

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