2011年11月20日日曜日

11/19(土) World Cup men 明日から開幕




 登録選手14名の発表がこの日あった。その中にミドルブロッカーの冨松とウィングスパイカーの越川の名前はなかった。代わりに入ったのは、ミドルブロッカーの横田とウイングスパイカーの八子(やこ)だ。復帰したのは、2mのサウスポーの山本。
 横田はミュンヘン金メダリストで腰にチューブを巻き腰痛に耐えながらスパイクを打っていたあの横田選手の息子さん。冨松は怪我ということだ。
 興味深い数字がある。FIVB(国際バレーボール連盟)最新のランキングでは、日本は18位。ランキング制度が始まって以来、最低の成績である。そして、今会出場12チームの中で最下位のランキングである。ランキング(Ranking)は世界3大大会での成績、FIVB主催の国際大会、そして大陸の大会(アジア選手権)での成績が反映される。全日本男子は、3.11の影響もあり、日本国内でのFIVB主催の国際大会(ワールドリーグ)を開催できなかったこともあり、全てのゲームをアウェイ(相手国や日本以外の国)で戦うことになった。昨年の世界選手権(イタリア開催)では13位、今年のアジア選手権では第5位(優勝はイラン)という成績であった。ランキングだけ見ると、日本が楽に勝てるチームはいない。
 明日の第1戦、日本はアジアチャンピオンのイランを指名した。ここ2年ほどで欧州バレーの戦術を取り入れて急速に強くなったイラン。30年振りにワールドカップに復帰したイランが日本の会場での「日本チャ!チャ!チャ!」の洗礼を受ける。恐らく、ロックのコンサート会場に来たのかと間違うほどの喧騒とした会場でイランの選手達は狼狽することであろう。私もシャンソン派なので、最近の日本で開催される国際大会は自宅のTVで観戦することにしている。
 イランのエースは、ザリニ選手というスーパーエース。この選手を止めるのは、今年のアジア選手権に出場していなかった、日本のスーパーエース(最近は、オポジットというポジション名称に変わった。従来のスーパーエースと言うのは、セッター対角に入り、高いトスを前衛でも後衛からでもドカンと打っていたが、最近はライト平行やバックアタックの速攻もやる選手をオポジットと呼ぶ)清水に期待したい。
 今回の全日本に対する私の成績予想は、4勝7敗。選手は公式大会で上手になる。上手になるためには、勇気を持ってプレーすることだ。失敗することも多々あるが、それにめげずトライすることだ。セッターの阿部や宇佐美に言いたい。スパイカーを育てるのは、君達セッターだ。1度ブロックにつかまったら、また同じところにトスを上げればよい。逃げてはいけない。そのような厳しい環境下でなければ選手は決して育ってはいかない。そんな厳しい環境を、今回も関係者(FIVB、JVA、フジTV、電通など)に作って頂いている。勇気を持ってプレーしない全日本であれば日本の男の子達はバレーボールに見向きもしなくなるだろう。バレーボールは女の子のスポーツよ、とは言わせない。頼むよ全日本男子!
(画像はFIVB最新のRanking表。ちなみに、一番下のチュニジアは、私が30数年前に2年間指導していたチーム。ワールドカップには過去3回出場。全日本には2度勝利している。今回のアフリカ予選ではエジプトに不覚を取った)。

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