関東地区の予選会が先週から始まっている。今週は、千葉県で本日ベスト8から準決勝まで行われた。会場は、東金市体育館。
明日の決勝に残るチームが決まった。男子では、国体でもベスト4に残る活躍を見せた習志野高校と市立船橋。女子は、インターハイベスト4、国体でもベスト8の活躍と安定している市立船橋と準決勝でインターハイベスト16の敬愛学園をフルセットで下し辛勝した県立柏井との対戦となった。
観戦中に、この時期に行われている皇后杯(中学チーム以上参加できる真の日本一を決める大会)の関東ブロック予選会の情報を聞いた。なんと今夏の青森インターハイに東京都第一代表で出場の下北沢成徳女子バレー部が大学チームをことごとく倒して関東ブロック代表4チームに一角に食い込んだという。決定戦は、日本の大学女子バレー界の名門である筑波大学を若さで圧倒したようだ。勝利した下北沢成徳は立派だが、筑波大学はどうしたのであろうか。
近年、といってもここ10年になるのであろうか、関東大学女子バレー界に元気がない。確かに、高校生の有望選手は、男子の場合はほとんど大学に進学するが、女子の場合はVリーグに行く。進学するにしても東京の大学よりも生活費のかからない地元志向が増えていることや体育系への進学だけでなく一般大学への進学など多様化していることがあげられる。
30数年前は、大学女子の場合、日本体育大学がめっぽう強かった。当時の監督は全日本女子監督も務めた宗内先生。私が体育館に顔を出すと、いつもマネージャーが先生のマッサージをしていた。ボールを打っていたお姿は見たことがなかった。ボールを打っていたのは、男子バレーの中で卒業後女子バレーの指導者を目指している3年生、4年生達であった。そして、彼らは日本全国に散らばって名指導者となり教え子を母校に送り込むというシステムがあった。
関東大学女子バレー界の改革が叫ばれて久しい。観客の入りも大学男子バレーと比べるとやや寂しい。現在、解説者として活躍している三屋さんが筑波大学の現役学生で全日本にも籍を置いていたときは、女性はもちろん男性の観客も増え盛況であった。
大学生が全日本に入ると単位取得ができない。卒業もできなくなる。だから大学に進学したいのだけれども、断念してVに行く。大学は、全日本を経験してから入学するのも良いのではないか、と考える高校生も多くなってきた。単位取得に関しては、一言申し上げたい。大学生が全日本での合宿中でも、近くの大学での授業に出席(スクーリング)して、単位が取得できるようなシステム、またはパソコンオンラインでの授業を受けたり、録画したものを合宿先で見るなど、システムの柔軟化とITを駆使することで必要最小限のレベルの学習の確保はできるのではないかと考える次第である。
バレー界ですぐにでも欲しがるような優秀な人材が、大学の学習と全日本での活動が両立できなくてVリーグを断念して大学界に行くというケースもある。確かに両立させるのは大変困難なことではあるが、せめて私の思いつきのような提案ではあるが、両立できる環境を整えてあげることが今のバレー界でもできることではないかと考えている次第である。
なにか、話が今回もそれてしまった。
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