今夜は、我がソフトバレークラブの練習始めだった。しかし、会場に着いたものの、ほとんど練習できなかった。仲間の一人がアキレス腱を切ってしまい、応急処置とその後の対応で私自身の練習は中断した。
大穴クラブは、コート2面で毎週火曜日に活動をしている。1つのコートでは大会出場を目指すグループが、もう1つのコートでは大会には出場しないが、練習だけ行っているグループが存在している。年に数回、1年の練習始めなどのときには、2グループが混じってチームを作ってゲームを楽しんでいる。
練習始めのこの日も、4チームを作って、主審も付けてゲームを始めた。しばらくして、ラリー中に60歳代の男性が、コート外に出て、しゃがみこんでしまった。チームメイトの女性が「何か、ボンという音がしたわよ」という言葉を聞いて、私は嫌な予感がした。アキレス腱かもしれない。
悪い予感は当たった。本人に、うつ伏せになってもらって、両足のアキレス腱を触診してみた。左のアキレス腱は、ペコンと陥没して指でつまむことはできなかった。右は硬いアキレス腱が下腿三頭筋から踵骨(しょうこつ)までしっかりと存在していた。間違いない。
練習会場の大穴中学校体育館に、今晩に限っては、もっと早く着きたかった。私の自宅から会場まで車で40分かかる。いつも、会場に着いたときには、アップは終了している。今晩のような寒い時期のウオーミングアップは念入りにしなければいけない。今晩は、十分走って、軽く汗をかいてからストレッチをやってもらいたい、と思いながらも、いつものように30分遅れで会場に着いた。館内に入っていくと、既にゲーム形式での練習をやっているところであった。笛を吹いて、全員に集合してもらって、新たにチームを作ってゲームを再開したところで怪我が発生した。ちょっと、悔やまれた。
救急車を呼び、近くの船橋整形外科病院に運び込んで当直の医師に簡単な処置をしていただいた。奥様も病院に着いていた。怪我をした仲間には、明日、同じ病院に来ること、スポーツ保険のこと、職場への連絡などの確認を交わして、私は定時より40分遅れて帰宅した。
冬場の練習では、十分なウオーミングアップを行ってから練習に入って欲しい。特に練習を長期で休んでいた場合は入念にアップを行い、なおかつ無理をせず運動量を落としてやった方が良い。アキレス腱の損傷は、仕事に大きく支障をきたす。軽い捻挫などはテーピングしておけば2週間ほどで治癒するが、アキレス腱は治癒するまで1カ月から2カ月かかる。松葉杖での生活も1ヶ月間続く。通称、ふくらはぎというが、運動前は、下腿三頭筋は十分すぎるほどストレッチ(伸展)して欲しい。そして、疲労感があるときは無理せず、練習を止めるべきである。アキレス腱を切る(部分断裂と完全断裂がある)ときの原因は複合的だ。疲労、ストレス、加齢などが複合的原因になって切る場合が多い。
私は、50歳のときにソフトバレーボールの交流大会で部分断裂をやっていた。実は、その半年前の全国大会で優勝した勢いで、ほぼ毎週招待試合に出かけていた。50歳のアキレス腱は加齢で悲鳴を上げていたのであろうが、どこに行っても勝つ喜びに浸っていた未熟な私は、その当時、調子に乗っていた。
会社は1カ月休むことになり、同僚に迷惑をかけてしまった。松葉杖でJR電車に乗っても、席を譲ってくれずに寝たふりをしている若い人もいた。逆に、私より年長の人が、席を譲ってくれた。出勤のために下車するJR御茶ノ水駅にはエレベーターもエスカレーターもなく、松葉杖での階段の上り下りは苦労した。特に下りでの松葉杖の操作は大変難しかった。JR御茶ノ水駅の周りには、恐らく日本で一番病院数があるにもかかわらず、この駅にはエレベーターもエスカレーターも無いことが、この時初めて解った(未だに設置されていない)。
怪我をした仲間には、怪我を治療して2ヶ月後にはコートに復帰、そして復活してもらう日を待つしかない。あせらずに治療とリハビリをして欲しい。
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