2015年5月1日金曜日

28,April 2015 クラブチームの練習試合に同行

ナショナルチームのかくになる選手達は、プノンペン市内で活動している「内務省チーム」から8人選考しています。

内務省チームといっても、選手達は警察官候補生ですので、一般的にチームは「警官チーム」と呼ばれています。この国では、完全選抜のナショナルチームは作れません。理由は、地方クラブの選手を多く選考すると、彼らがなかなか合宿に集合してくれないからです。それ故に、まず1つのクラブチームを核にして、そこに数名(今回は4名)地方からスーパーパースター的な選手を入れています。

きょうは、その核になる警官チームに地方のプレイベン(Prey Veng)のクラブチームから親善試合の招待状が来て、私も同行することにしました。
(プノンペンからプレイべン州の中心まで車で凡そ2時間)

プノンペンを朝6時に出発して、ベトナムのホーチミン市の方向に車を走らせました。途中、メコン川を渡りました。ここには総事業費121億円のほぼ全額を日本が無償で供与した「つばさ橋」が完成し、2015年4月6日に開通しました。着工から完成まで5年かかったと聞きました。それまでは、フェリーが半日かけてメコン川を往復していました。
(この橋の完成のおかげで、タイからベトナムへの物流にかける時間が大幅に短縮される。経済効果は相当に大きい)

橋を渡るとプレイベン州でした。時間は7時30分。朝食をカンボ人たちが入っているレストラントに入りました。若いお坊さんたちも隣のテーブルで朝食を採っていました。
(カンボジア朝食の定番。醤油が日本のキッコーマンであったのには驚いた)
 



そこから更に45分ほど車を走らせ、会場に着きました。着いたとたんに、スポーツセンター(スポーツ省の下部組織)から電話が入り、今日の2時から東南アジア大会に出場する役員・スタッフの採寸を行うので集まってください、と例のごとく突然の招集連絡が入りました。

(会場を見たが、この国でよく見るコンクリートの床であった。怪我防止のためにも
表面に薄いラバーを被せて欲しい)

そこで、試合の方は観戦せずに、着いたその場からプノンペン市に引き返すことにしました。警官チームのコーチには、私から「今日のゲームは、勝たねばならない試合とは違うので、ナショナルチームのフォーメーションで警官チームをプレーさせて欲しい」とお願いしました。

夜になって、警官チームの選手から報告が入り、3‐1で勝利したとのことでした。選手達は、ナショナルチームのフォーメーションの方がミスが少なくなると肌で感じていました。指導者達のほうが学習不足なのです。どこが不足しているのか理解できないというところが、実はカンボジア・バレーボール指導者達の課題なのです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ご無沙汰をしております。
娘が大和南でお世話になった中川です。

突然のコメントで失礼いたします。
あまりにびっくりしたものですからついついコメントしています。

GW休みでネットサーフィンをしていて偶然このブログに遭遇し、驚いております。

まさかカンボジアにいらっしゃるとは、驚愕です。

私自身20年ほど前タイで仕事をしたことがあり、異国の地でましてやカンボジアで仕
事をするご苦労は並大抵でないと容易に想像が付きます。

どうぞご自愛いただき、彼の地でのご活躍を影ながら応援させていただきます。

わたなべ たかし さんのコメント...

中川さん、ご無沙汰しています。20年前のタイと今のタイとは比べ物にならないほど経済成長されていると思います。カンボジアが、今のタイ程度に成長するにはあと30年はかかると思います。