2015年10月2日金曜日

02,Oct.2015   カンボジアの教育: 教員の給料

毎朝、近くのコーヒーショップで地元の新聞を読んでいます。読み始める順序は、まずスポーツ欄からです。次に政治、経済、教育と続きます。
 

本日のクメールタイムズ紙の教育欄には、カンボジア教育省は、小学校で週2時間、英語教育を始めることを発表した、と載っていました。予定では来年から、対象は4年生から6年生で、内容はreading、listening、そしてwritingです。問題は、英語教師の指導技術が不足していることです。

記事は、教員の質の向上に関して、質を上げるには教員たちの給料も上げることが必要とかかれていました。現在の教員の月給は、650,000リエル(約162㌦:約2万円)。来年には基本給が800,000リエル(約200㌦:約2万4千円)に引きあがられます。それでもこの金額は低すぎますね。少なくとも300㌦は必要ではないかと、カンボジア教員支援団体は述べています。

教員の質が低いのは、給料の低いのが主な原因です。優秀な人は、民間の外資系企業に行きます。従って、給料の低い教員は、学校の近くで私塾を開いて生活費の足しにしたり、サイドビジネスを行ったりします。今でも横行しているのは、生徒から資料代や特別指導費と言った名目で小銭を徴収していることです。

教員が尊敬されない国が発展するのは、難しいと思います。教育は国家の主要な任務の1つです。まずは、給料の改善が先決です。英語を導入することには私も賛成です。しかし、そのためには優秀な教員が必要です。教員養成学校の整備も必要です。IT教材も必要です。計画を立案するのは、さほど難しくありませんが、実施するためには、予算が必要です。どれ程の予算が必要か、新聞紙面には載っていませんでした。

英語教育もそうですが、学校に通えない子供たちも、まだ多くいます。学校施設の充実もまだ途上です。

カンボジアにおける教育環境の整備は、改善途上です。フンセン首相の信頼の厚い昨年着任した若き教育大臣に私は期待しています。


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