評価項目は7項目です。そして、それぞれの項目が、カテゴリー1~5(以下C-1、C-2のように表記)で評価されています。カテゴリー5が最高レベルです。カテゴリー5の評価を受けている国は、意外と少なく、イタリア、ブラジル、そして日本の僅か3ヵ国です。
私が1年半前から指導中のカンボジアバレーボール連盟の評価は、カテゴリー1です。
FIVB国際バレーボール連盟には220ヵ国・地域が加盟しています。この数は国連加盟国(2014年時点で193ヵ国)よりも多いのです。しかし、世界の他競技団体と比べてまだ加盟国におけるバレーボールの活動が不活発です。数は多くとも質が充実していません。FIVBは、そこで実態を調査して各国の連盟の指標を作りました。全ての国の指標がC-3になるころ、バレーボールは、陸上やサッカーと肩を並べられるだけの国際連盟組織となっているでしょう。
カンボジアの例をもって指標を示しましょう。
表の見方としては、評価項目しての活動内容が縦に7区分に分けています。そして、活動のレベルとして横にカテゴリー1~5まで不活性の順に左から右に並べています。元の資料を基に私が作成したものですから少し省略しています。なお、カテゴリー2以上でカンボジアが該当するカテゴリーは国内の認知度だけで、他の評価は全て1です。
従って、カンボジアのこんごの目標値としては、国内の認知度はカテゴリー3を目指し、他はカテゴリー1の内容にある否定されている部分を改善することです。例えば、「リーグ戦は開催されていない」を「されている」にすれば、カテゴリー2にアップ評価されます。
アジア連盟は、世界5大陸連盟の中で最も加盟国が多く65ヶ国を有しています。その中で、カテゴリー1はカンボジアを含めて30ヵ国、アジアの半数の国がバレーボール発展途上の国々で占められています。C-2が18ヵ国、C-3が13ヵ国、C-4が3ヵ国、最上位のC-5は1ヵ国。
東南アジアの加盟国を見てみましょう。C-1は、ラオス、東ティモール、カンボジア。C-2は、ミャンマー、フィリピン、マレーシア、ベトナム。C-3はインドネシア、シンガポール、C-4の3ヵ国とは、中国、韓国、タイであり、C-5は日本です。
アジアには、カンボジアのようなバレーボール発展途上C-1レベルの国が30ヵ国と、まだまだ多く存在しています。世界全体で観ますと、80ヵ国が、まだC-1に属しています。これらの80ヵ国が一つ上のレベルに進むことで更に多くの人達がバレーボールを楽しむことができます。
私の次の使命は、そこにあります。C-1レベルの国々はアジア(30)とアフリカ(27)に集中しています。幸い、私のフランス語はまだ錆びついていませんので、あとは中級レベルの英語をもう少しアップさせ、英語とフランス語を駆使して、FIVB公認講師として年に12ヵ国で活動すれば5年で一巡できます。
おっと、その前にカンボジアを2年後に東南アジアで優勝させることが私の今の使命ですので、こちらが優先です。国際大会を、毎年最低8試合は行いたいですね。カンボジアのチームは国際大会を経験するごとに強くなっていくのが毎試合、実感できます。彼等は驚くべきポテンシャル(成長する可能性)を持っています。
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