プノンペン市から車で6時間のところにあるバッタンバン州警察チームが同じ警察チームのプノンペン市と決勝で対戦した。両チームは今年3度目の決勝での対戦であった。そして、バッタンバンが3-1で優勝の栄冠に輝いた。
今回の大会期間中に、私は両チームの指導スタッフにそれぞれのチームの課題をアドバイスしていた。相手チームの弱みを言うことは、私の仕事ではない。自分たちのチームの弱みの克服のためにどうすべきかを大会期間中に英語や図解で伝えた。
勝敗の分かれ目は、サーブ戦術であった。1セット目は、地元のプノンペンが圧倒して取った。2セット目からは、バッタンバンがサーブを強く打つようになり、それゆえにプノンペンのサーブレシーブのセッターへの返球精度が落ちてセット(トス)もブレてきた。
お互いの平均身長は、同じくらいで184cmほど。攻撃が単調になれば、ブロックが効果を発揮してくる。男子バレーは、サーブとブロックである。サーブでいかに相手の攻撃の枚数を減らし、単純化させて、ブロックに2人(ダブル)から3人(トリプル)参加させることができるか、である。
(試合前の大会主催者の挨拶) |
それにしても、今夜の試合には観客が多く入った。約6,000名はいたであろう。3階席までほぼ満席であった。TVも録画で放映するという。大衆的な娯楽の少ないカンボジア人にはチームスポーツの観戦が合っていると思う。
(街灯の少ないプノンペン市内。体育館の前も街灯はない。私が少年時代の盆踊り帰りの暗い畦道を歩いているようなもの。5メートル先の人の顔が判別できない。点滅している光は、帰途に就く観客のモーターバイクのライト群。本当にこの国にはYAMAHA、HONDA、KAWASAKIのバイクが4輪車の数より実に多い!) |
今夜のようなレベルの高いゲームを、今度は国際試合でも展開することで、観客増員も期待できる。入場収入は1人50円である。TV放映権料も設定できるであろう。スポンサーも増えてくるであろう。そのためには、強いナショナルチームを作っていかねばならない。そうして、強化費や普及への経費、事務職員費などを自力で稼ぎ出していくことが必要なのだ。
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