明日の昼にタイのバンコクにFIVB主催のコーチコースに出席するための準備をしていましたら、日本とイランの試合を観るのをすっかり忘れていました。
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(強い日本であれば、ファンも戻ってきます。男子の部の開幕時の観客数と比べたら段違いです。視聴率も女子の部以上と聞いています。男子バレーのパワーとスピードを実際見れば、スポーツ好きの人は必ず魅了されるでしょうね) |
あわてて、ユーチューブで試合を探してライブで観ました。イラン人のアナウンサーでした。イランには多くのペルシャ人が住んでいます。ペルシャ語の解説は、アラビア語を少し解る程度の私にはチンプンカンプンでした。
試合は、丁度5セットマッチに入ったところでした。結果は、日本 - イラン 2 - 3
(25-22, 25-23, 18-25, 21-25, 12-15)で、イランが勝利しました。
日本の敗因は、サーブのミスが多すぎることです。全体でも日本のミスは33でイランの25より8点も多い。身長の低い日本が大男たちよりもミスが多いのでは勝てません。特に、勝負どころでのサーブに戦術性が不足のようです。現状では、イランがやや優勢と言わざるを得ないでしょう。
イランは、最近5年前から前イタリア男子チームの監督でオリンピック以外の主要大会で金メダルを獲得した名監督べラスコ氏の指導で急に強くなった感があります。しかし、それ以前の積み重ねがあったからこそ、昨年の世界選手権大会で過去最高位の6位入賞を果たせたと思います。
勿論、アジアの中位の成績からアジアのトップ、更には世界の10位以内常連になるには、指導者もまた異次元の能力が求められます。べラスコ氏でなければ、このような成績をあげることは難しかったと思います。
イランは、更に次世代のジュニア層も着々と強化しています。ここ、暫くはイランを取り巻く国際政治も安定してきて経済も活性化されていくでしょう。なにしろイランはペルシャ商人発祥の地ですので、交渉事もしたたかです。アジア男子バレーの勢力図は、暫くはイラン、オーストラリア、日本、中国、韓国の5か国で彩られていきますね。
我がカンボジア男子チームも2年後にはアジアのベスト8に入りたいものです。
イランは1945年にバレーボール連盟を設立し、1959年には、アジアバレーボール連盟に加盟しています。イランは、アジア最古参の連盟なのです。そして、競技成績も1958年のアジア競技大会で準優勝しています。世界大会には1970年の世界選手権大会、1991年のワールドカップに初出場を果たしています。
男子ナショナルチームの指導者は現在まで、17名が務めました。ほとんどの指導者の任期は2年ほどですが、べラスコ氏が監督を務めたのは4年(2011年~2014年)と長いほうです。
私事ですが、本日から27日までタイのバンコク市で開催されるFIVB主催コーチ講習会(レベル3)に私は出発します。主任講師を務められるエジェム氏(チェコ人、80歳)は、イランにて1970~1972年に監督を務めていたことが彼のプロフィールを見て判明しました。エジェム氏にお会いしたら、当時のイランのことを、そして今のイランのこと、日本のことなどをお聞きしようと思っています。
受講生は各々課題を2つ与えられています。1つは理論、もう1つは練習内容・方法。実は、私の場合、申し込みが遅かったので課題を頂くのも遅く6日の日でした。特に理論の質問内容が良く理解できず、パワーポイントでの作成スタートが遅くなり、昨日の深夜に完成しました。やれやれ・・・です。
それでは、午後1時30分の便でバンコクに行ってきます。1時間(片道1万円ほど)で着いてしまいますので、寝る暇もないでしょうね・・・。